15時半開始。
UFC263:メインイベント・イスラエル・アデサニヤ vs. マーヴィン・ヴェットーリ
ミドル級タイトルマッチ5分5R。ヴェットーリ3位。
無敗でタイトルを獲得したアデサニヤは、3月にライトヘビー級に上げて2階級制覇を狙ったが、オッズでは優勢だったものの、試合はテイクダウンから押さえ込まれる展開で判定負けし、MMA初黒星。再びミドル級に戻し防衛戦を行う。
ヴェットーリは現在5連勝中。昨年12月の時点では10位だったが、ランキング4位のハーマンソンに勝利。4月にはダレン・ティルと対戦予定だったが、ティルが負傷欠場し、前月に試合したばかりのケビン・ホランドと対戦。テイクダウンディフェンスに難のあるホランドからテイクダウンを取りまくって完勝。タイトル挑戦は1位のウィテカーの可能性もあったが、ウィテカーに挑戦の意思がない(後に本人は否定)ため、3位のヴェットーリにチャンスが回ってきた。勝てばUFC初のイタリア人王者となる。
両者は3年前に対戦しており、前半はアデサニヤがタックルを切り打撃を入れリードしていたものの、3Rにヴェットーリがテイクダウンを奪うとグラウンドで上のまま終了。アデサニヤにとっては計算通りの逃げ切りだったかもしれないが、それまで全試合フィニッシュしてきていたアデサニヤが最も苦戦した試合となっていた。
プレッシャーをかけてくるヴェットーリにローを入れるアデサニヤ。ヴェットーリもローを返す。アデサニヤミドル。ヴェットーリがローをキャッチしてテイクダウン。ガードを取るアデサニヤ。すぐケージ際に移動し立とうとするアデサニヤ。後転して立った。なおも押し込みテイクダウンを狙うヴェットーリだが、アデサニヤが肘を入れて離れる。間合いを詰めてケージを背負ったアデサニヤにパンチを打ち込むヴェットーリ。ヘッドムーブでかわして打ち返すアデサニヤ。アデサニヤがワンツーロー。残り1分。アデサニヤのパンチがヒット。続くハイはかわした。最後にパンチが相打ちになったところでホーン。
1Rアデサニヤ。
2R。またローを入れるアデサニヤ。カットしていないヴェットーリ。アデサニヤ右ハイ。出てくるところにパンチを打ち込む。ヴェットーリのパンチもヒット。打たれているがプレッシャーをかけていくヴェットーリ。ケージを背負ったアデサニヤだがパンチをかわしてロー。またロー。ヴェットーリタックル。しかしケージで耐えるアデサニヤ。ブラウン肘。離れた。ヴェットーリがワンツーを出していくがよけられている。また詰めていくヴェットーリ。圧を欠け続けるヴェットーリだがまたローをもらう。また前に出てケージを背負うアデサニヤ。ヴェットーリのパンチを上体の動きでかわすが、ヴェットーリタックルへ。受け止めたアデサニヤ。離れた。ホーン。
2Rアデサニヤ。
3R。ヴェットーリすぐタックル。テイクダウン。ハーフで押さえ込む。密着したまま殴るヴェットーリ。アデサニヤがブリッジで返そうとしたがヴェットーリバックマウント!チョーク!しかしアデサニヤ反転!パウンドを落とすがヴェットーリ下から足に絡んで足関狙い。引き抜いたアデサニヤを追いかけてくるが、手でストップして立つ。が、その手がヴェットーリの目に入っていてタイムストップ。再開。アデサニヤロー。ヴェットーリまた間合いを詰めてケージを背負わせる。サークリングで逃れたアデサニヤ。またロー。明らかにダメージが有る。ローからハイに軌道を変えたが空振り。またロー。スリップ気味に倒れたヴェットーリにパンチを入れる。立ったヴェットーリ。アデサニヤの前蹴りがローブローになりタイムストップ。再開後すぐホーン。
3Rアデサニヤ。
4R。アデサニヤロー。組んでくるヴェットーリだが出足がなくアデサニヤのパンチを貰う。それでも出るヴェットーリ。ケージを背負ったアデサニヤにタックル。テイクダウン。が、すぐにケージを蹴って反転したアデサニヤ。立ってスタンドへ。ヴェットーリパンチで突進して組む。離れるアデサニヤ。右ハイから左ロー。ヴェットーリの圧が無くなってきた。アデサニヤのワンツーロー。出てきたヴェットーリにパンチを打ち込む。右ハイ。残り1分。ヴェットーリシングルレッグ。ケージに押し込んだがその先がない。動かないまま時間がすぎる。ヴェットーリの尻を叩いて挑発するアデサニヤ。ホーン。
4Rアデサニヤ。
5R。またローを入れるアデサニヤ。ヴェットーリタックル。ケージに押し込むが倒せず。離れ際にアッパーを放ったアデサニヤ。ヴェットーリのパンチに目を押さえて効いたふりをしたアデサニヤ。またロー。ヴェットーリタックル。会場ブーイングだがバックに回った。投げて倒そうとするもこらえたアデサニヤ。残り1分。押し込んでいるだけのヴェットーリにブレイクがかかる。パンチ、ローを打ち込むアデサニヤ。ヴェットーリ残り5秒でタックルで押し込み。足を殴るヴェットーリ。大げさに痛がる素振りを見せるアデサニヤ。タイムアップ。
三者ともフルマークでアデサニヤが王座防衛。
ヴェットーリはローをもらい続けても耐えきったが、3Rのチョーク以外は勝機がなかった。ただアデサニヤもヴェットーリの圧を掛けてくる戦法の前に倒しきることが出来ず。若干フラストレーションが溜まる試合内容に。
UFC263:セミファイナル・デイブソン・フィゲイレード vs. ブランドン・モレノ
フライ級タイトルマッチ5分5R。モレノ1位。
昨年11月、アレックス・ペレスに1Rギロチンチョークで初防衛に成功したフィゲイレード。翌月のUFC256はカード中止が相次ぎ、メインのタイトルマッチが消滅。そこで急遽フィゲイレードが2ヶ月連続でのタイトル防衛戦を行うことになった。挑戦者は、フィゲイレードの防衛戦と同じ日にブランドン・ロイヴァルとのブランドン対決を制したブランドン・モレノに。王者・挑戦者ともに、UFC史上最も前戦からのインターバルが短い試合となった。試合は優位と見られたフィゲイレードが後半スローダウンし、フィゲイレードのローブロー減点もあり1-0のドロー防衛。ダイレクトリマッチとなる。
フィゲイレードは前回の試合前に体調不良で入院していたことを試合後に明かした。モレノは勝てばUFC初のメキシコ人王者となる。オッズではフィゲイレード優勢だが、前回よりやや差が詰まっている。
フィゲイレード様子見。モレノがジャブやローで牽制する。様子見のフィゲイレードに対しどんどん手数を出していくモレノ。フィゲイレード左ボディ。パンチから組みにきたモレノだが離れた。フィゲイレードのパンチにモレノがまた組もうとする。離れるフィゲイレード。パンチで出るモレノにフィゲイレードカーフキック。フィゲイレードがパンチを打ち込むところにモレノの左がアゴにヒット!ダウン気味に倒れたフィゲイレード。モレノが追いかけてくると両腕を脇でカンヌキに捕らえてフックガードから立った。パンチを入れるモレノ。ホーン。
1Rモレノ。
2R。フィゲイレードパンチからタックル。四つから大内テイクダウン。足を一本超えるとモレノは潜ろうとする。フィゲイレードは首をギロチンに抱える。放した。もぐってきたモレノに得意のギロチンで引き込むが外れた。背中を向けて立つフィゲイレード。膝をついたフィゲイレードからバックマウントを狙うモレノ。フィゲイレード下になりガードを取る。下から肘を入れるフィゲイレード。蹴り離して立つフィゲイレードだがモレノ瞬時に飛びつきバックを狙う。スクランブルで逃れてガードを取るフィゲイレード。ホーン。
2Rモレノ。しかしフィゲイレードの下からの肘で額の左側が大きく腫れている。
3R。パンチで出るモレノ。ジャブ。モレノパンチからタックルにつなげてテイクダウンするとすかさず四の字バックに。チョーク。しかし腕が一本入っている。またチョークを取り直した。がっちり入った!フィゲイレードタップ!
前回はフィゲイレードの失速からモレノが盛り返していたが、今回は最初から攻め続けて、パンチでもダウンを奪い完勝。
UFC263:第12試合・レオン・エドワーズ vs. ネイト・ディアス
ウェルター級5分5R。エドワーズ3位、ネイトはブランクもありランク外。
エドワーズは昨年3月に予定されていた試合がコロナによるイベント中止(コロナ禍でのUFCで最初のイベントキャンセル)により流れ、その後の試合もなかなか決まらず、ようやく決まった試合も相手のコロナ罹患により延期が続いて、ようやく試合が決まったのが予定されていた試合から1年後の今年3月。相手は格下のベラル・ムハマドで、メリットが薄い試合だったが、自身のアイポークによってノーコンテストになってしまう。良くない流れが続いていたが、知名度があるネイトとの試合が組まれるというチャンスを得た。
このところ長期で試合をしない期間が多くなっているネイト。UFCはどんどん試合を組みたいところだったが、ネイトにその意志がなかった模様。19年にアンソニー・ペティス戦で3年ぶりに復帰すると、ケージに押し込み近い間合いでパンチを打ち込む展開で判定勝ち。わずか2ヶ月半後、ホルヘ・マスヴィダルとのBMFタイトル戦に臨んだが、終始打撃をもらい続けながらも、最後までパンチは死ぬこと無くチャンスを伺っていたものの、カットによるドクターストップで敗戦。タイトル挑戦は12年のベンヘン戦のみだが、マクレガーとの連戦により、タイトルより自身の価値で金を稼げる選手となっている。マクレガー戦までは基本給2万ドル+勝利ボーナス2万ドルだったが、マクレガー戦では50万ドル(勝利ボーナスなし)、再戦は200万ドル、ペティス戦は250万ドルと膨れ上がっている(マスヴィダル戦のファイトマネーは不明)。
人気では圧倒的にネイト。エドワーズにはブーイング(今日はアウェイの選手には全員ブーイングだが)。
プレスするエドワーズ。ネイトケージまで下がったがパンチで出る。背中を見せて油断を誘ってからパンチで飛び込むネイト。エドワーズカーフキック。エドワーズ距離を詰めるが、遠い距離からは入ろうとしない。ネイトが出るところにワンツーをあわせる。またカーフキック。ネイト出てきてジャブ。遠い。ネイトがパンチを打ち込むと距離を取るエドワーズ。エドワーズタックル。四つに組むとテイクダウンしバックに回る。ハーフバック。ネイトが背中のエドワーズにパンチを入れる。エドワーズ起き上がりまたバックに。ネイトがガードを取るとエドワーズ立つ。スタンドへ。エドワーズのカーフキックがヒット。ホーン。
1Rエドワーズ。最後のカーフキックはちょっと効いているように見えた。
2R。エドワーズカーフキック。ディアスがパンチで出たが間合いを外すエドワーズ。ケージまで詰めたエドワーズ。ディアスが出るところにパンチを合わせる。またカーフキック。パンチで出たネイト。エドワーズは四つに組んでケージに押し込む。脇をくぐってバックに回る。テイクダウン。ハーフ。下からヒールを狙うネイト。足を抜いて離れたエドワーズ。スタンド。カーフキックがヒット。効いた。ネイトは膝に手をついて打ってこいと挑発するが、付き合わないエドワーズ。ネイト前に出てワンツー。さらに出てパンチを入れるが、エドワーズは距離を取って付き合わない。ネイトが四つに組んだが、組み勝ったエドワーズが入れ替えるとバック肘。ホーン。
2Rエドワーズ。
3R。パンチで出たネイトに肘を打ち込むエドワーズ。ネイトの蹴りにパンチを合わせてヒット。ネイトが出てくると下がってカーフキック。追いかけてパンチを打ち込むネイト。エドワーズ四つに組んだ。押し込むネイト。しかし離れた。また離れてカーフキック。距離を詰めたネイトを組み止めるとバックに回りテイクダウン。ハーフ。ガードに戻すネイトにパウンドを打ち込むと立った。出てくるネイトにカーフキック。またパンチで飛び込んだところで四つに組み、脇からバックへ回る。また同じパターンでテイクダウン。もぐったネイトだがエドワーズが一瞬早く対応しバックに。立った。離れ際にバック肘を入れるエドワーズ。ホーン。
3Rもエドワーズ。ネイトは左眉の上をカットしている。
4R。エドワーズカーフキック。左がヒットしネイトぐらついた。パンチを打ち込むネイトにエドワーズが足を払ってこかすが立たせた。エドワーズの左がまたヒット。ネイトがケージに詰めて初めてパンチがクリーンヒット。しかし四つに組んだエドワーズ。肘を入れて離れる。ネイトのワンツーにエドワーズもパンチを返す。ホーン。
4Rエドワーズ。
5R。圧を強めてきたネイト。パンチで出るがエドワーズが四つに組む。ネイト離れる。エドワーズの左がヒット。ネイトのワンツーがヒット。エドワーズを追いかけていくがまた四つに。ネイト初めてタックルを狙うが脇を差されて倒せず。離れたエドワーズ。ミドルを入れたエドワーズ。エドワーズ左からさらにアッパーにつなげる。ヒットしたが距離を取るのはエドワーズ。打ち合いに持ち込ませない。ネイトのワンツーが入りエドワーズ効いてる!ネイト出る。クリンチでしのごうとするが引き剥がされる。サークリングで距離を取る。ネイト追いかけてパンチを打ち込むがブロックして凌ぐ。距離を取るエドワーズ。ネイト追いかけるがエドワーズ回復しているか。クリンチで凌ぐ。タイムアップ。
見せ場は作ったネイトだが、エドワーズが最後にパンチをもらった以外は徹底して打ち合いに持ち込ませなかった。
UFC263:第11試合・デミアン・マイア vs. ベラル・ムハマド
ウェルター級。マイア9位、ムハマド11位。
UFCで最もMMAでの柔術を体現する男・マイアは43歳で、これがUFCとの契約最終試合となる。かつては引退までのカウントダウンに入っていることを認めていたが、前戦のギルバート・バーンズ戦は、3連勝中で勝てばタイトル挑戦もありえる状況であったためにそれを撤回(試合は1RKO負け)。本人はすでにファイターを辞めた後の生活についてもぷらんができているとし、続けているのは衰えを感じていないからと言っている。現役続行になるかどうかは今回の試合次第。
ムハマドは直近10戦で敗れたのは1回のみのハイアベレージだが、なかなかチャンスを与えられず、前回ようやくハムザト・チマエフ戦が消滅したレオン・エドワーズとの対戦のチャンスを得た。が、試合はエンジンがかかる前にエドワーズのアイポークにより続行不能となりノーコンテストとなった。ダイレクトリマッチが組まれるかと思ったが、エドワーズはネイトと対戦することになり、ムハマドは同じイベントに出場するもマイアとの対戦に。
両者喧嘩四つの前手のジャブで距離を測る。マイアのタックルは切られた。ムハマドの右がヒット。マイアまたタックル。足を掴んだ。そのままケージに押し込みダブルレッグ。尻もちをつかせた。しかし立つムハマド。離れた。ムハマドのパンチに合わせて飛び込みシングルレッグに入るマイア。またケージに押し込む。しかし倒せず離れた。ムハマドのパンチをもらっているマイア。またタックル。足を掴んだが、ムハマド片足で耐える。離れたマイアに左右の蹴りを打ち込むとマイアもパンチを打ち返す。ホーン。
1Rは打撃のヒットは少なかったが、やや上回ったのはムハマド。
2R。マイアのシングルレッグはかわされる。ムハマドがジャブを入れていく。ムハマドがパンチを打ち込むタイミングでタックルに入ったマイアだがつかめず。ムハマドのジャブがヒット。マイアもパンチを打ち返す。左がヒットしている。残り1分。ボディを入れたムハマド。打ち終わりにマイアタックルでシングルレッグ。片足を捕らえたが、またケージ際で耐えるムハマド。こらえて肘を入れるムハマド。ホーン。
2Rムハマド。
3R。マイアシングルレッグ。切られた。ムハマドの右がヒットしちょっとぐらついたマイア。またシングルレッグ。切られるマイア。疲れが見えるマイア。タックルを切られパンチをもらう。もうシングルレッグは完全に読まれている。マイアダブルレッグで出て足をつかもうとしたが切られる。残り1分。またシングルレッグ。ケージで耐えるムハマド。タイムアップ。
30-27、29-28×2の3-0でムハマド勝利。
UFC263:第10試合・ポール・クレイグ vs. ジャマール・ヒル
ライトヘビー級。クレイグ14位、ヒル15位。
現代MMAでは特異な下攻めグラップラーのクレイグ。ショーグン戦ではキャリア初のフルタイム決着(ドロー)となったが、前戦でショーグンと再戦すると、タックルでテイクダウンし下になることなく、最後はパウンドでKO勝ち。
ヒルは昨年UFCデビューし、まだ2勝0敗1NCで3戦しかしていない(ノーコンテストになった試合は勝ったが試合後マリファナが検出されたため)。大学時代はバスケやアメフトなどの花形スポーツで活躍したエリートアスリートで、MMAプロデビューからはまだ4年の30歳。まだ無敗だが、クレイグのようなタイプの相手との対戦は初めてか。
クレイグがスタンドで組むと引き込んだ。腕を脇に挟んでオモプラッタ。ヒルが上をキープするが、クレイグは脇に挟んだ腕とは逆の腕に腕十字!完全に伸びて肘が脱臼。しかしタップなし。クレイグ三角に移行。捕らえたまま下から肘を入れるクレイグ。打たれ続けたからか、ヒルの脱臼に気がついたのか、レフェリー止めた。
引き込んだクレイグに付き合ってしまったヒル。グラウンドの実力差は歴然だった。
UFC263:第9試合・ドリュー・ドーバー vs. ブラッド・リデル
ライト級。ドーバー13位。
12年のTUF15に出場するも予選落ち、翌年UFCデビューしたがいきなり2連敗するなど、最初の5戦で1勝しかできなかったドーバーだが、そこから覚醒し8勝3敗。前回まで3試合連続KO勝利するなど、UFCで倒す試合ができるようになった。が、前回は地味強マカチェフにテイクダウンから固められ続け、最後は肩固めで一本負けした。負けたものの、ヌルマゴの引退などでランカーが抜けたことでランクインしている。
アデサニヤと同じシティキックボクシング所属のリデル。アデサニヤと同じく元キックボクサーで、キック戦績は59勝10敗。ジョン・ウェイン・パーに勝利した経験もあり、2018年にはキックルールでONEにも出場している(判定負け)。キックで戦っていた当時、ミャンマーで試合が組まれていたが、現地に行くとMMAルールと聞かされ、突然のMMAデビューとなったが1RKO勝ちした。キックは2019年まで出場していたが、そこからMMAに専念し、UFCと契約すると現在3連勝中。いずれも判定だが、パンチでダウンを奪うなど打撃の強さは見せている。
UFCでは無敗のリデルだが、オッズではランカーのドーバー優勢。
強烈なローを入れるリデル。ミドル。ドーバーもミドルを返す。ドーバーの左がヒットし効いた!リデルはタックルに入ってしのごうとするががぶって切るドーバー。リデルもう一度タックル。ダブルレッグでケージに押し込む。こらえるドーバー。持ち上げて尻もちをつかせたリデルだがすぐに立つドーバー。リデル離れた。また左を打ち込むドーバーだが、リデルもそれに右を合わせていく。ドーバーワンツー。リデルとりあえずダメージは抜けたか。しかしドーバーのワンツーがヒット。もらっても打ち返していくリデル。残り1分。ドーバーの左ミドルに右フックを返したリデル。 リデルの右がヒット。お互いパンチのタイミングが合ってる。またリデルの右。ドーバーワンツー。ホーン。
1Rドーバー。
2R。左を打ち込みながら出るドーバーにリデルもパンチを返していく。リデルタックル。切られた。なおもパンチで出るが、リデルのワンツーがヒット。しかし下がらないドーバー。逆にタックルへ。テイクダウンしバックに回る。背中に乗ろうとするが、足のフックがなく前に落ち、リデルが上を狙う。肘で抵抗しつつ正対したドーバーが立った。ドーバーがパンチで出るがリデルのタックルで初めてテイクダウンを奪われる。リデルニアマウント。しかし立って脱出したドーバー。またパンチで出るドーバー。左ミドル。ミドルの打ち合い。リデルのワンツーがヒット。パンチで出るドーバーだが、パンチをかわされ逆にもらう。ホーン。
2Rはどちらに入ってもおかしくない。ややリデルか。
3R。リデルの右がヒット。ドーバー、ヘッドムーブがないのでリデルのパンチを貰い始めている。タックルに入るドーバーだがリデル切った。右をもらったドーバーだが左を打ち返しプレスしていく。ミドルを蹴るリデル。ドーバーの左がヒットするがリデルの右ミドルをもらう。ドーバータックルに入るがこれは読まれていた。ドーバー前に出てワンツー。リデルがハイを放つがスリップ。すぐ立つ。残り1分。ドーバーが左を打ち込むがカウンターをもらって効いた!下がるドーバー。リデル追いかけるとドーバータックル。がぶってキムラに捕らえたリデルがそのままリバースクルスフィックスの体勢に。起き上がり上からパウンドを落とすリデル。タイムアップ。
2R次第。
三者29-28でリデルが激闘を制し、ランカーを下すとともにメインのアデサニヤに勝利のバトンをつなげた。
UFC263:第8試合・エリク・アンダース vs. ダレン・スチュワート
ライトヘビー級。
3月に対戦しノーコンテストとなった試合の再戦。前回は、1Rにアンダースがパンチでダウンを奪い、パウンド連打から立って逃げようとしたスチュワートを投げて膝をつかせた状態から頭部に膝を打ち込んでしまい、アンダースの反則負けでも良さそうな内容だったが、故意ではないと判断されノーコンテストに。しかし内容ではアンダースが勝利寸前まで追い込んでいた。前回はミドル級での試合だったが、今回はライトヘビー級。
NFLと契約したこともあるエリートアスリートのアンダースは、UFC3戦目でいきなりメインに抜擢されが、その後は勝てなくなり、中堅以下の扱いに。ミドル級に戻してからは1勝1敗1NC。
サルサダンス王者のストライカー・スチュワートはアンダースとは逆に、UFCデビューから4戦で0勝3敗1NCと勝ち星に恵まれなかったが、その後は勝ち星に恵まれてきている。ノーコンテストからのダイレクトリマッチはUFCデビュー戦以来で、その時のフランシマール・バローゾ戦ではスチュワートのバッティングがあり、大げさに痛がってアピールするバローゾに対し、レフェリーが止めなかったためパウンドアウトしたところ、試合後ノーコンテストに変更され、リマッチでも判定負けしている。
打撃戦からケージで四つの攻防。膠着状態になりブーイングが出るが、残り40秒でスチュワートがテイクダウン。パウンドを入れる。ホーン。1Rスチュワート。
2R。アンダースがプレスしパンチを入れると組んでケージに押し込む。ケージ膠着。離れたがまたアンダースが組んで押し込むとブーイングが起きる。また膠着になるがアンダース離れた。最後にアンダースが少し打撃を入れホーン。
3R。ほぼ中央で四つからテイクダウンしたスチュワート。背中を向けたアンダースだが、向き直ってタックルに入りテイクダウン成功。上を取り返す。パウンドを入れるアンダース。ほぼハーフバックの体勢で、逃げられず耐えるだけのスチュワート。が、アンダースもKOするほどのパンチはない。残り30秒でスチュワートが亀から立ち上がると、押し込んだ状態で強いパンチ連打を入れるアンダース。タイムアップ。
3R10-8あるかどうか。
29-28、29-27×2の3-0でアンダース勝利。2者は3R10-8つけたか。
しかし2Rまではケージ押しくらまんじゅうが続き、3Rも最後の30秒まではキープしてのコツコツパンチだけで、重量級の割に迫力に欠けた。
UFC263:第7試合・ローレン・マーフィー vs. ジョアン・カルダーウッド
女子フライ級。マーフィー3位、カルダーウッド6位。
マーフィーはバンタム級では1勝3敗だったが、階級を落としフライ級に落としてTUFに出場すると、トーナメントは初戦で優勝したニコ・モンターニョに敗れたが、本戦ではここまで5勝1敗で4連勝中。敗れた相手は現在バンタム級に上げているシジェラー・ユーバンクス。スタンドで圧をかけて打撃を入れていくスタイル。女子フライ級でタイトルに挑戦していない選手では最上位ランカーで、勝てば次期挑戦者濃厚となる試合。
カルダーウッドはストロー級からフライ級にあげてきた選手で、フライ級では4勝2敗。敗れたチューケイギアンとジェニファー・マイアはともにその後タイトルに挑戦している。前戦では同じくタイトル挑戦経験のあるジェシカ・アイに判定勝ち。キックがバックボーンのストライカー。
様子見の打撃戦から組んでいったマーフィー。ケージに押し込む。離れた。ローを入れるカルダーウッドにパンチをヒットさせる。マーフィー飛び込んでワンツー。ボディストレート。圧をかけてジャブを入れるマーフィー。首相撲に捕らえると両者パンチ・膝の打ち合い。マーフィーが膝を入れて離れる。残りわずかでマーフィーがパンチからバックに回る。ホーン。
1Rマーフィーか?有効打ではカルダーウッドだが、ローがどこまで評価されるか。
2R。マーフィー組んでケージに押し込むとボディロック。テイクダウンしたおすと両足をまたいでマウントとの体勢に。半身のカルダーウッドにパウンドを入れていく。足を一本絡めたカルダーウッドだが、背中を向けており殴られる。正対するが押さえ込まれている。ハーフで削っていくマーフィー。ホーン。
2Rマーフィー。
3R。打撃で出るカルダーウッド。ミドル。マーフィータックル。止めたカルダーウッド。またタックル。止めて膝を入れるカルダーウッド。タックルをっ繰り返すマーフィーだが組み付かせてもらえない。タックルを切ってパンチ・膝を入れていくカルダーウッド。残り1分。距離を詰めるとカルダーウッドのジャブをもらうマーフィー。残りわずかで足を止めての打ち合い。タイムアップ。
29-28、28-29、29-28のスプリットでマーフィー勝利。
#UFC263 Official Scorecard: Lauren Murphy Vs Joanne Calderwood
— UFC News (@UFCNews) 2021年6月13日
See every judges scorecard from #UFC263 ➡️: https://t.co/EYiJ6cdcxU pic.twitter.com/RXtv4Qt34C
割れたのは1R。
メディアのジャッジも真っ二つに割れている。
ビジョンに会場入りするエドワーズとネイトが映し出されると、ネイトに大歓声を送る観客。
UFC263:第6試合・モフサル・エフロエフvs. ハキーム・ダオドゥ
フェザー級。エフロエフ14位、ダオドゥ15位。
エフロエフはMMA14戦・UFC4戦全勝。UFCでの勝利はすべて判定ではあるが、常に動き続けても最後までスタミナが切れず、逆に相手が消耗してしまう。修斗で斎藤裕に勝利しているマイク・グランディ相手にも、テイクダウンを取られてもすぐに立ち上がり、序盤は互角だったが次第に差をつけていった。
堀江圭功のUFC唯一の試合でKO勝ちしたダオドゥ。キックがバックボーンで、無敗でUFCと契約した初戦こそ39秒でギロチンに捕まって一本負けしたが、そこから5連勝。ただ、堀江戦以外はすべて判定で、そのうち3試合はスプリット。テイクダウンディフェンス率は85%で、タックルを切りスタンドで勝負するスタイル。
右をヒットさせたエフロエフ。飛び込んでジャブの連打。ジャブから沈み込んでシングルレッグへ。軸足を刈って倒したが、ダオドゥすぐに立つ。が、そのまま追いかけてバックに付いたエフロエフ。投げた。すぐに立つダオドゥだが、また投げると両足フックしバックマウント。チョーク。体が伸びておらず決まらず放すが、パウンドからまたチョークを狙う。ディフェンスするダオドゥ。バックからパンチを入れるエフロエフ。反転できないダオドゥ、背後のエフロエフにパンチを入れる。残りわずかで体勢を変えようとしたエフロエフ。その隙にダオドゥ立つが、バックについて正対させないエフロエフ。ホーン。
1Rエフロエフ。
2R。パンチから流れるようにタックルにつなげたエフロエフ。ダオドゥがすぐに背中を向けて立つのも織り込み済みで、スタンドでバックを取り投げるとバックマウントに。また1Rと同じバックからの展開。しかしダオドゥ正対して立った。が、すぐにまたタックル。サバ折りからテイクダウンするとまたバックマウント。会場なぜかブーイング。チョーク。アゴの上で決まらず。パウンドで削っていく。正対しようとしたダオドゥだがさせないエフロエフ。残り30秒で仰向けからうつ伏せにしてパウンドを入れていくエフロエフ。また仰向けに。ホーン。
2Rは10-8もありそう。
3R。蹴りを出していくダオドゥ。エフロエフがクリンチアッパーを入れるがパンチで引き剥がしたダオドゥ。エフロエフタックルに入るがダオドゥ切った。しかしダオドゥはKOが必要。エフロエフのパンチにダオドゥも打ち返す。エフロエフ、フェイントは何度も入れているが、ちゃんとしたタックルは1度のみで仕掛けない。ダオドゥのジャブがヒット。ちょっとぐらついたエフロエフ。さらにパンチが入り会場沸くが、エフロエフはタックルに入るとテイクダウン。すぐにバックを取り、立つと投げる。時間がない。タイムアップ。
三者29-27でエフロエフ勝利。
なぜか会場で嫌われているのかブーイングも飛ぶ。3Rこそスタンドの展開が長かったが、テイクダウンディフェンスに長けたダオドゥからテイクダウンを取りまくって、その後のリカバリーも封じて完勝。UFC5連勝だがすべて判定なので人気が出ず上位挑戦までは時間がかかりそう。
UFC263:第5試合・パニー・キアンザド vs. アレクシス・デイヴィス
女子バンタム級。キアンザド11位、デイヴィスはランク外。
イラン生まれ・スウェーデン国籍のBANZAI・キアンザドはTUFフェザー級決勝で敗れると、UFCとは契約できず。元のバンタム級で1戦してからバンタム級で契約した。初戦はパンチでダウンを奪われ判定負けしたがそこから3連勝中。フィジカルでケージに押し込んで削るスタイル。
デイヴィスはUFCデビューから3連勝しロンダのタイトルに挑戦したが秒殺KO負け。その後フライ級に落としたが、3連敗で前回からまたバンタム級に戻すと、3連勝中だったサビーナ・マゾにテイクダウンからポジショニングで上回り判定勝ち。現在はノーランカーではあるが、オッズではフェイバリット。
打撃戦から首相撲に捕らえたキアンザド。ケージに詰めたが肘を入れて離れる。ジャブを入れるキアンザド。デイヴィスもパンチで出ていく。デイヴィスのローに右を合わせたキアンザド。しかしデイヴィスがパンチで出ていく。ジャブがヒット。キアンザドが四つに組んだがすぐ引き剥がすデイヴィス。出てきたデイヴィスに左をヒットさせたが、デイヴィス下がらずパンチのコンボを打ち込む。ホーン。
1Rほぼ五分だが、ヒット数でややデイヴィス。
2Rも出ていくデイヴィス。首相撲に捕らえたキアンザドをパンチで引き剥がす。キアンザドの飛び込んでの左がヒット。デイヴィスカーフキック。静かな展開が続き、会場から奇声が飛び始める。このラウンドも手数でややデイヴィスが優勢のまま残りわずか。圧を強めるデイヴィス。パンチから足払いで倒した。パウンドを落とす。ホーン。
2Rデイヴィス。
3R。少なくとも明確に取れたラウンドは1つもないキアンザド。パンチで出ようとしたところに組み付かれそうになったが引き剥がした。手数が足りないキアンザド。距離を詰めるのはデイヴィスで、キアンザドは自ら詰めていけない。タックルで組もうとしたデイヴィス、組めないがパンチを入れて離れる。出たデイヴィスにキアンザドのワンツーがヒットしたがなおも出ていくデイヴィス。タイムアップ。
判定30-27×2、29-28の3-0でキアンザド勝利。
全ラウンド僅差だったがキアンザドの有効打が取られたか。
UFC263:第4試合・マット・フレヴォラ vs. テランス・マッキニー
ライト級。
キャリア5戦でコンテンダーシリーズに出場し、勝利してUFCと契約したフレヴォラ。UFCでは2勝2敗1分けと五分の戦績。井上魅津希・直樹姉弟、佐々木憂流迦の所属するセラ・ロンゴファイトチーム所属。バックボーンはレスリング・柔術。本来はフランク・カマチョと対戦予定だったが、カマチョが交通事故により試合4日前に欠場。急遽、マッキニーとの対戦に。
マッキニーはUFC初参戦。26歳で、188cmの長いリーチを持つ。先週のLFAのメインで1RKO勝ちしたばかりで連戦となる。バックボーンはレスリング。戦績10勝3敗で、10勝のうち9試合が1R勝利。デビューからの7勝のうち6勝が一本勝ちだったが、直近の3戦はすべて1RKO勝ち。ただここまではトップレベルの選手との対戦経験はない。デビュー戦だが、UFC5戦のフレヴォラに対してフェイバリット。
オープニングで放ったマッキニーのワンツーがヒットしフレヴォラダウン!パウンド!KO!!
はしゃいでケージに登ったマッキニーだが、着地に失敗し右足を痛めてしまう。
わずか7秒。これで4試合連続KO、うち1分以内のKOが3回。フレヴォラが何もしないうちに終わってしまったので未知数な部分も多いが、少なくとも爆発力があるのは間違いない。