格闘技徒然草

MMAを中心とした格闘技情報&観戦ブログ

UFC on ESPN+76:第8試合・チェ・ドゥホ vs. カイル・ネルソン

フェザー級

ドゥホはUFCデビューからは3試合連続で1RKO勝ち、4戦目でランカーのカブ・スワンソンと対戦すると、判定負けしたが年間最高試合の激闘。が、次戦ではジェレミー・スティーブンスに完敗しKO負け。そのまま兵役に入り、兵役中に地元韓国で組まれた約2年ぶりの復帰戦では、格下のシャルル・ジョーデイン相手に1Rダウンを奪いながら、2Rにまさかの逆転KO負けを喫し3連敗となった。21年に試合が組まれていたが欠場し、またも約2年のブランクが開いての再起戦。果たしてかつての輝きは戻っているのか。

ネルソンはUFC1勝4敗。UFCデビューから2連敗の後1勝したがそこからまた2連敗中。もともとUFCデビューも代役での緊急出場で、レベル的にはUFC最下層。前戦もUFC1勝3敗の相手にテイクダウンされるとリカバリーがないまま敗れている(ただし、階級上のライト級での試合)。ドゥホは絶対に負けられない相手。

ローを入れたドゥホ。またカーフ。ネルソンも蹴り返す。ドゥホのカーフで体勢を崩したネルソン。ドゥホ前蹴りを放ったがバランスを崩したところでネルソンがタックルに。抱えあげてテイクダウン。上半身を起こしてネルソンの頭を潰して立とうとするドゥホ。ネルソンは両足を束ねて立たせまいとする。背中を向けたドゥホ。片足をフックして、首と腕をネルソンで固めるネルソン。腕を首にかけたが、前に落とされた。ドゥホがサイドで固める。足を絡めたネルソンだがまた抜かれた。また絡めてハーフに。下からホールドするネルソン。上にいるがパウンドを落とせないドゥホ。ホーン。

どちらも上を取っているが、そこからの攻撃が少ない。テイクダウンを奪ったネルソンの印象がやや上か。

2R。ミドルの蹴り合い。ドゥホカーフ。ジャブにワンツーを返したネルソン。右フックでドゥホぐらついた。ネルソン飛び膝で追い打ちに行くがドゥホ凌いだ。またカーフ。カットしていないネルソン。右を入れたドゥホ。ネルソンのローで体がぐねるドゥホ。ネルソンが右をヒットさせるとタックルへ。切ったドゥホだが、足首をつかんで倒そうとするネルソン。ドゥホケージに押し込んだ。肘を入れて離れる。カーフを入れるドゥホ。ミドルを返したネルソン。右を入れるドゥホ。残り1分。ワンツーを入れたドゥホ。またカーフ。ホーン。

2Rドゥホだが、効かされたパンチもあったので、割れていないとも限らない。

3R。組み付いてきたネルソンに左を打ち込んだドゥホ。一瞬崩れたかに見えたネルソンだがそのままタックル。バックに付く。スクランブルで逃れようとしたがついていくネルソン。立ったドゥホだが、スタンドバックからなおもテイクダウンを狙う。クラッチを切りたいが切れない。ダブルレッグで倒された。すぐにまた上半身を起こしてネルソンの頭を潰していく。肘を一発しれたドゥホが立った。残り2分。ネルソンのシングルレッグに対しバックを狙ったドゥホ。ネルソンスクランブルを狙うが下に。ガード。が、ドゥホが肘を入れる際に頭が当たり、レフェリーブレイク。故意の頭突きとみなされ、ドゥホに減点1で再開。ネルソンタックル。切ろうとするドゥホ。残り1分。シングルレッグでしがみつくネルソンにパンチを入れるドゥホ。しがみついたまま止まっているネルソン。ボディを殴るドゥホ。動かず打たれているネルソン。タイムアップ。

29-27ドゥホ、28-28ドロー×2。1-0ドロー。

減点がなければドゥホの勝ちではあったが、かつてのコリアンスーパーボーイの姿はなく、悲しくなる内容だった。動きに切れがなく、打たれ弱くもなっている。