格闘技徒然草

MMAを中心とした格闘技情報&観戦ブログ

★秋山陣営が三崎のキックに抗議

http://www.sponichi.co.jp/battle/news/2008/01/03/03.html

31日の三崎戦で受けたサッカーボールキックが原因で、実際、試合後には秋山サイドが「最後のキックは反則」と抗議していた。4点ポジションでのサッカーボールキックは反則だが、三崎の放った蹴りはタイミング的には微妙。主催の谷川イベントプロデューサーは「詳しいことは分からないが、ビデオで検証したい」と話していた。

「抗議」というのが正式に提訴したということなのかは不明(追記:サンスポによれば、提訴ではなくあくまでルールの確認を求めているとのこと)。問題は「4点ポジション」ではなく「グラウンド状態のサッカーボール」が禁止だったこと(なぜかどの報道を見ても「四点ポジション」が問題だったと書かれているが)。やれんのかのオフィシャルルールでグラウンド状態がどのように定義されているかわからないが、確かにタイミングは微妙。
総合では良く「流れの中なので」という言葉が出てくる。これが例えばボクシングなら、偶発的に入った肘などで試合続行不能になった場合は無効試合ドローとなる*1。総合の場合はシチュエーションによって反則が変わってくるが、グラウンドとスタンドの明確な境界を定めるのが難しいため、前後の流れを考えなければいけない。蹴りにしても、ヒットした瞬間にはスタンドでも、蹴りを出した瞬間がグラウンドだったりすれば判断が変わる場合もある。PRIDEでは過去にシウバvsメッツァーで、シウバが首相撲から頭突きをたたき込んだのも「流れの中なのでOK」とされたが・・・。
いずれにしても、どう判断されるかはケースバイケースだし、審判団の判断を待つしかない(その前に秋山陣営が提訴するかどうかだが)。ただ、一度下された裁定はよほど明確な証拠(クリーム塗布とか)が出てこない限り覆されることはないと思う。
一方で、KIDがヤヒーラにやったグラウンド状態の相手への蹴りは完全に反則。ところが、これは「試合が決着した後の攻撃(その前のパンチでKOしていた)」と見なされてイエローカードのみになっている。VTRを見ると、レフェリーが止めに入ったのは完全に蹴りの後なのだが。こちらの方が問題だと思う。

*1:規定ラウンドに達していない場合