格闘技徒然草

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UFC on ESPN5:第6試合・ミッキー・ガル vs. サリム・トゥアリ

ウェルター級。

知名度先行のCMパンクやセイジ・ノースカットに勝って知名度を得たガルだが、その後普通の相手との対戦となり1勝2敗。前回はリビングレジェンドのディエゴ・サンチェスと対戦したが、すでに中堅以下の力しか無いサンチェスにテイクダウンからスタミナを削られ、最後はヒザでダウンしパウンドでKO負け。判定のマジシャン・サンチェスに11年ぶりのフィニッシュ勝利を献上した。まだ27歳と若いが、育成マッチメイクではないため厳しい試合が続いている。今回ようやく0勝2敗と明らかに格下の相手との対戦になったが、地元ニュージャージーでの試合ながら、オッズはアンダードッグに。

ポーランドのトゥアリは2017年に試合1週間前の代役としてUFCデビューしたがいいところなく判定負け。昨年12月の中村K太郎戦ではスタンドで見合いが続く手数が少ない展開となり、2RにK太郎のパンチでフラッシュダウンを喫し、そのまま判定負けで2連敗となっている。

長身のガルがジャブで攻める。ワンツー。右ミドル。出られないトゥアリ。ケージまで下がらせたガルが飛び込むと左を合わせたトゥアリ。ガルそのままケージに押し込み膝を入れる。離れた。組んでまた押し込むガル。脇をくぐってバックに回るとスタンドでハーフバックからテイクダウンを狙う。しかし倒せずまた正対。ボディロックしてまたバックに回るガル。手をついているトゥアリの顔面に膝を入れるガル。トゥアリは反則をアピールするがレフェリー流す。結局倒せず正対になり離れる。トゥアリのタックルを切ったガル。亀になったトゥアリからバックマウントを狙う。片足フックするとパウンドを打ち込む。時間がない。ホーン。

1Rガル。

2R。ケージに押し込んだガル。肘を入れて離れる。ジャブ、飛び膝。トゥアリは間合いを詰めていくが手数が少ない。右フックが相打ちに。ジャブから右ボディを入れるトゥアリ。ガルシングルレッグ。ケージで耐えるトゥアリ。しつこくテイクダウンを狙うガルだが、トゥアリがスイッチで上を取った。パウンド。ガードを取るガル。後転して亀になるが立つ。ケージに詰めて肘の連打を入れるガル。トゥアリも打ち返す。ガルはギロチンに捕らえて引き込んだがスッポ抜けた。押さえ込むトゥアリだがホーン。

2Rは僅差だがややガルか?

3R。打撃戦で口が開いているトゥアリ。右がヒット。パンチの打ち合い。トゥアリタックルに入ったが受け止めたガル。がぶりからアンクルピックを狙ったがトゥアリが足を抜いて離れる。また打撃戦。両者疲れがあるがパンチを入れていく。組んだガルがまた脇をくぐってバックに。しかしテイクダウンできず、トゥアリが引き剥がし離れる。パンチを入れていくガル。トゥアリも打ち返すがガル優勢。そのまま出てタックルに。ボディロックしまたバックに回る。こうなるとトゥアリは手をついてディフェンスするが、この体勢が続けば不利は否めない。ガル強引に首を狙ったがスッポ抜けて下になる。パウンドを打たれたが立った。最後にまたタックル。テイクダウンしパウンド。タイムアップ。

判定三者29-28でガル勝利。

地元の観客は半スタンディングオベーションで称えるが、0勝2敗の相手に苦しみながらの判定勝ちというのがリアルなガルのUFCでのポジション。