格闘技徒然草

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UFC306:メインイベント・ショーン・オマリー vs. メラブ・ドバリシビリ

バンタム級タイトルマッチ5分5R。ドバリシビリ1位。

オマリーは2度目の防衛戦。王座獲得後、過去に唯一敗れているマルロン・ヴェラ相手に防衛戦を行ったが、当時のヴェラは下位ランカーで、強豪を避けてオマリーをプロテクトするためのマッチメイクという見方もされていた。ヴェラには勝ったものの、粘られて判定決着。本人が初戦はアクシデントにすぎなかったと主張するなら、圧倒するかフィニッシュして欲しかったところ。今回はかつて苦戦した(メディアやファンからは負けていたと言われていた)ピョートル・ヤンに完勝したドバリシビリという、オマリーにとっては過去最強の相手となるが、オッズではオマリーが僅差ながらフェイバリット。タイトルを奪ったスターリング戦での勝利は決して出会い頭やラッキーではなかったと評価されている。29歳。

ドバリシビリは現在10連勝中。連勝しても、フィニッシュに乏しいファイトスタイルから、なかなかチャンスが与えられなかったが、王座から陥落してもまだバンタム級最強のイメージが残っていたピョートル・ヤンに完勝。前戦は、元王者でレスリングフリースタイル五輪メダリストのセフードから5度もテイクダウンを奪い、終盤まで動きが落ちずに攻め続けて勝利。満を持してのタイトル挑戦となる。セフード戦では、メキシコ系アメリカ人のセフードがアメリカ人アピールをしてメキシコのファンの支持を失ったのに対し、ドバリシビリがメキシコの国旗を持ち、「メキシコの誇り」をアピールしたことで、メキシコのファンからの人気が高い(なお、ドバリシビリ自身は特にメキシコとの関わりはない)。33歳。

すぐプレスするオマリー。何か指さしてアピールするドバリシビリ。ハーブ・ディーン割って入るが何?わからないまま再開。距離を取るオマリー。ドバリシビリまだ間合いに入らない。オマリーがパンチを合わせていく。徐々に詰めて来たドバリシビリ。しかしステップしてパンチを入れるオマリー。ジャブから右ボディ。ドバリシビリバックステ府でかわすが、逆に自分の攻撃が当てられない。オマリー関節蹴り。ドバリシビリついにタックル。組んだ。ケージ際でスタンドバック。後方に倒した。オマリー立つがパンチを入れるドバリシビリ。スタンドバックをキープ。ヒザを入れていく。片膝をついて頭部へのヒザを防ぐオマリーだがパンチを入れたドバリシビリ。正対したオマリー。ドバリシビリ離れる。残り1分。ドバリシビリパンチからタックル。シングルレッグ。テイクダウン。首を抱えた。ギロチンで引き込んだが決まらず。立ったオマリー。離れる。ホーン。

1Rドバリシビリ。

2R。パンチを入れていくオマリー。距離を取る。追っていくドバリシビリ。オマリーの右に合わせてタックルに入ったドバリシビリ。テイクダウン!ガードを取ったオマリー。体を起こさずパンチを入れていくドバリシビリ。一度立ったドバリシビリだがすぐまたガードに入る。オマリーラバーガード。三角から腕十字に行くが、グローブを掴んでおりハーブ・ディーンが止めて注意を与える。オマリー寝た体勢から再開。足をサバいてパスを狙いつつパウンドを入れるドバリシビリ。一度亀になったオマリーだがまたガードに戻るとパスしてパウンドを入れるドバリシビリ。オマリー立てない。パウンドを入れ続けるドバリシビリ。亀になり膝を着いたオマリーにパンチを入れていくドバリシビリ。残りわずかでギロチンに抱えたドバリシビリだが、絞めには行かず。ドバリシビリ終了だと思ったのか背中を向けて離れる。オマリーが立ち上がりパンチを入れていくがホーン。

2Rドバリシビリ。

3R。ドバリシビリシングルレッグからタックル。ケージに押し込むとオマリーは自ら膝を着いてグラウンド膝を防ぐオマリー。しかしボディに膝をもらう。立って離れたオマリー。テンカオを出したオマリーだが、キャッチしてパンチを入れるドバリシビリ。シングルレッグを狙ったがオマリー今度は足に触らせない。パンチを入れるオマリー。またタックル。切ったオマリーだが、離れ際にパンチを入れたドバリシビリ。手が出ないオマリー。オマリーヒザ。ホーン。

3Rもドバリシビリか。

4R。ボディストレートを入れるオマリー。しかしプレスされ下がっていく。前に出るとドバリシビリはバックステップでかわす。ドバリシビリパンチからニータップ。かわしたオマリー。しかしドバリシビリすぐタックルで飛び込んでテイクダウン。ハーフで固めた。固めながら殴っていく。オマリーガードに戻そうとするが逆のハーフにしたドバリシビリ。ヒジを落としていく。鉄槌。半身になり立とうとするオマリー。バックから鉄槌を入れるドバリシビリ。オマリーが立つとスタンドバック。ヒザを着くオマリーだが、ドバリシビリはバックコントロールしながら打撃を入れていく。オマリーフックガードで浮かそうとするが、防いだドバリシビリがヒジを入れ首をまたギロチンに抱える。放してパンチを入れるドバリシビリ。残りわずかでパンチのラッシュ。オマリーも左を返したが空振り。ホーン。

4Rドバリシビリ。消耗しているオマリー。

5R。サイドステップするドバリシビリ。オマリーボディストレートを出したがバックステップでかわされる。ドバリシビリウイニングランか。ステップを続ける。ニータップで飛び込みテイクダウン。背中を向けたオマリーだが、またヒザを着いたままこらえるのみ。立って正対したオマリー。ドバリシビリ離れる。残り2分半。左を入れたオマリーだが、疲れが見える。前蹴り。ドバリシビリのシングルレッグを切ってパンチを入れたオマリー。前蹴り。腹を押さえたドバリシビリ。効いたのか?ステップで距離を取るところにオマリーバックスピンキック。さらにまた前蹴りがヒット。腹を押さえるドバリシビリ。残り1分。シングルレッグ。こらえて切ったオマリー。しかし残り1分。ドバリシビリサイドステップで逃げ切り狙い。会場は当然ブーイング。パンチ・ヒザを入れるオマリーだが残り10秒でシングルレッグ。テイクダウン。タイムアップ。

49-46、48-47×2の3-0でドバリシビリ勝利。勝者の名前がコールされる前に拍手で称えるオマリー。

新王者誕生。オマリーは効かせるのが遅すぎた。前蹴りで腹を効かせられたドバリシビリはもう時間を稼ぐだけで良かった。