格闘技徒然草

MMAを中心とした格闘技情報&観戦ブログ

★別冊宝島&kamipro情報

別冊宝島「PRIDE、K-1、HERO'Sタブー大全」と今日発売のkamiproより、重要な情報を抜粋(まだ全部読んでいないけど)。
タブー大全には、冒頭の覆面座談会で、DSE加藤専務と佐伯広報が新体制からはずれるという情報が出ている。ロレンゾサイドの要求によるものらしい。たしかに、加藤専務は榊原社長の腹心で、影響力を考えたら邪魔なのはわかる。しかし佐伯広報はなぜ?外される人がいるのは、反社会勢力との関わりを排除するためとも載っているが、佐伯広報にもあるのか?しかしそれよりも、単なる広報じゃなく、マッチメークがブッキングにも関わっていたという部分の方が大きいのではないか。このところのDEEPの超過密日程を見ると、佐伯広報が外されたというのは事実であるように思える(とてもじゃないけどPRIDEの仕事をやる暇があるように見えない)。しかし、単に新会社から外れるだけでなく、PRIDEとの関係を一切断つということになると影響は大きい。特に中・軽量級は佐伯人脈で連れてきた日本人選手が多いだけに。ライト級GPもあるし、PRIDEから完全追放されるということはなさそうだが。明日発売のゴン格には、佐伯代表にライト級GPを本当にやれるのか聞くという記事があるので、それにも注目したい。
一番重要なのはエド・フィッシュマンのインタビュー。榊原社長からPRIDE買収の申し出があった時、DSEの資産を確認したいと言ったが、それが拒否されたため買収に至らなかったとのこと。PRIDEにはいくつもの会社があり、その全容を把握するべきだとロレンゾ・フェティータへの忠告もしている。
これは、トリッグがUFCとPRIDEの提携の破談を予想した時の話とも状況が重なる。
http://gameandmma.blog29.fc2.com/blog-entry-683.html#more

トリッグはこの契約は破綻する・何故ならプライドがフェティータ兄弟に会社の情報を全て公開するにあたり、誠実で率直でなかったと考えているからだと主張します。トリッグは適正評価という言葉を使いませんでしたが、そう仄めかしています(彼は家を買う前に検査官を使う話になぞらえました)。

フィッシュマンは、自身が制作に関わったPRIDEのスロットマシンの権利について、フェティータが何も言ってこない(おそらく知らない)ことから、UFCもPRIDEの全資産について把握してないのではと言う。おそらく、この辺りが揉めている原因だろう。
また、フェティータのPRIDE買収についても、条件付きの契約があり、その条件をクリアした時に契約が有効になるものがあるとも言っている。もう買収契約は済んでいるわけだから今さら揉めるはずがないのでは?と疑問だったが、こういう理由があるなら今から破談になるということもあり得る(もっとも、条件付き契約があるというのはフィッシュマンの想像かもしれないが)。
いずれにしても、榊原社長は多額の負債を抱えているので、黒字を産まないPRIDEは売却するしかない状態だろう。フェティータに多少足元を見られても売るしかないし、最悪破談したとしても別の嫁ぎ先を探さなければいけないはず。UFCにとっては破談になったとしても、いい選手だけ引き抜いてしまえばPRIDEというリングには用はなくなる。そうなるとますますPRIDEの価値は下がるし、長引けば長引くほど榊原社長には不利となるが。今またショーグンがUFCとサインしたという情報がシュートボクセ公式サイトに出てしまっているし。
GAME AND MMAさんより
http://gameandmma.blog29.fc2.com/blog-entry-692.html
kamiproについては明日触れるが、とりあえず重要な情報だけ。

  • 巻頭のジョシュインタビューで、ジョシュはPRIDEとの契約で他団体との交渉が出来ない状態だと語っている。つまり(以前にも本人が否定していたが)Dynamite!!出場はデマ。ただボードッグには興味を示しているし、PRIDEとの契約も見直している最中のようだ。
  • ノゲイラインタビューより。ホジェリオのPRIDEとの契約が3試合残っているが、ノゲイラとしてはUFCで一緒に戦いたいという希望がある。
  • ダナインタビューより。ライト級GPに選手は出さないとは言ってない。ただ「出さないかもしれない」とは言った。PRIDEとUFCの対抗戦は派手にやる必要があるので、その前にチョコチョコと対抗戦をやるつもりはないから(じゃあPRIDE34での藤田vsモンソンはなんだったんだ)。
  • 階級については「どうにか解決しないといけない問題」と答えてかわした(階級変更をするとも言わなかったが、今のままで行くとも言ってない)。
  • PRIDEの新体制が発表されないことについては、橋本宗洋の「不気味な沈黙」という2ページのコラムで触れている。GP開幕戦延期を「オーナーが変わって新しい会社を立ち上げるのだから、1ヶ月という期間では短すぎる」「時間がかかるのも当然」とフォローしているが、これは後出しジャンケンの類だろう。締めでは「何が起こっても不思議じゃない」とも書いているが。
  • あと、関係ないが金原が引退ラス前試合で秋山戦を直訴。これも絶対実現しそうにないが・・・。