格闘技徒然草

MMAを中心とした格闘技情報&観戦ブログ

★DEEP60展望

カードはこちら。
http://www.deep2001.com/article.php/20121017175156233
メインは桜井隆多 vs. 中村和裕。PRIDEでデビューし、海外のプロモーションもUFCしか経験がない*1中村は、日本総合格闘技界のエリート中のエリート。ASTRAでは吉田秀彦引退試合の相手を務め、日本格闘技界の未来を託された。
が、DREAM初参戦では凡戦に終わり、引退も辞さない覚悟で望んだジェラルド・ハリス戦では意気込みが空回りして敗退。今回の桜井隆多戦は、当初はこれで引退するつもりで受けたとのことだが、佐伯代表に「タイトルに絡んでほしい」と言われて考えなおしたとのこと。まだ33歳。見切りをつけるのは早すぎる。日本のミドル級ではまだトップクラスの実力があるはず。
DEEP・後楽園初登場となる中村カズだが、後楽園どころか1万人規模以下の会場で試合をするのは初めて。細かすぎて伝わらない格闘家の中村は、大会場向きの選手ではなく、一挙手一投足が伝わる後楽園の方が向いていたのかもしれない。DEEPで生まれ変わることができるか。
対する桜井は北沢タウンホールからの叩き上げ。武士道では3戦したが全敗で、メジャーには縁がなかった。それでもローカルイベントでは衰えを感じさせない試合を続けている。2度目のミドル級王座を狙う。
セミはライトヘビー級タイトルマッチ。王者中西良行に総合5戦目の悠羽輝が挑む。悠羽輝K-1から総合に転向し、DEEPで3試合連続1R勝利を上げ、タイトルマッチにこぎつけた。しかし、4戦目はLEGEND FCで初黒星。DEEPでは強さしか見せていないが、キャリアの浅さで不安が残る。
セミ前には次期ライト級タイトル挑戦者決定戦的マッチの菊野 vs. 岸本。岸本は前回中村大介との王座決定戦で完敗。前回が、格闘技だけで生活していけるかどうかの分かれ目だった。その試合で敗れたものの、菊野戦というそれ以上のチャンスをゲット。一方の菊野にとっても、ここで負けるようではローカルレベルの選手で終わってしまう。両者ともターニングポイントになりそうな試合。
パンクラス vs. DEEP対抗戦と銘打たれた中村 vs. 伊藤戦だが、その後の対抗戦のカードも今のところ発表されておらず、やはり唐突な感じは残る。対抗戦とは無関係に、お互いのプライドが見える試合を期待したい。
SAMURAIでは明日午後10時よりニアライブ。

*1:今年4月にカザフスタンBushido FC出場が予定されていたが流れた