格闘技徒然草

MMAを中心とした格闘技情報&観戦ブログ

ONE PRIME VIDEO4:第2試合・ダニエル・ケリー vs. マリア・モルチャノバ

アトム級グラップリングマッチ。

トップグラップラーのケリーはV.V mei相手にドローになって以来、ONE2試合目。モルチャノバはサンビストとのことだが、グラップリングマッチでは実績なし。コールではサンボ世界王者と紹介される。

引き込んだケリー。腕をつかんでクローズドガードに。アームドラッグから脇をくぐってバックを狙う。四の字バックになりチョーク。チョークが入った。モルチャノバ背負って立ち上がるが放さないケリー。後方に倒れ込み、体を伸ばして絞める。タップアウト。

グラップリング実績のないモルチャノバ、何も出来ないまま終了。

UFC on ESPN+73:オッズ/予想と展望

デリック・ルイス 2.65
セルゲイ・スピバック 1.51
ケネディ・エンジーチュクー 1.57
イオン・クテラバ 2.50
チェイス・シャーマン 2.80
ワルド・コルテス・アコスタ 1.48
アンドレ・フィアリョ 1.95
ムスリム・サリコフ 1.87
ジャック・デラ・マダレナ 1.18
ダニー・ロバーツ 5.30
チャールズ・ジョンソン 1.61
ジャルガス・ジュマグロフ 2.40
ジェニファー・マイア 2.60
マリナ・モロズ 1.53
ヴィンス・モラレス 2.40
マイルズ・ジョーンズ 1.61
リッキー・トゥルシオ1.65
ケビン・ナティブダド 2.35
バネッサ・デモポロス 1.91
マリア・オリベイラ 1.91
ブレイディ・ヒースタンド 1.59
ファーニー・ガルシア 2.45
ナタリア・シウバ 1.61
テレザ・ブレダ 2.40

今年のUFCも残り4回。今月ラスト(来週は開催なし)のメインはヘビー級。

3連勝でコーミエのタイトルに挑戦、その後4連勝でシリル・ガーンとの暫定王座決定戦に出場したルイスだが、いずれも敗れて王座獲得ならず。直近2戦はいずれもKO負け。タイ・ツイバサには打撃でリードしていたが、2Rに肘をもらってKO負け。前戦のセルゲイ・パブロビッチ戦では、序盤にパンチを効かされて秒殺KO負けしてしまった。パワーで勝負する殴り屋だが、やはりちゃんとしたストライカー相手には分が悪い。

相手のスピバックは今回が初メイン。8月の前戦にランカーのアウグスト・サカイに勝利して再ランキング入り。ヘビー級では最年少の27歳。UFC6勝3敗で、テイクダウンからのパウンドが武器。こちらはルイスと逆に、2試合連続でのKO勝ち中。

ランキングは下位だが、オッズはスピバックがフェイバリット。しかしルイスはああ見えて結構テイクダウンされた後のリカバリーが上手く、テイクダウン&パウンダーのスピバックがどれだけ押さえ込めるかが鍵になる。

期待も込めてルイスKO勝ち。

今大会一番のフェイバリットはUFC3戦目となるジャック・デラ・マダレナ。UFCデビュー戦は代役でキャリアも浅い相手に秒殺KO勝ちしたものの、差がありすぎて実力が良くわからない。前戦はUFC5勝2敗・ロシア・ダゲスタン共和国出身のラマザン・エメエフと対戦し、ケージにつめてのボディでダウンを奪い、パウンドでKOした。相手のダニー・ロバーツはUFC7勝5敗のベテラン。ランキングには入れないが、UFCで勝ち越している中堅の実力者だけに、このレベルを1RKOできるなら本物かもしれない。

第1試合開始はいつもより3時間早い、20日の午前3時。前日は朝8時からBellator、10時からONE Prime Video4があり、夜7時からはABEMAでPPV中継されるONE163。メインカードが6試合で9時半開始なので、全部終わる頃には日付が変わってそう。

速報します。

RIZIN.40:ジョン・ドッドソンが初参戦し、フライ級戦で所英男と対戦。グスタボ vs. ジョニー・ケース、ベイノア vs. 宇佐美正パトリック追加。

▼フライ級(57.0kg)5分3R
ジョン・ドッドソン(米国)
所 英男(リバーサルジム武蔵小杉 所プラス)

ドッドソンは11年前の2011年、TUF14バンタム級で優勝。TUF後はフライ級に落とし、2連勝で初代王者デメトリアス・ジョンソンのタイトルに挑戦し、2Rに2度ダウンを奪ったものの、後半になるにつれてギアをあげるDJに盛り返され判定負け。そこから3連勝で、2年後にまたDJのタイトルに挑んだが、今度は終始劣勢の上に、最後は一方的に攻め込まれての完敗。年下のDJが王者ではフライ級ではチャンスはないと見たのか、次戦からバンタム級に上げている。しかし、バンタム級では4勝5敗にとどまり、ランキングもトップ5に入ることなく、タイトル挑戦までたどり着けなかった。

UFCリリース後はローカルイベントで1勝1敗。今年8月にはベアナックルボクシングにも出場し、同じ元UFCのライアン・べノイに1RKO勝ちしている。

身体能力が高く、常に動き続けるファイター。もう38歳で、軽量級では年齢的に厳しいと思われるが、45歳の所にとっては厳しい相手となる。

▼ライト級(71.0kg)5分3R
ルイス・グスタボ(ブラジル)
ジョニー・ケース(米国)

矢地・大原をKOして、今最もライト級タイトルに近い存在のグスタボ。前挑戦者のケースに勝てば、さすがにタイトル戦を組まざるをえないだろう。一方のケースは、前回サトシに1R一本負けしたばかりの上、現在は日本に滞在し、ボンサイ柔術でサトシとともに練習しているとのことで、勝ってもグスタボの王座挑戦が消えるだけになりそう。

▼ライト級(71.0kg)5分3R
ブラックパンサー”ベイノア(極真会館
宇佐美正パトリック(フリー)

RIZINが好きな打撃系MMAファイター対決。しかしこれまで組まれた元キックボクサー同士のMMAマッチはあまり盛り上がってない。宇佐美もベイノアも、トータルファイターとやるところが見たかったが。

 

UFC284:正王者ヴォルカノフスキーがライト級王座に挑戦する大会で、フェザー級暫定王座決定戦・ヤイール・ロドリゲス vs. ジョシュ・エメットが決定。

www.ufc.com

UFC284オーストラリア大会で、フェザー級暫定王座決定戦・ランキング2位ヤイール・ロドリゲス vs. ジョシュ・エメットが行われることを、UFCが公式サイトで発表。

同大会のメインでは、フェザー級正規王者のアクレサンダー・ヴォルカノフスキーが、階級を上げてライト級王者イスラム・マカチェフのタイトルに挑む1戦が組まれており、ヴォルカノフスキーが防衛戦をできないことにより暫定王座決定戦が組まれたことになる。

歪んだ経緯での暫定王座設立ではあるが、フェザー級ランカーたちが待たされないことになるのは良かった。ロドリゲス・エメットともにタイトル初挑戦となる。ロドリゲスはマック・ホロウェイに判定負けした後、ブライアン・オルテガ戦では1Rにオルテガが肩を脱臼してTKO勝ち。エメットは現在5連勝中。正直、どちらがヴォルカノフスキーに挑戦しても、大差のオッズでアンダードッグになるのは目に見えているので、暫定とはいえ王座獲得のまたとないチャンスとなる。

UFC281:ポストファイトボーナス/総評

ファイト・オブ・ザ・ナイト:ダスティン・ポイエー vs. マイケル・チャンドラー

パフォーマンス・オブ・ザ・ナイト:アレックス・ペレイラ、ジャン・ウェイリー

メインはペミドル級無敗のアデサニヤが王座陥落。3Rのアデサニヤがテイクダウンしてからの動きを見る限り、ペレイラは他のランカー(ウィテカー、ヴェットーリ、ブランソンら)と対戦していたらそこで星を落としていた可能性が高い。下になってからのリカバリーもなかった。しかしアデサニヤにはそこをつくだけのテイクダウン能力がなかった。

再戦は既定路線か。打撃でも1R終盤にアデサニヤが効かせる場面もあり、再戦でどうなるかわからないので、単純に試合としても楽しみがある。アデサニヤはリベンジしたいだろうし、ペレイラにとっても相性が悪い他のランカーと対戦するよりはアデサニヤ戦の方がいい、UFCとしても一番盛り上がるカード。他のランカーは待たされることになるが。

セミウェイリーが圧勝。ナマユナスはエスパルザのテイクダウンを警戒して手がでなかったが、ウェイリーレスリングにも自信を深めていたのでアグレッシブだった。正直、エスパルザでは何度やっても勝てないように見えてしまった。ただ、ウェイリーがナマユナスに同じように勝てるかというと、それはまた別問題だが。

セミ前のカードはファイト・オブ・ザ・イヤー級の激闘。1R終盤まではチャンドラーが攻勢で、終盤にポイエーが形勢逆転しKO寸前まで追い込む。2Rはチャンドラーがテイクダウンで試合を制し、3R開始直後にチャンドラーがタックルでテイクダウンした時点で勝負あったかと思った瞬間に、ポイエーがポジションを返してさらに逆転勝利。

同じく、第3試合のトリザーノ vs. スンウも熱い試合だった。ダブルノックダウンなど滅多に見られない。ただやはり、お互いディフェンスをおろそかにしている分、ダウン合戦が発生しているという状況。その点、ポイエー vs. チャンドラーは単に熱いだけでなく、技術レベルの高いところで、どちらが勝つかわからないシーソーゲームをやっているので価値がある。

UFC281:メインイベント・イスラエル・アデサニヤ vs. アレックス・ペレイラ

ミドル級タイトルマッチ5分5R。ペレイラ4位。

P4P2位のアデサニヤ。キャリアで負けはライトヘビー級に上げて王座統一戦を狙ったヤン・ブラホヴィッチ戦のみ。しかし近年はスタンドで見合う試合が増えて、エキサイティングにならない判定決着が続いている。現在3試合連続判定勝ち。オッズでも大差がつくことが多かったが、今回はアデサニヤ1.49倍・ペレイラ2.75倍と、パウロ・コスタ戦以来に競ったオッズになっている。

ペレイラはノーランカーだった前戦で4位のストリックランドを1RKOしての王座挑戦決定。UFCでここまで実力が測れない中でタイトルに挑戦するのはブロック・レスナー以来か。特に組み・テイクダウンディフェンス・テイクダウンされた後の対応については1年前のUFCデビュー戦でも課題が残っていたので、現在もその穴は埋まっていない可能性が高い。しかし今回に限っては、相手のアデサニヤのテイクダウン能力・グラウンド能力を考えれば、警戒する必要はないと言える。純粋なキックの試合であれば、過去に2度対戦し2勝しているペレイラが上だが、MMAではどうなるか。

いきなり飛び蹴りを放ったペレイラ。かわしたアデサニヤはローで牽制。スイッチを繰り返すアデサニヤ。ペレイラもローを返す。カーフキックから左ハイ。アデサニヤ左ハイ。詰めるペレイラにジャブ。さらに右をヒットさせる。一瞬ぐらついたペレイラ。左フックから右ハイを入れるペレイラ。プレスしてきた。アデサニヤ、スタンドで下がり気味。ペレイラの左ハイは腕でブロック。逆にカーフキック。さらに左ミドルを入れるアデサニヤ。ペレイラまたプレスする。ケージまで下がるアデサニヤ。残り1分。手を出さずに下がらせ、ケージを背負ったところに左を打ち込む。かわしたアデサニヤ。組んだアデサニヤがテイクダウンを狙うがケージでこらえるペレイラ。残りわずかでアデサニヤの左から右がヒットし効いた!棒立ちになったところに追い打ちのパンチを入れたがホーン。

1R僅差の内容だったが、最後に効かせたパンチでアデサニヤ。

2R。ペレイラ出る。またケージに詰まるアデサニヤだがパンチ・膝を返す。アデサニヤが手首をつかむと下がったペレイラだが、また出てきてケージを背負わせる。ペレイラのジャブがヒット。右。さらにジャブがヒットしケージに押し込んだペレイラ。クリンチしたアデサニヤ。入れ替える。アデサニヤシングルレッグでテイクダウンを狙うが、腕をオーバーフックして凌ぐペレイラ。離れたところでアデサニヤのパンチがヒット。しかしまた詰めるペレイラ。ジャブ。もう一発。さらにジャブ。ペレイラのパンチがヒットしている。ケージ際から逃れたアデサニヤだが、またケージにつまり膝。アデサニヤクリンチして入れ替える。残り1分。ケージに押し込むアデサニヤ。ダブルアンダーフックに捕らえたが離れた。また出ていくペレイラ。アデサニヤの右はかわした。残りわずかでペレイラがタックル!テイクダウン!ホーン。

2Rペレイラ。お互い今まで見せたことがない引き出しを開けてきた。

2R。またプレスするペレイラ。アデサニヤ今度はケージにつまらず打撃を返す。アデサニヤワンツー。しかしまた出ていくペレイラ。アデサニヤケージ際に。左をかわしたがペレイラ膝。組んだアデサニヤ。ペレイラ大外刈りを狙ったが、ボディロックから投げたアデサニヤ。UFCで初のテイクダウン。バックについた。バックから腕をつかんでパウンドを入れる。足のフックを防いでいるペレイラだが、アデサニヤのパンチを貰う。ケージ際で一本足をフックしたアデサニヤ。ペレイラ片膝をついて立てない。バックについているアデサニヤにペレイラが膝十字を狙ったが、潰されガードに。インサイドから肘を入れるアデサニヤ。ガードから三角を狙ったペレイラだが、スピードがなく察知される。アデサニヤ立った。残り10秒で腹を踏みつけるとパウンド。ホーン。

3Rアデサニヤ。

4R。ペレイラちょっと疲れているか。また出ていくペレイラだが、アデサニヤ下がらない。カーフキック。ジャブを入れたアデサニヤ。ペレイラプレスした。ケージを背負うアデサニヤ。ジャブを入れるペレイラだが、アデサニヤがパンチを返して出る。左ミドルもヒット。またミドルを入れたアデサニヤ。ペレイラが下がる。受け身になっているペレイラ。先手を取るのはアデサニヤ。ペレイラが出るとアデサニヤはタックルのフェイント。さらにタックルのフェイントから四つ組みへ。ダブルアンダーフック。ケージに押し込むアデサニヤ。ペレイラケージでこらえた。離れたところでパンチを入れるアデサニヤだが、ペレイラプレスする。残り1分。ペレイラワンツー。またパンチを入れると四つに組んだアデサニヤ。ボディにパンチ・膝を入れるペレイラ。アデサニヤシングルレッグ。しかし倒せず。アデサニヤの離れ際の肘は空振り。ペレイラが最後に詰めてワンツー。ホーン。

4R僅差だがペレイラ

5R。ペレイラ出た。パンチを入れる。アデサニヤ首相撲で凌ぐが、引き剥がしてまた出るペレイラ。右がヒット。また四つで組んだアデサニヤ。ダブルアンダーフック。ペレイラ差し替えして引き剥がした。アデサニヤローを蹴ったがカットされ後方に倒れた。痛めたか?そのまま後転して立った。なおもローを返すアデサニヤだが、ペレイラがケージに詰めて右を入れる。左が入った!効いた!ペラレイララッシュ!アデサニヤ効いて膝をつく。立ったがなおもパンチを打ち込むペレイラ。打たれるアデサニヤを見てレフェリーストップ!新王者誕生!!

最後はパンチを聞かされたアデサニヤがなんとか組もうとしたのを引き剥がしてパンチを打ち込み効かせてKO。4Rはアデサニヤに入った可能性があり、ペレイラ陣営はKOが必要と思ったのかもしれない。圧を強めてパンチで攻めたのが功を奏した。

UFC281:セミファイナル・カーラ・エスパルザ vs. ジャン・ウェイリー

女子ストロー級タイトルマッチ5分5R。ウェイリー2位。

初代王者のエスパルザ。初防衛戦でヨアンナ・イェンジェイチックに敗れて王座から陥落すると、以降は勝ったり負けたりを繰り返し、一時はTUF優勝賞品のハーレーを売りに出すほど困窮していた。しかし持ち前のど根性タックラーぶりで地味に連勝を重ね、5連勝で今年5月に7年ぶりのタイトル戦にこぎつけた。当時の王者ローズ・ナマユナスはTUF決勝で一度手合わせをしている相手だったが、両者異様に警戒して手数が少ない試合となり、どちらとも取れないような内容だったがエスパルザが判定勝ちで王座返り咲き。とはいえ、内容では全く評価するべきものがなかった。2度目の初防衛戦で汚名返上を図る。

ウェイリーはナマユナスにキャリア初のKO負けで王座から陥落し、ダイレクトリマッチではメディアも判断が分かれる僅差の内容となったがスプリット判定負けで王座奪還ならず。同じ相手に連敗したことで、ナマユナスが相手なら当分挑戦はないと思われたが、エスパルザが勝利したことでチャンスが回ってきた。6月の前戦ではヨアンナをバックブローでKOし、引退に追い込んでいる。オッズではウェイリーが大幅なフェイバリット。

ウェイリーがジャブで出るが、エスパルザが前に出るとすぐに距離を外す。また出ていくウェイリーエスパルザ前に出て右を当てる。間合いの外でジャブを出して牽制するウェイリー。左ミドル。左ハイ。またハイ。右。ウェイリーが打撃をヒットさせてきた。エスパルザデルがバックステップされパンチは空振り。ワンツー。ハイを入れたウェイリー。またハイ。キャッチしたエスパルザがシングルレッグに入るが、ウェイリーバックを狙う。左腕を背中越しにつかんで回らせないウェイリー。そのまま足で腕を挟んでリバースクルスフィックス。腕を抜いて袈裟固めにしたエスパルザだが、うつ伏せになり解除したウェイリー。しかし上を取ったエスパルザ。ガードからバタフライで浮かせるウェイリーエスパルザ上をキープ。三角を狙うウェイリーだが密着して入らせないエスパルザ。脱出したウェイリー。サイドに。ハーフで上からパウンド。今度はエスパルザが下から浮かせようとするがウェイリー立った。ホーン。

1Rウェイリー

2R。ウェイリーパンチで出る。ケージを背負ったエスパルザにジャブ。出てきたエスパルザに右がヒットエスパルザタックル。切ったウェイリーが足で腕をロックしリバースクルスフィックスの体勢からチョーク!がっちり入りタップアウト!

レスラー・エスパルザのタックルを切ってチョークでフィニッシュ。UFCフライ&バンタム級王者でレスリング金メダリストのヘンリー・セフードとのレスリング特訓をしてきたとのこと。前回のタイトル獲得時からアップデートし強くなって再度王者に。

エスパルザは2度目のタイトル獲得も、防衛できずに陥落。

UFC281:第12試合・ダスティン・ポイエー vs. マイケル・チャンドラー

ライト級。ポイエー2位、チャンドラー5位。ポイエーはここ7試合で6度目、チャンドラーはUFC参戦以来5試合連続で、ナンバーシリーズのメインカードへの登場となる人気者対決。

暫定王者のポイエー。ヌルマゴとの王座統一戦ではチョークで一本負けしたが、その後マクレガーを2度に渡ってKO。一気に評価を上げると、昨年12月にチャールズ・オリヴェイラのタイトルに挑戦したが、ダウンを奪ったものの、最後はチョークで一本負けしている。そこからブランクが開き、今回は11ヶ月ぶりの試合となる。

UFC参戦以来、常にトップかつ人気者との対戦を続けているチャンドラー。ここまでフッカーとファーガソンに勝利、オリヴェイラとゲイジーには敗れていて2勝2敗。4月に36歳となり、ランカーでは38歳のハファエル・ドス・アンジョスとトニー・ファーガソンに続く3番目の年長ファイターとなる。

いつも通りアップライトに構えるチャンドラー。ポイエーのジャブをもらうが、チャンドラーミドルを連打。タックルに。ポイエー切った。パンチの連打からミドルでケージまで下がらせたチャンドラー。右がヒット。ポイエー動きが止まった。ケージを背負ったところにパンチを打ち込む。ブロッキングで凌いだポイエー。右の相打ち。チャンドラー左右のパンチ連打で詰める。ジャブ、カーフキックを入れたポイエー。チャンドラータックルのフェイントからパンチ連打!ケージまで追い込んでラッシュ!そこからタックルへ。テイクダウン!ハーフから腰を引いて立とうとするポイエー。チャンドラーバックに回り背中に乗ろうとしたが失敗。しかしバックキープし投げた。立ったポイエー。チャンドラーかなり力を使ったがどうか。ポイエーのパンチが入って効いた!ポイエー出る。逆にケージを背負ったチャンドラーは棒立ち。ポイエーパンチを打ち込む。打たれているチャンドラー。KO寸前だがホーンに救われた。

1Rポイエー。残り1分から形勢逆転。

2R。左右のパンチからミドルでケージまで下がらせたチャンドラー。タックル。テイクダウン!密着してガツガツパウンドを入れる。ポイエー三角。しかし足をさばいてパスしたチャンドラー。ハーフバック。鼻血が止まらないチャンドラーがチョークへ。両足フックしてバックマウント。チョークに捕らえるが顎の上。前に落とそうとするポイエーだが落ちない。片足外れてハーフバックに。ポイエー向き直りガードに。背中越しにポイエーの右腕をホールドしてパウンドを入れるチャンドラー。残り1分。鉄槌連打。ポイエー動けない。右のパウンド連打。なんとか腕のホールドを解除してガードに戻したポイエー。ポイエー動けないまま。ホーン。

2Rチャンドラー。

3R。ジャブで距離を測るポイエー。カーフキック・チャンドラーはステップして距離を取る。タックルに行くチャンドラーだが止められた。チャンドラーシングルレッグ。リフトして投げてバックに回るが両足フックしておらず上を取ったのはポイエー!パウンド!逆にバックに回り四の字フック!ポイエーチョーク!喉元に入りタップアウト!

UFC281:第11試合・フランク・エドガー vs. クリス・グティエレス

バンタム級エドガー12位、グティエレスはランク外。

地元と言えるニューヨークでキャリア最後の試合となることを公言している元ライト級王者エドガー。当時絶対王者と言われていたB.J.ペンアブダビで下したのが12年前。判定は物議を醸し、そのファイトスタイルは一時期「アルティメット・フィットネス・チャレンジ」と揶揄されたが、ダイレクトリマッチで完勝。2012年には、21世紀初となるUFC日本大会でベンヘン相手に防衛戦を行ったが、判定負けで王座陥落。フェザー級では3度タイトルに挑戦したがいずれも判定負け。39歳にしてベスト階級であるバンタムに落としたが、初戦スプリット判定勝ちの後、2連続KO負け。41歳でのラストファイトとなる。

最後の相手を務めるのは、UFCデビュー戦で敗れた後6勝0敗1分けのグティエレス。トリッキーなストライカーで、特にカーフキックが強く、それだけでKOしたこともある。一方で、パンチの打ち合いは避けて距離を取りがち。前戦はバットゲレル・ダナー相手に打撃で押されていたが、バックブローで逆転KO勝利。

オッズではやはり上り調子のグティエレスがフェイバリット。

蹴りのフェイントを見せるグティエレス。お互いまだ遠い間合い。入ってくるところにパンチを当てたグティエレス。さらにバックブロー。得意のカーフキック。足が流れたエドガー。出るエドガーにジャブを当てるグティエレス。詰めていくエドガーだが手が出ていない。タックルにカウンターの膝!顎にヒットし仰向けに倒れKO!

壮絶に散ったエドガー。グティエレスはレジェンドを介錯し、ランキング入りへ。

UFC281:第10試合・ダン・フッカー vs. クラウディオ・プエレス

ライト級。フッカー12位。

シティキックボクシング3人目のフッカー。勝ったり負けたりだったフェザー級からライト級に上げると水を得た魚のようになり7勝1敗で一気にランキング入り。が、ポイエーに判定負けすると、チャンドラーにKO負け、現王者マカチェフには1Rキムラで一本負け。フィジカルで優位のあるフェザー級にまたもや落としたが、初戦でランキング7位のアーノルド・アレンに1RKO負けし、すぐライト級に出戻ってきた。

TUFラテンアメリカ3準優勝のプエレス。TUF優勝したマーティン・ブラボーが本戦で3連敗で1勝もできずにリリースされたのに対し、プエレスはUFCデビューから5連勝で、ランカーとの対戦までこぎつけた。5勝のうち、判定勝ちが2回で、一本勝ちが3回だが、3回ともすべて膝十字という膝十字マスター。前回は大ベテランのクレイ・グイダ相手にテイクダウンを奪われたが、下から三角・オモプラッタを仕掛け、最後はまたも膝十字で1R一本勝ち。

ジャブで牽制するフッカー。プエレスも牽制の打撃。蹴りを軽く放っていくフッカー。プエレス間合いに入れず手が出ない。プエレス今成ロール。足に絡みついた。内ヒール狙い。足を四の字フックしてディフェンスしたフッカー。なおも膝十字を狙うプエレス。内ヒールから膝十字へ。が、ズレていて極まらず。上を取ったフッカー。パウンドを入れるが、自ら立ってスタンドを要求。ブレイク。プエレスまた今成ロール。フッカー離れてかわした。右を当てたフッカー。詰めていくとプエレス自ら転がって引き込み。ホーン。

1Rフッカー。

2R。プエレスタックル。切られた。フッカーがジャブから右ハイ。右を当てた。プエレスタックルに入るが切られる。パンチで出たフッカー。プエレスまたタックルに行くが、バックステップされて組み付くことも出来ない。またタックル。今度は足首をキャッチしたが、フッカー片足でこらえるとギロチン。プエレス自らしゃがみこみ引き込むが、フッカー放して立つ。プエレスまたタックル。また足首をつかんだが引き抜かれる。またアンクルピック。フッカー足を引き抜いた。またシングルレッグ。がぶったフッカー。脇腹に肘を入れて立つ。前蹴りを腹に入れたフッカー。プエレス効いたのをごまかすようにタックル。切られる。フッカー腹に前蹴り。効いてまたしゃがみこんだプエレス。レフェリー止めた。

タックルが全く通用しなかったプエレス。1Rは今成ロールの奇襲から攻めたが、2Rはノーチャンスだった。引き込むにしても、もっとしっかりタックルに入ってからでないと厳しい。

勝ったフッカーは上機嫌で2月のオーストラリア大会出場をアピール。