格闘技徒然草

MMAを中心とした格闘技情報&観戦ブログ

★PRIDE2カード発表

■ミドル級GPリザーブマッチ
イゴール・ボブチャンチンvs中村和裕

■ヘビー級ワンマッチ
吉田秀彦vsタンク・アボット

噂されていた吉田vsアボットと、噂にはなかったボブvs中村が発表。まずリザーブマッチだが、2回戦で実現していればよかったカード。ボブvs中村はカードとしては特に見たくはないが、マニア的はボブがリザーバーとしてトーナメントにリターンしてくる可能性ができただけでも良かった。まー1戦だけだから、勝者は多少無理してでも決勝に出てくるだろうし、リザーバーは出番がない可能性が高いけど。中村が入るのは、日本人を入れなければいけないという興行的・テレビ的な事情だろうから仕方ない。本当はホジェリオやビクトーを期待したかったのだが。
噂にあった近藤(ビクトーvs近藤や近藤vs中村の噂があった)は、現時点ではカード無し。榊原社長は「これからカードを組む可能性もある」と言ってはいるが、果たして近藤は単なる落選なのか、パンクラスサイドの政治的駆け引きなのか。噂にあったビクトー戦や中村戦はリスクの割に美味しくないカード。今までのパンクラスなら、こういったカードでも拒否せずに受けていたが(近藤は相手にこだわらないし)、ここにきてようやく選手を高く売りつける駆け引きを使うようになってきたのだとしたら、パンクラス的には良いこと。なにしろ自興行のビッグマッチの1ヶ月前だけに、それ相当の見返りは要求しても許されるはず。出す一方でリターンが全くない(松井はあったがないのと同じ)状況を打破することが出来るか。近藤も、93kg級の試合をするならしばらく間を空けた方がいいと思うし。
そして吉田vsアボット。このカードについて榊原社長は「アメリカでもPRIDEはPPVで放映している事を考えて」組んだと言うが、実力主義よりイベントの実利を優先させるのではK-1を笑えないだろう。まあ多少は一般層にアピールしたカードが入ることくらいは見逃すとしても、アメリカのファン向けではさすがについていけない。K-1もそうだが、競技としての方向性を変えてまでアメリカで受け入れられるということは本当に重要なのか?
なんにせよ、日本の格闘技ファンは「一般層向け」のカードに続いて「アメリカのファン向け」のカードまでも抱き合わせで買わせられることになる。百歩譲ってアボットが出ることは許容しても、相手が吉田である必要はないだろう。アメリカのファン向け等といった発言は言い訳で、本当は吉田が強豪との対戦を嫌がっただけじゃないのかという気もする。
現在、GP決勝戦も含め6試合が決定。多くてもあと3試合か。月またぎで意識されないが、約10日後にはHERO'Sがある。興行戦争(というよりテレビの視聴率争い)で嫌でも比較されるだろう。今回、ちょっとテレビ的には厳しいメンツだと思う。残りの試合にサプライズはあるのか?