格闘技徒然草

MMAを中心とした格闘技情報&観戦ブログ

★PANCRASE247:予想と展望

カードはこちら。
http://www.pancrase.co.jp/tour/2013/0519/index.html#fightcard
メインはウェルター級タイトルマッチ。佐藤は5度目の防衛戦で、対戦相手がいなくなりつつある。12月のGloryでバローニ戦が組まれるも、不運のイベント消滅で実現せず。
鈴木は佐藤とは王者になる前に1度対戦しているが、その際は佐藤がテイクダウンを奪うと、下になった鈴木は全く逃げられずに判定負けしている。王者決定トーナメントを勝ち上がって初のタイトル挑戦権を掴んだ。
佐藤は過去4度の防衛戦がすべて判定。桜庭仕込みの極めはあるが、強豪との対戦では鈴木戦のようにテイクダウンからの押さえ込みでしぶとく勝ち上がっている。Laughter7閉鎖後はTRIBE TOKYO MMA所属となったが、前回3月の村山戦では勝つことより負けない試合展開で、アグレッシブさに欠けた。
鈴木は王者とは対照的に、7勝のうち6勝が一本・KO勝ちでフィニッシュ力のあるアグレッシブファイター。挑戦者決定トーナメント一回戦では、佐藤と引き分けているレスラー・石川英司のテイクダウンを凌いで勝利している。しかし、2R以降に石川がスタミナ切れしたのも影響していて、1Rは完璧に抑えこまれていた。
鈴木が王者のテイクダウンをどれだけ凌げるかが勝負だが、ちょっと厳しいか。
セミでは初代QOPの中井りんが、KOTC女王のブレンダ・ゴンザレスとチャンピオン対戦。女王決定戦でのあまりにも消極的な戦い方で下げてしまった評価を覆したい所。急激にレベルアップしている北米の女子MMAだが、ブレンダはキャリア3戦で女王になっており、KOTC女子のレベルはそれほどでもないのかもしれない。しかし、体格・パワーではブレンダが優勢だろう。前戦のような工夫のないテイクダウン→極めだけの攻めでは打撃をもらってKOされる危険がある。それでも極めて勝つしかないだろうが、ある程度リスクを冒した攻めをしなければ一本は取れない。前回の反省が活かされているかどうか。
セミ前はUFC出戻りの手塚が登場。UFCでは末端のファイター相手に力の差を見せつけられてしまった。しかし、敗因は主にフィジカル面とケージレスリングのスキル不足によるもの。慣れ親しんだ日本のリングで日本人相手なら実力を発揮できる。相手の中島は下位ランカー相手に2連勝したものの、内容は快勝とまでは言えず。今はまだ手塚の壁は厚いかもしれないが、まだ24歳なので突然化けてもおかしくない。もっとも手塚も25歳。UFCでの敗戦を糧に、一回り大きくなっているかもしれない。
もう一つのバンタム級・清水俊一 vs. 馬場勇気が裏メイン。手塚には敗れたが、ZSTではバンタム級王者の藤原にリングスルールで判定勝ち。馬場は未だ底が見えないハードパンチャー。ここで清水を下すようだと面白い。王者石渡がVTJでの堀口戦が決まる一方、バンタム級の王者を狙う者達の争いも激しくなってきている。
会場から速報します。

★VTJ2ndで堀口恭司 vs. 石渡伸太郎の修斗・パンクラス現役王者対決が決定

http://www.boutreview.com/2/news/vtj/item_11868.html

135ポンド(61.2kg)契約 5分5R
堀口恭司(KRAZY BEE/修斗フェザー級(60kg)世界王者)
石渡伸太郎(CAVE/バンタム級(61.23kg)キング・オブ・パンクラシスト

135ポンド(61.2kg)契約 5分3R
西浦ウィッキー聡生(STGY)
根津優太(和術慧舟會東京道場/修斗フェザー級環太平洋10位)

修斗パンクラスの現役世界王者同士が対決するのは初めて。契約体重は北米基準の135ポンドで、石渡にとってはパンクラスバンタム級と同じリミットだが、堀口にとっては1.2kg重いウェイト。また、試合は5分5Rで行われる。
4月にTUFバンタム級のトライアウトを受けたウィッキーは、TUF同様135ポンドに落としての試合となる。対戦相手はフェザー級環太平洋10位の根津。