格闘技徒然草

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★UFC171:第10試合・ジェイク・シールズ vs. ヘクター・ロンバード

ウェルター級。
二人とも日本のイベントでキャリアを積み、北米の他プロモーションの王者になった後、鳴り物入りUFC入りしたが、UFC転向後は苦戦した。シールズはミドルに戻したり、ドラッグテストに引っかかったり、またウェルターに戻したりと迷走したが、前回はランキング4位のマイア相手に本領発揮。際で上を取り地味に勝つスタイルで上位にランクインした。
ロンバードは日本大会で岡見にシングルレッグからテイクダウンを奪われ、パンチでの逆転勝ちを狙ったものの逃げ切られた。前回からウェルターに落とし、元Strikeforce王者マーコートから1RKO勝ち。しかし、岡見戦で見せたテイクダウンディフェンスの弱点が克服されたかはわからない。
組み付いたロンバードが投げてテイクダウン。しかしグラウンドでは攻めこまず立たせる。シールズの右ハイに対しロンバード左フックでスリップダウンさせる。スクートになるがやはり付き合わない。飛び込んでパンチを打ち込んだロンバード。ヒット!組み付いて凌いだシールズ。離れる。ロンバードの左フックをかいくぐってシングルレッグに行ったシールズだが切ったロンバード。ケージに押し付ける。離れた。シールズのダブルレッグを切った。支釣込足で倒してパウンド!シールズ、左目尻から出血。すぐ立ったがパンチを貰う。ジャブからシングルに行ったシールズだが読まれている。切って鉄槌!頭を抱えて倒れこむシールズ。なんとかガードを取った。残り1分。ガードの中では無駄に動かないロンバード。シールズはラウンドを捨ててとりあえず残り時間を凌ぐつもりか。ヒジを押し付けるロンバード。1R終了。
1Rはロンバード。ここまで見る限りではシールズのタックルではテイクダウンは出来そうにないが、百戦錬磨のシールズだけに展開を変えてくるか。
2R。ジャブや前蹴りを打ち込むシールズだがロンバードの暴風のようなパンチに頭を抱えてディフェンス。くみついたロンバードが足払いでテイクダウン。サイド。ハーフ→フルガードと戻したシールズ。ロンバードは体を起こさずボディにパンチ。下から四の字ロックするシールズ。ブレイク。動きが少なくなったロンバードだがスタミナ温存か。シールズのタックルは正面からで切られる。引き込んでスクートになるが付き合わないロンバード。見合いが続いてブーイングが大きくなる。しかし攻める必要があるのはシールズ。組み付いたがロンバードが払い腰でテイクダウン。ガードを取るシールズ。インサイドから動かないロンバード。ホーン。
2Rもロンバード。シールズは一本を取るしかないが、約5年間一本勝ちがない。
ジャブを打ち込んでいくシールズ。ロンバードはもう攻める必要はない。シールズシングルレッグ。片足を取るところまではいけたが、結局切られて下に。ガードを取るとロンバードの打撃は防ぐが攻めも出来ない。ブレイク。残り2分半。またタックルを切られるシールズ。引き込み。また動きなくブレイク。残り1分。さすがに3Rは手数が少なすぎるロンバード。シールズもジャブ程度しか入れていないが。シールズのテンカオにタックルを合わせたロンバード。そこにギロチン!が、決まらずタイムアップ。
3Rはロンバードもほとんど攻めていないので、最後のギロチンがなくてもシールズか。ただ計算通りの逃げ切りだろう。
30-27×2、29-28の3-0でロンバード。3Rもテイクダウンディフェンスが考慮された?スタンドの打撃ヒット数自体は五分だが。
ちょっとディフェンシブ過ぎたが、フルラウンド戦ってここまでシールズを圧倒した選手はいない。テイクダウンディフェンスも改善されていた。打撃に差がありすぎたが、シールズより上はちゃんと打撃もできる選手ばかり。そういう相手と撃ち合いになったら面白い。シールズは何もいいところがなく残念。