格闘技徒然草

MMAを中心とした格闘技情報&観戦ブログ

修斗240519:第2部メインイベント・SASUKE vs. ジョングウェン・パン

フェザー級5分3R。

フェザー級王者のSASUKEは2022年・2023年のRoad to UFCフェザー級トーナメントに出場したものの、いずれも初戦で敗れている。その間にも、フェザー級王座は飯田健夫・田中半蔵相手にKO勝ちで防衛に成功。同門の野瀬が同時間帯に上海で行われるRoad to UFCに3年連続出場を果たす一方で、SASUKEはホームリングの修斗で中国勢を迎え撃つ。

当初出場予定だったWLF王者ホワーン・ユエロアが負傷欠場となり、急遽出場が決まったパンは19歳で5勝1敗。昨年2月にプロデビューしてから5ヶ月連続で試合をこなしている。

ワンツーで出たパン。SASUKEはカーフキック。左フック。左ボディ。SASUKEがタックルを見せるが切ったパン。笑いながらパンチを振るパンだが、SASUKEがカーフキック。冷静にパンチを当てていくSASUKE。タックル。テイクダウンしたSASUKE。バックに回ると足をフックし四の字バック。そのままパンの足をキャッチするとスロエフストレッチ!タップアウト!

1R3分2秒、裁定は膝十字とコールされた。SASUKE一本勝ち。

SASUKE、横綱相撲での勝利。

SASUKE「修斗フェザー級のやつら、最近僕の名前をSNSで上げてくるやつが多いんですけど、怪我でメイン飛ばすやつ、身内とエキシやってパンチもらってるやつ、相手挑発して仕留められないやつ。そんなやつらが修斗を背負えると思えないです。お前ら全員中国行って、勝ってから僕の名前を挙げなさい。以上」

全試合終了後に行われた坂本プロデューサーのMVP発表でも、SASUKEがMVPに。

Road to UFC3 Episode3:第4試合・ジョン・アルマンサ vs. アンガド・ビシュト

フライ級トーナメント一回戦。

フィリピンのアルマンサはまだ20歳。2019年に15歳でプロデビューすると、ここまでフィリピンの国内大会で6戦全勝(1KO・4一本勝ち)。相手もすべて同じフィリピン人で、初の国際戦となる。

インドのビシュトは28歳で9勝2敗。中東のBRAVE CFのインド大会や、インド・UAEで開催されたMatrix Fight Nightでキャリアを重ねてきた。直近では3試合連続でリアネイキドチョークで一本勝ちしている。

前蹴りを放つアルマンサ。右のパンチで飛び込んだ。ビシュトはまだ様子見。アルマンサが出たところに右をクリーンヒットさせると、アルマンサ後退。ケージを背負う。パンチを入れたビシュト。タックルへ。テイクダウン。すぐにハーフにしたビシュト。パウンド。アルマンサの腕を膝でつぶしたハーフの体勢。アルマンサガードに戻そうとするが、膝を割ってハーフにしたビシュト。パスしてサイド。クルスフィックスからパウンド。亀になったアルマンサになおもパウンド。打たれたままのアルマンサを見てレフェリーストップ。

一方的だったが、アルマンサの実力が不明のため、ビシュトも実力の底がわからず。

修斗240519:第2部セミファイナル・エフェヴィガ雄志 vs. アーイージアコ・アーケンビエコア

ライト級。

修斗参戦から3試合連続で1Rフィニッシュ勝利しているエフェヴィガ。3月の後楽園大会では、韓国のキム・ミンヒュンに勝利し、試合後のマイクで対戦オファーを断られている不満を口にしている。修斗の世界ランキングも6位まで上げ、2試合連続での国際線に。

アーケンビエコアは2014年のプロデビューから10年でこれが45戦目となる戦績豊富なファイター。昨日のRoad to UFCに出場したイーブーゲラ、ズー・カンジエ、元UFCファイターのウリジ・ブレンとも対戦経験がある。30歳。

エフェヴィガが距離を詰める。カーフキック。ジャブが顔面を捕らえる。またジャブからカーフキック。アーケンビエコアがタックルに。反応したエフェヴィガだが、アーケンビエコアが四つに組み付いてケージに押し込む。両脇を差し返したエフェヴィガが入れ替えてケージに押し込む。押し込みながら左でパンチを打ち込むエフェヴィガ。レフェリーブレイク。カーフからジャブを入れるエフェヴィガ。蹴られた足が効いているアーケンビエコア。タックルにアヒルが組み付けず。ジャブをもらっているアーケンビエコア。残り1分。エフェヴィガがプレッシャーを掛けるとケージまで後退するアーケンビエコア。詰めてくるエフェヴィガにローキックを出したがローブローに。再開。ジャブから右ストレートを入れたエフェヴィガ。距離を詰めて腹にヒザをヒット。四つに組んだアーケンビエコアだがホーン。

2R開始後にタイムストップ。アーケンビエコアの右スネの出血のドクターチェックが入る。続行。ジャブで詰めるエフェヴィガ。アーケンビエコアのタックルは間合いが遠く切られる。またタックルに。今度はエフェヴィガの右足に組み付いてシングルレッグ。片足でこらえるエフェヴィガ。アーケンビエコアがケージに押し込んだが、両脇を差し返して入れ替えるエフェヴィガ。押し込みながら左のパンチを打ち込む。腹にヒザを入れた。離れるエフェヴィガだが、ケージを背負うアーケンビエコアに左ボディアッパー!うつ伏せに倒れたアーケンビエコア。パウンドを打ち込むとレフェリーストップ!

2R2分31秒、エフェヴィガKO勝ち。

エフェヴィガ「このレベルでは相手いないでしょ?って言うつもりだったんですけど、この内容では納得行かないです。いい勉強させてもらいました。修斗の上位ランカーたちはいつものように逃げてばかりなんで、修斗に相手が残っているかわからないですけど、いつかやると思うんで、その時はよろしくお願いします」

Road to UFC3 Episode3:第3試合・ユ・スヨン vs. 野瀬翔平

バンタム級トーナメント一回戦。

スヨンは韓国のBLACK COMBATバンタム級王者として、2023年9月に後楽園ホールで行われたDEEPとの対抗戦でDEEP王者の石司晃一 と対戦。シングルレッグからテイクダウンを奪ったスヨンが、最後はバックマウントからパウンドを打ち込んで1RKO勝ち。両団体のベルトがかかったダブルタイトルマッチだったため、DEEPバンタム級のタイトルも獲得した。12月にはもう1つ保持していたカザフスタンのNAIZA FCのタイトル防衛に失敗、2024年1月のBLACK COMBATバンタム級の防衛戦でも、キム・ミンウにローブローを入れてしまいノーコンテストに。4月にRoad to UFC出場が決まったことで、DEEP王座を返上している。

野瀬はRoad to UFC唯一の3年連続トーナメント出場。2022年は初戦で元UFCファイターのウリジ・ブレンに負傷TKO勝ちしたが、準決勝では優勝した中村倫也に1RKO負け。2023年は初戦で決勝進出したシャオ・ロンに僅差の判定負け。12月の『TORAO 30』で神田T800周一に勝利すると、2024年2月には初参戦となった『RIZIN LANDMARK 8 in SAGA』で瀧澤謙太を2Rパウンドアウトしている。

いきなり詰めてハイを入れた野瀬。タックルに入る。ケージでこらえたスヨンが払腰で投げたが、勢い余って下になり、野瀬がバックマウント。前に落とそうとするスヨン。後ろ三角から腕十字に切り替えた野瀬だが、前に落ちたところで今度はスヨンがバックについて両足フックしバックマウント。四の字ロック。前に落とそうとする野瀬。片足のフックが外れたが、スヨン前に落ちずバックキープ。スクランブルで脱出を図る野瀬だがスヨンがついていく。スヨンがバックマウントからマウントに行こうとする瞬間に脱出する野瀬。しかしすぐにタックルで倒して上を取るスヨン。野瀬バギーチョークを狙う。が、やや浅い。外れた。残り30秒。今度はスヨンが肩固めを狙うが、ガードに戻す野瀬。ホーン。

1Rスヨン

2R。カーフを蹴る野瀬。スヨンがタックルへ。ギロチンに抱えた野瀬だが、胴絞めさせずにサイドに出たスヨン。TTパスの体勢から逆サイドに出てパスを狙うスヨン。野瀬がケージを使って立とうとする。前転してスクランブルを仕掛けるが、スヨンついていってバックマウント。足のロックを外してマウントに移行する瞬間に立ち上がろうとする野瀬だが、バックについて立たせない。野瀬が股下を抜けようとしたところでスヨンがまたバックに回る。野瀬オモプラッタに捕らえた。さらにアンクルも狙うが時間がない。ホーン。

2Rもスヨン

3R。野瀬が詰めていく。ミドル。スヨンサークリング。野瀬タックル。ケージに押し込む。スヨンは2Rまで取っていると見ているのか、やや消極的。ケージで耐えて時間を使う。野瀬のヒザがローブローに。再開。パンチを振る野瀬だがスヨン距離を取る野瀬タックル。リフトしてテイクダウンするが、倒された瞬間にすぐ立つ動きを仕掛けて立ったスヨン。距離を取るスヨンを追っていく野瀬。ケージに追い込みタックルへ。スヨンはスタンディングでキムラを狙う。放した。また下がるスヨン。タックルに来た野瀬を入れ替えてケージに押し込むが、大内刈りでテイクダウン。すぐハーフにしたスヨン。またガードに戻す野瀬だが、スヨンまたTTパスの形。腰を殺されて足が効かない野瀬。ハーフ。野瀬またバギーチョークを狙うが外れた。タイムアップ。

判定30-27×2、29-28の3-0でスヨン勝利。

グラウンド・組みの動きで少しずつだが確実に上を行ったスヨン。3Rは逃げ切りながら、最後の2分でしっかりポイントを取りに行くクレバーな戦いぶりで完勝。

Road to UFC3 Episode3:第2試合・ジー・ニウシュイエ vs. チェ・ドンフン

フライ級トーナメント一回戦。

中国のニウシュイエは2023年もRoad to UFCに出場し、初戦でインドネシアのビリー・パスラタン、準決勝では2021年準優勝のチェ・ソングクに勝利。決勝で鶴屋怜と対戦したが、首投げで投げられてマウントを取られると、最後はバックマウントからのパウンド連打で1RKO負けした。23歳。

韓国のドンフンは2021年にプロデビューし、韓国のTOP FCとDouble Gで2勝ずつすると、直近2戦は日本のGLADIATORに出場。2月に行われた配信大会の『GLADIATOR CHALLENGER SERIES 01』では、フライ級王座決定トーナメント準々決勝で和田教良から2R開始直後の三日月蹴りでKO勝ち。その後Road to UFC出場が決まったことで、トーナメントからは円満離脱している。25歳。

両者サウスポー。ローで牽制し合う。スイッチしたドンフン。ニウシュイエが詰めるとバックステップで距離を外すドンフン。インロー。飛び込んでワンツーからボディまで入れたドンフン。まだ大きな展開がないまま残り1分。バックキックをボディに入れたニウシュイエ。タックルで飛び込んだ。バックに回ったが、ケージで向き直ったドンフンが四つでクラッチ。そのままケージに押し込みつつ肩パンチを入れる。ホーン。

ややニウシュイエのラウンド。

2R。またオーソで構えるドンフン。詰めて首相撲から膝を入れる。スイッチを繰り返すドンフン。詰めてきた。インローにパンチを合わせるニウシュイエ。前蹴り。飛び込んできたニウシュイエに右フックを合わせるドンフン。右ストレート。ニウシュイエワンツー。蹴り足をキャッチして倒したドンフン。立ち際にパンチを入れた。さらにハイ。その足をキャッチして逆にニウシュイエがテイクダウンすると、ドンフンの立ち際に蹴りを入れる。グラウンド状態だったが頭部にはヒットせず空振り。ドンフンの右フックがヒット。ニウシュイエは右ボディ。ワンツーで飛び込んだニウシュイエを組み止めたドンフン。ニウシュイエが反り投げを狙ったが潰して上を取るドンフン。ハーフからがぶりになるが、また寝かせるドンフン。バックマウントから反転しようとするニウシュイエにマウント。ハーフにしたニウシュイエ。ドンフン押さえ込んだまま肩パンチ。ホーン。

2Rドンフン。

3R。組んだドンフン。四つでケージに押し込むが、ニウシュイエが差し返して離れる。カーフキック。右ボディ。ワンツー。右フックで飛び込んだ。また右ボディを入れるニウシュイエ。ジャブ。手数を増やしてきた。右ハイからパンチで出たが、ニウシュイエのパンチでスリップ気味に倒れる。すぐに立った。蹴り合い。間合いが近くなった。ミドルを入れたドンフン。ニウシュイエミドル。ドンフンもパンチを返す。詰めたニウシュイエ。ドンフン距離を取るが逃げ切り狙いか?ニウシュイエのパンチは距離を取り空振らせる。タイムアップ。

3R次第。

29-28ニウシュイエ、29-28ドンフン、29-28ドンフン。スプリットでドンフン勝利。

修斗240519:第2部第5試合・ソルト vs. ハイライ・ウーシャアモー

女子ストロー級

2023年4月にKARENを破り、パンクラス女子ストロー級王座を獲得したソルト。6月の『RIZIN.43』では地元北海道に凱旋したが、階級下の大島沙緒里に首投げで投げられ、袈裟固めからのVクロスアームロックで一本負け。12月の『COLORS vol.2』ではプロMMAデビュー戦となる韓国のホ・ジュギョンに対し、スタンドでの回転の速いパンチ連打を打ち込んでKO勝ちし、再起を果たしている。

ウーシャアモーは23歳で6勝1敗。現在5連勝中で、直近3戦はKO勝ち。2021年には前日のRoad to UFC女子ストロー級トーナメントで勝利しているシー・ミンにも判定勝ちしている。23歳。

前蹴りからバックブローを入れたソルトだが、ウーシャアモーが四つに組み付くとスタンドバックに。投げを狙う。すぐに立ち上がったソルトだが、また投げると両足をフックしバックマウントに。足のロックを放して立ち上がるが、なおもバッククリンチしているウーシャアモーがまた投げてテイクダウン。また足をフックさせるウーシャアモー。また両足フックされたソルトだが、フックを解除すると正対し立ち上がる。しかしウーシャアモーは四つでなおもテイクダウンを狙う。ケージでこらえながら差し返そうとするソルト。入れ替えて離れるとすぐに打撃で出たソルト。バックブローを放ったが、かわしたウーシャアモーがまた組んでボディロック。スタンドバックに。終盤ウーシャアモーがまた投げて1R終了のホーン。

2R。四つで組み付いたウーシャアモー。ソルトはケージ際まで移動すると、ケージを背負ってこらえる。離れたウーシャアモー。すぐに詰めるソルト。ローからジャブ。右。ウーシャアモーシングルレッグ。スタンドバックについた。バッククリンチするウーシャアモーのクラッチを切ろうとするソルトだが切れない。後方に引き込んでバックマウントを狙ったウーシャアモーだが、ソルト反転しようとする。ウーシャアモー前に落とされそうになるが、腕を掴んで腕十字へ。腕が一瞬伸びたが、腕を抜いて正対し外したソルト。残り30秒。立たせたソルト。すぐに組み付いてケージに押し込んだウーシャアモー。ホーン。

3R。ミドル・サイドキックを入れるソルト。ウーシャアモーが組みに来るところにヒザを入れるが、ウーシャアモー組んでケージに押し込んだ。左脇を差して押し込むウーシャアモー。ソルト首相撲に捕らえるとヒザを連打する。ウーシャアモーシングルレッグに切り替えるがこらえるソルト。入れ替えて肘を入れるとウーシャアモー効いた。しかしまたタックルへ。パウンドを入れるソルトだがウーシャアモーはバッククリンチ。投げをこらえたソルトが向き直る。なおもテイクダウンを狙うウーシャアモー。外掛けで倒そうとするが倒せず。レフェリーブレイクするが、再開後にすぐタックルに入ったウーシャアモー。バックについて四の字ロック。向き直ろうとするソルトからバックをキープしたままタイムアップ。

29-28ソルト、29-28ウーシャアモー、29-28ウーシャアモー。スプリットでウーシャアモーが勝利。

対抗戦は日本3勝、中国2勝となった。

Road to UFC3 Episode3:第1試合・キ・ウォンビン vs. 雑賀“ヤン坊”達也

ライト級ワンマッチ。

今年はライト級トーナメントの実施がないRoad to UFCだが、ウォンビンは2022年・2023年のトーナメントに続き、非トーナメント戦のワンマッチで3年連続の出場。2022年は鹿志村仁之助にパウンドで勝利したが、インドネシアのジャカ・サラギにKO負けで準決勝敗退。昨年はバテボラティ・バハテボラ相手に優勢に試合を進めていたものの、後頭部への打撃で反則負けとなり、初戦敗退した。

ヤン坊は今年3月にアキラの持つパンクラスライト級王座に挑戦すると、右ハイでKOし王座を獲得。11勝中10勝がKOというストライカー。UFCとの契約で重要視されると言われるフィニッシュ率の高さを持っている。

お互いオーソドックス。カーフを蹴るウォンビン。前手で距離を測りながら出る雑賀。右フックから左右のパンチで出る。左フックがヒットしウォンビンダウン!立ったウォンビンにさらに右を打ち込む。ウォンビン組んでケージに押し込み凌ごうとする。小手に巻いた雑賀が払腰で投げを狙う。こらえたウォンビン。四つでテイクダウンを狙う。テイクダウンするが雑賀がケージに上半身を預けて立ちに行く。立ち際にパンチを入れるウォンビンだが、立つことに成功した雑賀。しかしやや疲れが見える。雑賀がクラッチすると投げを狙う。こらえたウォンビン。離れると打撃戦。雑賀疲れが見える。棒立ちになっているがパンチを出す。しかしケージを背負って動きが止まった雑賀。ウォンビンが左右のパンチラッシュ。ケージを背負い動きが止まったまま打たれている雑賀だが、ホーンに救われる。

2R。詰めたウォンビン。ケージを背負った雑賀が左右のパンチを出していくが、パンチに力がない。パンチを効かされた雑賀が首相撲でしのごうとするが、入れ替えて引き剥がしたウォンビン。ケージを背負った雑賀がパンチを打たれる。レフェリーストップ。

2R51秒、ウォンビンKO勝ち。

1Rでスタミナを使い果たしてしまった雑賀、逆転KO負け。

修斗240519:第2部第4試合・川北晏生 vs. ドウ・ガーシュエ

バンタム級

川北は2021年のプロデビューから毎年4戦以上とハイペースで試合を行っており、今年も3月の修斗後楽園大会に続いて2戦目。修斗には2021年に初参戦し、3連続で引き分けた後、3連勝でここまで6戦して負けなし。3月の前戦はマスタージャパンの平川智也からフロントスリーパーホールドで一本勝ちしている。

ガーシュエは19歳。2021年に16歳でプロデビューし、ここまで6勝0敗1分。6勝のうち4KO・1一本勝ちで、判定勝ちは1試合のみ。前戦は昨年12月の『WFL MMA 70』で、DEEPに参戦しているベテランの東修平と対戦し、3R判定ドローとなっている。

オーソドックスの川北に対し、最初サウスポーで構えたガーシュエもすぐにオーソにスイッチする。カーフを蹴る川北。右を打ち込むガーシュエ。アッパー。川北のシングルレッグを受け止めると腹にヒザを入れ、離れ際に肘を入れた。右ストレートから右ハイを打ち込むガーシュエ。アッパーをヒットさせる。川北が四つで組んだが、ガーシュエがケージに押し込む。肘を入れ離れる。川北すぐにシングルレッグに。頭を押して切ったガーシュエ。四つから豪快な払い腰で投げた。しかし勢いがつきすぎて押さえ込めず、立った川北。ガーシュエ組んでスタンドバック。川北正対すると得意のギロチン!引き込んで絞める。しかしガーシュエ暴れて叩きつけ外した。バックについたが離れるガーシュエ。1R終了。

2R。川北シングルレッグに。ケージに押し込むと両脇を差した。ケージを背負って耐えるガーシュエ。レベルチェンジして足へのタックルに切り替えようとした川北だが、また四つに。展開なくレフェリーブレイク。川北またシングルレッグに。ガーシュエ片足でこらえながら肘を入れるが、川北テイクダウン。寝かされずにすぐ立ったガーシュエだが、川北はまたボディロックの体勢。このラウンドは凌ぐだけになっているガーシュエ。またブレイク。ワンツーを放つガーシュエ。カーフキック。前蹴り。1Rほどの鋭さがない。ジャブを突いた川北。ガーシュエのハイは空振り。ホーン。

3R。右を入れた川北だが、ガーシュエも右を返した。ローからシングルレッグに入った川北がまた両脇を差してケージに押し込む。ガーシュエが入れ替えると離れた川北。パンチから四つに組み付いたが、ガーシュエがヒジを入れ離れる。バックヒジを狙ったガーシュエ。川北タックルへ。尻もちをついたガーシュエだが立ち上がった。また川北が両脇を差してケージに押し込む展開に。両膝をついてダブルレッグに切り替える川北。ガーシュエこらえる。残り1分。ダブルレッグでクラッチに成功した川北がテイクダウン成功。ガーシュエが立ち上がるとすぐにまたタックル。シングルレッグ。ヒジを入れて抵抗するガーシュエだが、終了直前にまたテイクダウン。タイムアップ。

判定29-28ガーシュエ、29-28川北、29-28川北。スプリットで川北がタフファイトを制した。

川北「修斗バンタム級を代表して戦ったんで、ご褒美が欲しいです。ベルトが掛かった試合、お願いします」

フロントスリーパーホールド

修斗240519:第2部第3試合・西條英成 vs. ジャン・シイジェン

ジャン・シイジェンが計量で200gオーバー。西條が試合を希望したため、77.3kgのキャッチウェイト戦に変更されて実施される。シイジェンは各ラウンド減点1からのスタートとなる。

沖縄のTHE BLACKBELT JAPAN所属の西條は、昨年プロデビューし、2023年度ウェルター級新人王決定トーナメントで優勝。前戦は4月14日に行われた『THE SHOOTO OKINAWA vol.10』で、1Rリアネイキドチョークで勝利し、初の一本勝ちでデビュー以来の連勝を3に伸ばしている。

シイジェンはまだ22歳だが、プロデビューは2018年で、キャリアは12戦(7勝4敗1分)と西條を上回る。前戦は3月に行われた『WLF MMA71』に出場し1RKO勝ち。

両者オーソドックス。インローを蹴る西條。四つに組んだシイジェンがケージに押し込もうとするが、西條が両脇を差して入れ替える。ダブルレッグに切り替えた西條。シングルレッグに切り替えた。こらえたシイジェンだがまたダブルレッグへ。ケージを背にこらえているシイジェン。西條がシングルレッグでテイクダウンに成功。シイジェンの足を両足で挟んでホールドした西條。残り1分。体を起こしたシイジェンだが、西條再び寝かせるとニーオンザベリーからパウンド。背中を向けたシイジェンに両足をフックしてバックマウントから左右のパウンド連打。動けず打たれるシイジェン。レフェリーストップ!

1R4分33秒、TKOで西條勝利。

西條「まだまだ上を目指して、早い段階でベルトを巻きたいと思います。私をまた起用してください」

修斗240519:第2部第2試合・中池武寛 vs. ロ・ジュンヨン

フライ級。

パラエストラ小岩の中池は今年4月に高校2年生に進級したばかりのスーパー高校生。2019年1月の修斗後楽園大会で行われたキッズ修斗に11歳で出場し、腕十字で一本勝ち。2023年の全日本アマ修斗で優勝すると、11月のプロデビュー戦、今年4月のプロ2戦目でいずれも1RKO勝ちしている。

当初中池と対戦予定だったゾウ・ジンボウがビザの問題で来日不能となり、代役としてロ・ジュンヨンが緊急出場。ジュンヨンはMMA戦績13勝8敗の27歳。直近では、今月10日に中国・河南省で行われた『WLF MMA72』に出場して判定勝ちしており、中8日での連戦となる。

オーソドックスの中池にジュンヨンはサウスポー。左のダブルで出たジュンヨン。タックルに入るが中池が切った。中池のタックルのフェイントで頭を下げたジュンヨンにギロチン。外れるとすぐにスイープを仕掛けて浮かせて立ち上がる。立つと中池がスタンドバックについてハーフバック。ジュンヨンが反転して逆にバックを奪うと、中池が立ってスタンドバックに。バッククリンチから投げを狙うが正対した中池。はあんれる。中池右ミドル。右ストレートが顔面にヒット。ジュンヨンがタックルに入るとまたギロチンに捕らえて引き込んだ中池。首を抜いたジュンヨン。バックに回るが、中池が立って正対。今度はジュンヨンが首を抱えたが、振りほどいて離れた中池。残り1分。中池がワンツーから飛び膝を放ったがヒットせず。シングルレッグに入る中池。テイクダウンしたところで1R終了。

2R。前蹴り、右ストレートを入れる中池。インロー。1Rのハイペースな展開でやや疲れが見える両者。四つに組んだジュンヨン。ケージに押し込んでボディロックから後方に倒してテイクダウン。中池を寝かせようとする。下から足関を狙った中池。ジュンヨンが回転して足を抜き背中を向けた瞬間に起き上がり逆にタックルで上を取る。バックマウント。右のパウンドを連打する中池。ジュンヨン、体を伸ばされて身動きが取れずに打たれ続ける。レフェリーストップ!

2R2分51秒、TKOで中池勝利。

中池「1RKOするって言ってたんですけど、相手が強かったんで苦戦しちゃいました。これからもっと強い相手をどんどん倒していくんで、もうちょい強い相手を当てさせてくれたらなって思います」

修斗240519:第2部第1試合・新谷琴美 vs. リー・グワーンジェン

女子ストロー級

新谷は2021年に7月に『WARDOG.31』でプロデビュー。同年10月に『PANCRASE324』に参戦し、後にストロー級王者となるKARENにヒジでカットされTKO負けで初黒星を喫するも、WARDOGに戻るとプロレスからの復帰戦となるマドレーヌに1Rアームバーで一本勝ちするなど連勝。2023年8月には広島で行われた『TORAO COLORS』で修斗に初参戦。原田よきを判定で下した。現在3連勝中。

グワーンジェンも新谷と同じく2021年にプロデビュー。デビューからWFL MMAで2連敗したが、その後2連勝。前戦は『JCK Fight Night 70』に出場したが、一本負けで戦績を2勝3敗としている。

中国人ファイターの選手コールはWLFの公式リングアナが中国語で務める。

両者オーソドックス。ジャブで詰めてくるグワーンジェン。ヒットし首がのけぞった新谷だが、下がらずに手を出していく。グワーンジェンの右フックがヒット。積極的に出てくるグワーンジェン。ジャブから右フックがヒット。新谷もジャブを当てていく。主戦場がアトム級の新谷に対し、フレームで上回るグワーンジェンが打撃の圧で前に出る。残り1分で新谷がシングルレッグに入ったがグワーンジェンにこらえられると深追いせずに離れる。残り20秒で新谷の蹴り足をキャッチしたグワーンジェンがテイクダウン。ガードを取る新谷にパウンドを落とすが、新谷は足で距離を作って防いだ。1R終了。

2R。ジャブを突いて出てきたグワーンジェン。新谷は飛び込んで左フックを入れるが、グワーンジェンが前に出てパンチを入れ続ける。休まずジャブを打ち続けるグワーンジェン。新谷が左でプッシングのように押したところでグワーンジェンがスリップ。新谷が前に詰めてパンチを入れるが、すぐに立て直したグワーンジェンがまた前進を始める。このラウンドはお互い組みに行く素振りがない。打ち合いのまま2R終了のホーン。

3R。淡々とジャブで前進してくるグワーンジェン。新谷のパンチをもらっても下がらずに出てくる。新谷が詰めて左右のコンビネーションをヒットさせる。グワーンジェンのパンチを手でさばいている新谷。タックルで飛び込むが、首を抱えて受け止めたグワーンジェン。尻餅をついてケージを背にしている新谷を寝かせようとする。こらえていた新谷だが、支えていた右腕を掴まれてマットに背中を付けた。ハーフで押さえ込みながらパウンドを入れるグワーンジェン。左膝で新谷の右腕を踏んで押さえるグワーンジェン。新谷ガードに戻す。インサイドからパウンドを入れるグワーンジェンに対し、新谷も下から仕掛けようとするが、密着されて仕掛けられない。タイムアップ。

29-28、30-27×2の3-0でグワーンジェン勝利。