格闘技徒然草

MMAを中心とした格闘技情報&観戦ブログ

PFL2024#2:第1試合・マルセロ・ヌネズ vs. ジョーダン・ハイダーマン

ヘビー級ワンマッチ。両者ともに昨年のPFLヘビー級に出場。

ヌネズはリーグ戦1勝(1Rフィニッシュで6点)1敗の3位で準決勝に進出したが、ヘナン・フェレイラとの準決勝は欠場した。35歳。

ハイダーマンはリーグ戦2戦目のみの出場で1RKO勝ちして4位で決勝トーナメント進出。先週リントン・ヴァッセルを破ったデニス・ゴルソフと対戦したが、1R肩固めで敗れている。32歳。

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UFC300:オッズ/予想と展望

アレックス・ペレイラ 1.77
ジャマール・ヒル 2.10

ペレイラの初防衛戦。Glory王者ペレイラはUFC4戦目で当時の絶対王者アデサニヤを破りミドル級王者となったがダイレクトリマッチでKO負け。減量が厳しいことからライトヘビー級に階級を上げ、初戦でヤン・ブラホビッチのテイクダウンに苦戦したがスプリット判定勝ち。昨年11月に、負傷で王座返上していたプロハースカと王座決定戦で対戦し、グラウンドへの肘連打でKO勝ちして最短でのUFC2階級制覇を達成した。

ヒルはプロハースカが返上した王座を元王者テイシェイラを破って獲得したものの、UFC290のファイトウィークイベントのバスケットボールの試合で転倒しアキレス腱を断裂。長期欠場となりタイトルを返上した。今回が負傷以来9ヶ月、前回の試合からは1年3ヶ月ぶりの復帰戦。

両者ともストライカーだが、打撃勝負になればペレイラか。あるいはMMAを開始とともに柔術を始め、現在は茶帯ヒルの組技が見られるかもしれないが。

ペレイラKO勝ち。

ジャン・ウェイリー 1.20
ヤン・シャオナン 4.80

UFC初の中国人同士のタイトルマッチ。ストライカーから組みの強さもあるトータルファイターに変貌しているウェイリーに対し、打たれても引かない体の頑丈さが武器のシャオナンは、テイクダウンされるとリカバリーできずに押さえ込まれがちで、グラウンドに穴がある。

ウェイリー判定勝ち。

ジャスティン・ゲイジー 1.57
マックス・ホロウェイ 2.45

BMFタイトルマッチ。前戦でポイエーと対戦したゲイジーは、打撃でポイエーが優勢な展開から、2Rに右ストレートからの右ハイでKO勝ち。

ホロウェイはフェザー級ではヴォルカノフスキー以外には10年間無敗だったが、ヴォルカノフスキーに3連敗中で、タイトル挑戦の機運が高まらない中でポイエーとの暫定王座決定戦以来、ジャスト5年ぶりにライト級に挑むが、このタイミングでヴォルカノフスキーが王座から陥落し、フェザー級王座への挑戦の可能性も高まってきた。しかしこの試合に勝てばライト級でもトップランカーとなり、王者マカチェフに挑戦する話が出てきてもおかしくない。

ゲイジーKO勝ち。

チャールズ・オリベイラ 2.85
アルマン・ツァルキヤン 1.44

元王者オリベイラは昨年10月のアブダビ大会でマカチェフとのリマッチが組まれていたが、直前に目の上をカットし欠場。マカチェフが代役の挑戦者ヴォルカノフスキーに完勝したことで、オリベイラにそのまま次期挑戦権が残るかと思われたが、ブランクもあり強豪ツァルキヤンとの対戦に。

ツァルキヤンはUFCデビュー戦でいきなりマカチェフ戦だったが、マカチェフからテイクダウンを奪うなど、最も苦しめたといっていい内容で健闘。前戦ではベニール・ダリウシュを1RでKOし、ランキングも4位まで上昇した。

ゲイジー vs. ホロウェイの勝者とどちらが次期ライト級挑戦者になるか、試合内容でも争うことになる一戦。

ツァルキヤンKO勝ち。

ボー・ニッカル 1.05
コーディ・ブランデージ 12.00

全米レスリング王者ニッカルはここまでキャリア5戦すべてが1Rフィニッシュ勝利で、もっとも長かった試合でも2分54秒。対するブランデージは、今回の出場者の中で圧倒的に(唯一と言ってもいい)実績のない選手。おそらくニッカルとの対戦をランカークラスの選手が拒否しまくって回ってきたのだろうが、それは仕方ないとしてもメインカードとは。UFCで3連敗の後、ジェイコブ・マルクーンにもバックを取られて肘を打ち込まれ完敗の流れから、マルクーンの肘が後頭部に入り反則勝ちを拾うと、前回は腕十字を掛けてきた相手をスラムで叩きつけKO勝ち。ニッカル相手に勝つ要素はまったくないと思われるが、奇跡を起こせるか。

ニッカルKO勝ち。

イリー・プロハースカ 2.05
アレクサンダル・ラキッチ 1.80

プロハースカはテイシェイラからタイトルを獲得後、肩の大怪我で王座を返上。復帰戦がペレイラとの王座決定戦だったが、2Rにケージに詰めたところでペレイラのショートのパンチで効かされ、タックルに行ったところを肘連打で潰されてKO負けしUFC初黒星。

ラキッチはランキングを3位まで上げ、2022年5月に当時の1位ヤン・ブラホビッチと対戦。優位に試合を進めていたが、3Rにバックステップした際に膝前十字靭帯を断裂(ライトヘビー級怪我人多くない?)し、長期欠場。今回が約2年ぶりの復帰戦となるが、オッズは意外にもラキッチフェイバリット。

プロハースカ判定勝ち。

カルヴィン・ケーター 2.45
アルジャメイン・スターリン1.57

バンタム級王者スターリングのフェザー級復帰初戦。フェザー級で戦うのは13年ぶりだが、もともとバンタム級では減量がかなりきつく、フェザー級転向を常に考えている状態だった。初戦の相手は180cmの長身ケーターで、身長・リーチは前回敗れたショーン・オマリーと同じストライカー。ケーターも前戦で飛び膝から着地した際に膝を負傷して長期欠場しており、1年半ぶりの試合となる。

スターリング判定勝ち。

ホリー・ホルム 4.30
ケイラ・ハリソン 1.24

ボクシングとキックの世界王者だったホルムだが、最近はすっかりグラップリング主体に。しかし相手が柔道2タイムオリンピック金メダリストのハリソンでは分が悪い。原点に戻ってタックルを凌いでの打撃で勝負し、生涯最大の勝利だった柔道銅メダリストロンダ戦の再現なるか。

ハリソンは柔道時代は78kg級。MMAでも主戦場は約70kgのライト級で、フェザーに落としたことも1度しかない。果たしてバンタムまで落とせてちゃんと動けるのか。

ハリソン一本勝ち。

ソディック・ユサフ 2.20
ディエゴ・ロペス 1.70

ロペスはノーランカーだがUFCデビュー戦で無敗のモフサル・エフエロフ相手に互角に近い勝負をして、そこから2連続1Rフィニッシュ勝利し、今回がランカー初挑戦。期待の新星として記念大会に大抜擢された。

相手のユサフは前回初めてメインに登場し、エドソン・バルボーザから序盤にパンチでダウンを奪いKO寸前まで追い込んだが、攻め疲れして以降は盛り返され判定負け。オッズではロペスがフェイバリットになっている。

ジェイリン・ターナー 1.42
ヘナート・モイカ2.95

ライト級10位ターナー vs. 13位モイカノ。ふたりともそこそこハイアベレージだが、化け物揃いのこの階級だと10位~15位あたりから上がっていけない。元王者でも期待の新鋭でもない、ある種今大会唯一の普通の試合。

ジェシカ・アンドラージ 1.74
マリナ・ロドリゲス 2.14

女子ストロー級4位アンドラジ vs. 6位ホドリゲスで、セミのタイトルマッチのバックアップ要員とも思える試合。2人とも2連敗を前回の試合で勝って止めていて、すぐにタイトルに挑戦できるポジションではないが。

ボビー・グリーン 1.54
ジム・ミラー 2.54

2009年のUFC100、2016年のUFC200に続いての記念大会出場となるミラー。当然ただ1人の記録だが、UFC200からの連続出場もミラーのみ。今大会最年少27歳のツァルキヤンがUFC400に出られたとしても、15年後のUFC500に出るのは難しそうなので、当分この記録に並ぶ選手は出てこない。直近6戦5勝1敗で、2017年のポイエー戦以来7年ぶりのランカーとの対戦となる。

デイブソン・フィゲイレード 1.33
コーディ・ガーブラント 3.45

第1試合がフライ級元王者 vs. バンタム級元王者の対戦。前回バンタム転向初戦でランカーのロブ・フォントに判定勝ちしたフィゲイレードに、昨年12月の前戦でノーランカーに勝って7年ぶりの連勝としたガーブラントの対戦。しかしガーブラントが連勝した試合も内容では苦戦しており、全盛期の力が戻っているかは疑問。オッズにもそれが現れている。

第1試合開始は14日朝7時から。速報します。

 

PFL2024#2:オッズ/展望

(P)インパ・カサンガナイ (15-4) 1.18
(B)アレックス・ポリッツィ(10-3) 5.10
(P)ロバート・ウィルキンソン (17-2) 1.46
(P)トム・ブリース 2.80
(P)クレイ・コラード(24-12) 1.51
(B)パトリッキー・ピットブル (25-12) 2.64
(B)マッズ・バーネル (18-5) 1.42
(P)マイケル・デュフォート (12-4) 2.95
(P)サディブゥ・シィ (16-7-2) 1.65
(P)ジョシュ・シウヴェイラ(12-2) 2.30
(B)ドヴェルジャン・ヤクシムラドフ (21-7-1) 2.24
(P)ヤコブ・ネドー (8-1) 1.68
(P)アントニオ・カルロス Jr. (15-5) 1.42
(B)シモン・ビヨン (9-3) 2.95
(P)ブルーノ・ミランダ (16-4) 2.14
(B)ブレント・プリマス (12-3) 1.74
(B)ガジ・ラバダノフ (20-4-2) 1.46
(P)ソロモン・レンフロ (11-4) 2.80
(B)ジェイ・ジェイ・ウィルソン (10-1) 1.56
(B)アダム・ピッコロッティ (14-5) 2.50
エルヴィン・エスピノーザ 1.54
アンソニー・ロメロ 2.54
マルセロ・ヌネズ (10-2) -
TBA -

ライトヘビー級は優勝候補筆頭だった元Bellator王者でランキング2位のフィル・デイヴィスが欠場。Bellator側は5位ヤクシムラドフ、6位ポリッツィ、ランク外の元RIZINビヨンの3人のみの出場となり、全員がアンダードッグ。

PFL側は今年のレギュラーシーズン全階級で唯一、昨年の王者であるカサンガネイが参戦。本来ウェルター級の体格で、Bellatorとの対抗戦では階級下のミドルでBellator王者ジョニー・エブレンに敗れたが、意外と健闘してスプリット判定まで持ち込んだ。他にも、2022年優勝ウィルキンソン、2021年優勝カルロスJr.、昨年準優勝シウヴェイラが出場し、さらに昨年のウェルター級準優勝・2022優勝のシィが2階級上げて出場(PFLはミドル級がないため)する。

ライト級は逆にPFL勢のメンツが弱く、昨年優勝のメルシェは引退したため不出場。準優勝のコラードはBellatorとの対抗戦でAJ・マッキーに秒殺一本負け。あとは昨年ベスト4のミランダ、ウェルター級でベスト4のレンフロ、チャレンジャーシリーズからの昇格のデュフォート。しかしコラードは元Bellator王者でランキング3位のパトリッキー相手にオッズでフェイバリットとなっている。

どちらの階級も絶対的な本命が不在。逆に、メインを除くとオッズで3倍以上差がつく明確な咬ませ犬もいないため、誰が勝ち上がるか読めない。

第1試合開始は13日朝7時半から。速報します。

UFC on ESPN+98:メインイベント・ブレンダン・アレン vs. クリス・カーティス

ミドル級5分5R。アレン6位、カーティス14位。

アレンは6連勝(5フィニッシュ勝利・すべてチョーク)でランキング6位まで上昇。タイトル挑戦経験がない選手としては一番上位にいる。トップ5でタイトル挑戦経験者のマーヴィン・ヴェットーリと対戦予定だったが、3週間前にヴェットーリが欠場となりカーティスとの再戦に。前回カーティスと対戦した際も、アレンは5勝1敗ながらノーランカーで、初のランカー挑戦が実現するはずの試合で相手が欠場してカーティスが代役で名乗りを上げていた。そこでKO負けしたアレンは実績の積み直しとなり、そこから3連勝でようやくランカーへの挑戦が実現している。前回同様、チャンスだった相手が欠場となり、ハイリスクローリターンな代役との対戦に変更となったが、アレンには今回リベンジという目標がある。28歳。

カーティスは代役で初メインとなる。かつてはUFCへの参戦が叶わず一時引退もしていたが、代役でUFCに参戦すると、アップセット勝利を繰り返してランカーに。が、対ランカー相手の試合はここまで勝利がない。31勝中18KOの殴り倒すスタイルで人気があるのか、5大会連続で大会場で試合が組まれており、APEXでの試合は1年10ヶ月ぶり。36歳。

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UFC on ESPN+98:セミファイナル・アレクサンダー・ヘルナンデス vs. デイモン・ジャクソン

フェザー級だったがヘルナンデスが1.5ポンドオーバー。

ヘルナンデスはライト級でいきなりベニール・ダリウシュを破りランカーとなったが、その後は戦績が振るわずランク外に。ライト級だと体格的に不利なため、フェザーに落としたものの、そこでも体格負けしている状態で、ここまで2戦して0勝2敗。そのうえ今回は体重オーバーもしてしまった。バックボーンはレスリングのストライカー。31歳。

ジャクソンは10年前の2014年にUFCと契約したが、未勝利のまま2016年にリリース。2020年に再契約すると、最初の6戦で5勝1敗(1敗の相手は現王者のトプリア)。ランカーのダン・イゲと対戦するチャンスを得たが2RKO負け。前戦はヘルナンデスにも勝っているビリー・クアランティーロに後半盛り返されての判定負けで2連敗となり、ランキングが遠のいた。こちらもレスリングの経験があるが、22勝中15の一本勝ちがあるグラップラー。35歳。

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UFC on ESPN+98:第10試合・モルガン・シャリエール vs. チェペ・マリスカル

フェザー級。UFC1勝 vs. 2勝のカードがセミ前に組まれた。

フランスのシャリエールは昨年9月の地元パリ大会でUFCデビュー。元ケージウォーリァーズフェザー級王者。デビュー戦は同じくUFCデビューとなるイタリアのマノロ・ゼッキーニ戦で、腹に前蹴りを入れて効かせてパンチを打ち込んでKO勝ちした。しかしローカル戦績18勝9敗と負けも多く、UFCでどれだけできるかは未知数。28歳。

リスカルは昨年6月に、試合9日前の欠場選手の代役として階級上のライトでUFCデビュー。UFC1勝0敗のトレバー・ピークに対し、柔道バックボーンの投げからテイクダウンを奪うと、ピークがスタミナ切れしてフィニッシュはできなかったものの判定勝ち。適正階級に戻した2戦目は昨年9月のジャック・ジェンキンス戦。UFC2勝0敗のジェンキンスを2Rに払い腰で投げた際に、ジェンキンスが手をついて肘を脱臼して負傷TKO勝ち。31歳。

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UFC on ESPN+98:第9試合・イグナシオ・バハモンデス vs. クリストス・ジアゴス

ライト級。

チリのバハモンデスはUFCデビュー戦で敗れた後に3連勝していたが、昨年8月のルドビト・クライン戦で判定負けしてここまで3勝2敗。父がキック南米王者、祖父がボクシング南米王者で、自身もキックのプロキャリアがあるストライカー。細かいステップから頻繁にスイッチを繰り返し打撃を打ち込むスタイル。ライト級最長身の191cm。26歳。

アゴスは2015年にUFCと契約し、一度リリースされたが2018年に再契約。その後は5勝5敗と勝ったり負けたりだが、オリベイラ、ツァルキヤン、モイゼスなど、相手が悪かった部分もある。レスリングがバックボーンで、パンチから攻めてテイクダウンを狙っていくスタイル。前戦は長身ストライカーの24歳のルーキー・ダニエル・ゼルフーバーにタックルにアナコンダチョークを合わせられ完敗。34歳。

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UFC on ESPN+98:第8試合・トレバー・ピーク vs. チャーリー・キャンベル

ライト級。

ピークはUFC2勝1敗。デビュー戦は大振りで常に全力パンチを振り回す荒っぽいスタイルで、右オーバーハンドがヒットしてのKO勝ちだったが、同じスタイルで臨んだ2戦目はチェペ・マリスカルに組み付かれ投げられて消耗し判定負け。前戦はアブダビ大会でUFC初のUAE出身ファイターとなるモハンマド・ヤヒヤの対戦に抜擢。地元というだけで起用されたヤヒヤに対し序盤パンチでダウンを奪ったが、その後は組んでテイクダウンを狙う手堅いスタイルとなり、それまで全試合KO勝ちだったのが、初の判定勝ち。29歳。

キャンベルは昨年9月、試合1週間前に代役でUFCデビュー。コンテンダーシリーズではクリス・ダンカンをKO寸前まで追い込んでいたが、フィニッシュを狙いに行ったところでカウンターをもらい逆転KO負けで勝利できず、ローカルでキャリアを積んでいた。UFCデビュー戦は医療事故により一時寝たきりとなっていたドミニク・レイエスの兄アレックス・レイエスとの対戦で、6年ぶりの復帰戦となったレイエスに対し、1Rから右のパンチを打ち込んで効かせてKO勝ち。しかし相手がブランクがある状態だったので、UFCで戦える実力があるかは今回の試合で問われる。28歳。

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UFC on ESPN+98:第7試合・コート・マクギー vs. アレックス・モロノ

ウェルター級。ベテラン対決。

マクギーは2010年のTUF11からUFCと契約。ここまで10勝11敗。勝ったり負けたりだったが、このところは負けのペースが上がってきており、2連敗→1勝→3連敗→2連勝→2連敗中。特に最近はダメージの蓄積が顕著で、現在2連続KO負け中。前回はでぇベテランのマイク・ブラウン相手にパンチ一発で完全KO負け。首の椎間板の手術をしたため、11ヶ月のブランク明けとなる。39歳。

モロノは2016年にUFCと契約し、ここまで12勝6敗1NCとなかなかのハイアベレージ。ここ最近も5勝2敗で、2敗の相手は元ランカーのポンジニッビオと現ランカーのバックリー。しかしランキング目前で毎回躓いている。パンチ主体のストライカーだが、ポイントメイクのためのテイクダウンや、タックルに合わせたギロチンなどの武器も持っている。UFCで20戦するという目標を掲げていたが、今回20試合目をするにあたり、目標を20勝に変更している。33歳。

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UFC on ESPN+98:第6試合・ヴァルター・ウォーカー vs. ルーカス・ブジェスキー

ヘビー級。

ヴァルターはライトヘビー級ランキング7位ジョニー・ウォーカーの弟。昨年6月にTitan FCでヘビー級王座を獲得。最近では珍しく、コンテンダーシリーズを経ずにUFCと契約を果たしている。当初は昨年9月にデビュー予定だったが負傷欠場。SBGアイルランドでトレーニングしている兄と違い、ロシア在住でモスクワのGOR MMAに所属している。Titan FCでは元UFCミドル級のアレックス・ニコルソン相手にテイクダウンからのパウンドで攻めて勝利したが、打撃もテイクダウンもグラウンドも、現時点でUFCトップランカーレベルには及ばない。なお、兄は本名ウォーカー・ジョニー・シルバ・バラ・デ・ソウザで、UFCではニックネームのジョニー・ウォーカーを名乗っているが、弟もそれにならってウォーカーを姓としている。26歳。

ポーランドのブジェスキーはここまで3戦して全敗。ヘビー級では軽量の107kgで、ウォーカーとは12kgの差がある。バックボーンはキックでカーフキックが得意だが、前戦はワルド・コルテス・アコスタに蹴りをキャッチされてパンチを打ち込まれKO負け。スタミナにも難がある。さすがにここで負けたらリリースだろう。31歳。

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UFC on ESPN+98:第5試合・ノルマ・ドゥモン vs. ジャーメイン・デ・ランダミー

女子バンタム級。ドゥモン11位、デ・ランダミーはランク外。

ドゥモンはバンタム級ランカーだが、ここまでUFCでの8戦のうち、7戦がフェザー級バンタム級は1試合のみだが、そこでも体重オーバーしており、今回始めてUFCバンタム級リミットをクリアした。ほぼ選手が存在しない女子フェザー級ながら、5勝2敗の戦績を残しており、女子フェザー級が継続すれば、タイトル戦の筆頭候補だったが、今回バンタムに落とすということは、UFCは女子フェザー級を廃止する方向ということか。柔術・散打・ムエタイがバックボーン。しかしレベルが低い女子バンタム級の中でもあまり打撃が上手い方ではなく、基本的には組んでテイクダウンを狙っていくスタイル。33歳。

デ・ランダミーは初代UFC女子フェザー級王者。サイボーグとの初防衛戦を怪我を理由に拒んだところ、あっさり王座剥奪されている。2022年に妊娠を発表し、昨年3月に出産。3年半の長期欠場明け。そのため、ランキングからも外れているが、直近4戦はバンタム級で3勝1敗で、現王者のラケル・ペニントンにも勝利している。唯一の敗戦はアマンダ・ヌネスとのタイトルマッチ。キック・ムエタイがバックボーン。欠場中は引退も考えていたが、息子を出産し、いずれ子供の手本になりたいということがモチベーションで復帰したとのこと。39歳。

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