格闘技徒然草

MMAを中心とした格闘技情報&観戦ブログ

★DEEP大田区大会展望

第1試合 石井淳vs鋼侍

新日の練習生だった鋼侍のプロデビュー戦。鋼侍は新日入門前にアマ修斗1勝1敗のキャリアがあり、その1敗の相手が他ならぬ石井淳であったという因縁がある。レスリングにおいては「アジア選手権3位」の実績があるが、日本のレスリング重量級は層が薄いので、そちらの実力はたいしたことがないと見ていい。実際、アマで石井とやった時には組み負けている。最近プロとしての実績を残しつつある石井の相手は、デビュー戦では厳しいのではないか。

第2試合 桜井隆多vs藤沼弘秀

5/5のDEEPで敗れた者同士の対戦。特に、藤沼は前回の入江戦で大きく評価を下げてしまったので、名誉挽回しなければいけない。前回の試合が実力の全てなのか、それとも調子が悪かっただけなのか。好調であったとしても、隆多は強敵。が、このレベルに全く歯が立たないのであれば、今後プロとして続けていけるかどうかも微妙。
隆多も修斗からフェードアウトしてDEEPで活躍するのが希望(なのかどうかわからないが)ならば、2連敗では相当厳しい。両者とも崖っぷちの一戦。

第3試合 MAX宮沢vs百瀬善規
これまた地味な実力者同士の一戦。百瀬はケガで1年ぶりの試合出場となる。地力では百瀬が上だと思うが、試合勘が戻っているかどうか。二人とも決定力不足と言った印象があるので、判定になってしまうかもしれない。

第4試合 三島☆ド根性ノ助vs加藤鉄史
この試合が休憩前というのはちょっともったいない。三島にとって、DEEP参戦以来最大の強豪だからだ。しかし、同じ修斗出身選手ということで、対立概念がないためこの位置なのだろうか。
試合はつまらないながらも、相手の光を消して勝つことには定評がある加藤。一階級上でトップ選手だったことを考えると、実力を出し切りさえすれば加藤優位は動かない。問題は、初の70kg契約ということで、今まで通りの力が出せるかどうかだ。
三島は体格差のハンデがあるが、参戦が決まっているプライド武士道でも上の階級の相手と対戦するという噂がある。負けても体格差を言い訳にすることは出来ないだろう。
第5試合 ドス・カラスJr.vsブラッドコーラー
すでに総合格闘家としての実力を認められているドスJr.。彼がいったいどれだけ強いのか、物差しとしての意味合いを持つ試合だ。もっとも、コーラーは最近6連敗、実に4年も勝ち星がなく、試合自体が1年半ぶりということを考えると、勝ってもたいして評価できないが。おそらくあっさりとドスが勝つのではないだろうか。
第6試合 桜井“マッハ”速人vs長南亮
マッハ本人は「無名選手に負けるジンクス」なんて発言もしていたが、過去に負けた「無名選手」は実力がまだ知られていない相手だった。それに比べれば、今回の長南の実力は、ある程度わかっており、マッハが負けるレベルではないだろう。もっとも、無名選手相手の敗戦には、モチベーションが上がらないという理由もあったので、あまり舐めた態度を取る余裕はないはず。武士道参戦も内定しており、ここはポカで負けられない場面だ。
しかし、対日本人選手負けなしという実績もあり、マッハの勝利は固いだろう。
第7試合 上山龍紀vs須田匡昇
実力的にはそれほど差がないと思われる両者。しかし、それだけに体格差が大きく響いてくる。85,6kgから82kgまで落とす須田に対し、上山は一ヶ月前の時点で72kg。試合までに多少増やしたとしても、一回りくらいの体格差はあるはずだ。須田が終始押さえ込んで判定勝ちするとみる。逆に、上山が勝つなら関節技での一本か。