格闘技徒然草

MMAを中心とした格闘技情報&観戦ブログ

★武士道リアルタイム速報

武士道挑戦試合 第1試合 光岡映二vs佐々木恭介
挑戦試合は両者同時に入場。
タックルでテイクダウンを奪った光岡、あっさりパス。佐々木も亀から盛んに動いてガードに戻すが、その度にすぐパスされる。被バックマウントから立ち上がった佐々木は、そのまま後ろに倒れ込んで砂辺プレス(頭突きはなし)。しかし光岡はバックについたままチョークを狙い続ける。また亀に。チョークにこだわらず殴りにいく光岡。ラスト30秒で腕十字狙いに。これは抜けた。猪木アリ状態でゴング。
2R。挑戦試合は判定なし。1Rと同様、テイクダウンした光岡が圧倒するも、チョーク狙いはすべてディフェンスされる。今回のテーマである「一本勝ち」は光岡には重すぎるか。高田も「試合に若さがない」と苦言。ラスト1分で佐々木が上になるが、光岡は下から足関節狙い。が、決まらずドロー。
判定があれば大差で光岡だが、このレベルを極められなければしょうがない。でも一本を取りに行こうという気持ちは十分感じられたと思うが・・・。
武士道挑戦試合 第2試合 阿部裕幸vsルイス・ブスカペ
ブスカペ、いきなり飛び込んでパンチ。効いたかビックリしたかで倒れる阿部。上を取ったブスカペはパンチラッシュ。立ち上がる阿部だが、ブスカペは両足タックルから持ち上げ、バスターで倒してテイクダウン。インサイドからパンチを落としていく。そこそこ強力な打撃。片足抜いてハーフになったブスカペは、キムラを極めに行き、それがはずれるとすぐさま肩固めに移行。ややポイントがずれていて耐えていた阿部だが、レフェリーストップ。
ブスカペは十分インパクトを残せた。高田も「五味のライバルになる」と太鼓判。レギュラーになれそう。
これより本戦。入場式。会場の一番人気はやはりミルコ。日本人では五味か。中村は人気無いな・・・。

三島☆ド根性ノ助vsマーカス・アウレリオ

アウレリオも「小さなノゲイラ」と呼ばれているんだって。ブスカペもそうだって言ってたじゃん。小さなノゲイラ多すぎ。三島は近鉄のユニフォームにスパイダーマンマスク、入場時にミニコント。受けてはいなかったが。今回は70kg契約か。
引き込んだアウレリオ。上から三島は強烈なパウンド。アウレリオは下から三角→十字。やや決まりかけ、ヒヤッとする三島。三島はインサイドガードからアキレス腱へ。これが抜けて、今度はアウレリオが上。ここで、アウレリオつい頭突きしてしまい、ブレイク→イエローカード。スタンドで再開。打撃はアウレリオがなかなかいいが、組みが弱くすぐ引き込んでしまう。上になった三島は、また大きいスイングでの強烈なパウンド連打。下から極めに来るアウレリオに、踏みつけや顔面蹴りも。顔面が腫れ上がりドクターチェック。再開。またアウレリオ安易な引き込み。三島の強烈なパンチが入るが、アウレリオも諦めずに下から十字狙い。そのままラウンド終了。
三島が下から極められるリスクを冒してガンガンパンチを打っていくので、非常にスイングした面白い試合になってる。ここまでは三島優勢。
三島、1Rにラッシュしすぎてスタミナ切れか。いきなり正面からのタックルでテイクダウンされる。アウレリオがマウントをとる。その瞬間に上を取り返す三島。アウレリオはまた十字・三角狙い。上からパンチを落としていく三島だが、アウレリオが上を取り返す。三島も鼻から出血。またアウレリオがマウント奪うが、先ほどと同様に、その瞬間に抜ける三島。しかしスタミナ切れは明らかで、また下になってしまう。のこり30秒。サイドから細かいパンチや膝を打つアウレリオ。ゴング。
判定2-1で三島。非常に難しいジャッジではあったが、与えたダメージで見たら妥当。三島は「負けたら引退を考えていた。今日はギリギリでも勝ったのでもうちょっと現役続けます。がんばってください・・・違う違う、応援してください」とマイク。
判定にはなったけど、非常にいい試合だったし、高田もこの試合には苦言はなし。

アマール・スロエフvsディーン・リスター

リスターが約6kg重い。体も一回り厚みがある。スロエフのスタンドでのプレッシャーにじりじりと下がるリスター。飛び込んでのタックルもスロエフに切られる。逆にスロエフがテイクダウン。リスターのガード。しかしスロエフはすぐ立ち上がり、猪木アリ。ブレイク。その後もスタンドでプレッシャーをかけるスロエフ、下がりつつタックルをしかけるリスターの展開。時々細かい打撃の交錯があるのみで、両者にレッドカードが出される。終盤、スロエフのローキックをキャッチしてリスターがテイクダウンを奪うが、攻め込めずゴング。
打のスロエフと組みのリスターという、対照的な対戦だが、両者警戒しすぎ。非常にまずい展開。このままだと、どっちが勝っても次はなさそう。スロエフはかなり強くて速い打撃を持っているけど、自分から打ちに行かずに、タックル切りとカウンター狙いばかり。昔のボブチャンチンみたいな選手か。
2Rも同様にスタンド膠着。また両者にレッドカード。次で反則負けだが・・・。それでも変わらず。リスターがグラウンドに持ち込もうとすると、スロエフは非常に嫌がって逃げる。そのままゴング。
判定2-1でスロエフ。ローのダメージと、グラウンドで上を取ったのを評価したか。しかしこれじゃチャンスは与えられないだろう。リスターにせよスロエフにせよ、ちゃんと実力が発揮できる相手と組んでやって欲しい。今回はマッチメークのミス。

桜井”マッハ”速人vs”ファンキー”ブラディ・フィンク

フィンク81kg、マッハ81.4kg。82kg契約か?しかし身長差がかなりある。フィンクが10cmほど高い。
組み付いてテイクダウンを奪うフィンク。インサイドガードからなんとフィンクはヒールホールド!抜けてスタンドへ。パンチでぐらつかせ、マッハが四点膝からハーフガードを取る。ガードに戻すフィンク。上からパンチを打つマッハだが、フィンクが膠着を誘発させたということでレッドカード・ブレイク。
再開。組み付いたフィンクにマッハがフロントチョーク。がっちり入ってレフェリーストップ。
最後は一本勝ちではあるけど、フィンクが予想外のオールラウンドファイターだったこともあってか、ややピリッとしない試合だった。やっぱり一階級落とすべきだと思う。

美濃輪育久vs山本喧一

個人的メイン。ヤマケン85kg、美濃輪86kg。ほぼ同体格。
飛び込んでコーナーにつめ、テイクダウンを奪う美濃輪。インサイドガードからパンチ。コーナー際で美濃輪が攻め込む場面が続くが、ドントムーブで中央へ。片足を抜いた美濃輪に対し、ヤマケンは亀に。バックからチョーク狙い。仰向けになると、マウントへ移行し、パンチラッシュ。顔面にガンガン入ってレフェリーストップ。一方的。
「お前らプロレス好きか。リアルプロレス知ってるか。リアルプロレスリング。おれがリアルプロレスラーだーーー」
いっちゃってるマイク。久々に美濃輪らしい美濃輪を見た。

杉浦貴vsジャイアント・シルバ

タックルでテイクダウンした杉浦。あとはサイドについてパンチ、顔面への膝。最後はシルバの心が折れてタップ。
試合後にマイク・・・が、負けたシルバが棍棒を持って襲いかかってくる。ガチ?杉浦マイク「そういうのはプロレスだけにしてください。おれもリアルプロレスラーだーー!」
試合後暴れたシルバにイエローカード(試合に影響はないかもしれないが、ファイトマネー減額)。自分でタップしたのに何が納得できなかったんだろう。ある意味シルバもリアルプロレスラー。
休憩20分。ここまでやや薄味だけど、わりと盛り上がる試合になってる。
再開。ゲスト吉田登場。非常につまらず盛り上がらずなコメントをして、特に発表もなく退場。

ミルコ・クロコップvs大山峻護

大山は道衣着用で戦うのか。あまりメリットはないと思うが。
スタンドでパンチの打ち合い。大山も手数は出していたが、ミルコのアッパーが顔面に入り心が折れた。うずくまってKO。
ミルコにとってはこれ以上ないくらいの完勝。でもやっぱりやる意味があったのかという疑問が。
日本vsBTT対抗戦を前に桜庭が入場し、挨拶。「出てこいや〜」で締め。

小路晃vsパウロ・フィリォ

スタンドでほぼ互角の打ち合い。フィリォのパンチと小路のローがほぼ五分で入ってる。フィリォは2,3度テイクダウンを狙うが、小路はしっかり切った。1Rはそんな展開。レッドカードが2枚ずつ出た。
「一本勝ち指令」が出ているにもかかわらず、いつもと同じ小路だ。はっきり言って眠い。
2Rもほぼ同様の展開。お互いのポイントは本当に少しずつしかない。ドローがあるなら確実にドローだが・・・。
判定2-1でフィリォの勝利。どっちでも良かったと思うが、なんとなく対抗戦の勝敗合わせで負けにされたという感じが。ただ、リベンジということを考えたら、こんな試合でいいと小路が思ってるなら、ここから上はない。勝ったとしても高田に苦言を呈されるような試合だった。フィリォとほぼ互角なのだから、誉められてもいい結果なのだが。

五味隆典vsファビオ・メロ

74kg契約?なんとメロの方が重い。でもやっぱり五味の方が大きい。
スタンドで激しい打撃戦。メロも大振りでなかなか鋭い打撃を出していくが、やはり五味有利。テイクダウンもことごとく五味が取る。しかし、グラウンドでは固い防御を見せるメロに攻めあぐねる。1R後半、スタンドでまた激しい打ち合い。首相撲からの膝で五味が攻勢に。パンチのラッシュから、最後は膝でメロダウン。サイドに回った五味がパンチのラッシュで試合を終わらせた。
会場熱狂。相手のレベルを考えたら一本勝ちは当然ではあるが、攻める姿勢も見られたし、五味は合格だろう。

中村和裕vsアントニオ・ホジェリオ・ノゲイラ

レニー・ハート(選手を巻き舌でコールする人)、今日は遊びすぎ。
1R、やや見合った打撃戦。レッドカードも出るが、次第に両者の打撃が激しさを増していく。打撃ではホジェリオが優勢。ボディへの膝を効かせ、中村は下がる。グラウンドの展開にもなるが、特筆すべき攻防はなし。
2R、中村はテイクダウンを奪い、上から細かいパンチ。残り1分で猪木アリ状態となり、ブレイク。最後の打撃戦でまたホジェリオ攻勢。残り30秒でテイクダウンを奪う中村だが、ホジェリオが下から極めにいった所でゴング。
判定は2-1でホジェリオ。今日の判定は全部スプリットだけど、この試合だけはフルマークでいいと思う。そんなに差はなかったが、中村にポイントを入れるほどの攻めはなかった。中村は負けたものの成長を見せたし、桜庭のホジェリオ戦よりはいい内容だったと思う。もっとテイクダウン狙いで行ったら違う結果になったのではないか。
ホジェリオは試合後のマイクで吉田を指名。道衣を着て戦うなら、吉田に勝ち目はないと思う。でも実現するのは難しいだろう。
今日のMVPは三島。次いで五味・美濃輪・ブスカペ。今までの武士道の中では一番いい内容ではあったが、ギリギリ合格点と言った所か。