格闘技徒然草

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UFC306:第2試合・エドガル・チャイレス vs. ジョシュア・ヴァン

フライ級。

チャイレスは昨年7月の平良達郎戦でUFCデビュー。もともと翌月にDWCS出場が決まっていたが、平良の試合が相手の体重オーバーで試合が消滅し、急遽代わりの試合を組むためにUFC契約が決まる。敗れたが、入れ込みすぎた平良がフィニッシュに至らず、チャイレスが終盤ギロチンを仕掛ける場面もあった。2戦目は昨年9月のノーチェUFCで、4連敗中のダニエル・ラセルダと対戦。1Rにスタンディングギロチンを仕掛けたところ、ラセルダの腕の力が抜けレフェリーが落ちたとみなして止めたものの、落ちておらずノーコンテストに。今年2月のメキシコ大会でリマッチが組まれ、今度はテイクダウンされた後にガードから三角を決め、タップを奪いUFC初勝利。今回はそれ以来の試合。今回出場するメキシコ人ファイターは昨年のノーチェUFC→今年2月のメキシコ大会→今回のノーチェUFCというローテーションの選手が多い。28歳。

ミャンマー出身のヴァンは、負傷選手の代役として今月に入ってから急遽出場が決まった。UFCデビューからアグレッシブな打撃を武器に3連勝。当初チャイレスと対戦予定だったケビン・ボルハスにも勝利している。6月に平良との対戦が組まれていたが、カードシャッフルによりタギル・ウランベコフとの対戦に変更となり、さらにウランベコフの欠場で試合が消滅。7月にチャールズ・ジョンソン戦が組まれたが、1Rずつ取り合った3R目の開始と同時にジョンソンがラッシュを仕掛け、最後はアッパーをもらってKO負け。UFC初黒星を喫した。少しでも早く負けを払拭したかったのだとは思うが、初のKO負けから2ヶ月で急遽代役オファーを受けたことが吉と出るか凶と出るか。フライ級では鶴屋の次に若い22歳。

カーフ、ミドルを蹴るチャイレス。ジャブ。積極的に手を出す。前蹴り、カーフ。ヴァンはじっくり見ている。チャイレスがまたカーフ。連続でヒット。さらにカーフ。効いてきている。チャイレス飛び込んで右をヒット。またカーフ。足が流れたヴァン。距離が詰まってパンチ連打を入れたヴァンだが、チャイレスインロー、ジャブをヒット。またカーフを入れる。ジャブ。まだ手数が少ないヴァン。ワンツーをもらい尻もちをついたヴァン。すぐ立ったがチャイレス詰めていく。ジャブをヒット。ヴァンもパンチで出る。ワンツーを振る。ホーン。

1Rチャイレス。ヴァン、カーフがかなり効いており、早めに勝負をかけないと厳しい。

2R。ヴァン距離を詰めたがチャイレスがジャブを入れていく。左ボディ。ヴァンもカーフからパンチの連打を入れた。ようやくペースが上がってきたヴァン。左ボディ。他ヒィレスボディが効いた。また左ボディ。チャイレス嫌がってタックルに行くが、切ってヒザを入れたヴァン。距離を取るチャイレスに顔面・ボディにパンチ打ち込む。チャイレスグロッキー。ケージに詰めてパンチのラッシュ。連打。しかしチャイレス打たれながらバックブロー。ヒットしぐらついたヴァン。チャイレスが逆襲するが、ヴァンタックルでテイクダウン。チャイレスのガード。チェイレスガードから三角。しのいだヴァンだが、距離ができたところで立ったチャイレス。また左ボディを入れたヴァン。効いたがチャイレスのパンチも入り効いている。ヴァンタックルへ。チャイレス得意のギロチン。ボディシザースしてガードで絞めるが首を抜いたヴァン。体を起こさずパウンドを入れるヴァン。両者消耗がある。ホーン。

2R両者ダメージがあったが、よりKOに近かったのはヴァンか。最後バックブローがヒットするまでは、ストップされる直前だった。

3R。またカーフを蹴るチャイレス。ヴァンはボディ。お互い効いている場所に攻撃を入れる。ワンツーを打ち込むヴァン。チャイレス前蹴り。距離を取りながらパンチを入れる。ヴァン間合いに入れない。左ボディを一発入れたヴァン。右オーバーハンド。パンチで出たチャイレスに足払いでこかしたヴァン。すぐに上になり押さえ込んだ。チャイレスケージで体を起こし立つ。ヴァンスタンドバック。意表をついた引き込みでインサイドヒールを仕掛けたヴァン。しかし抜けた。ヴァン立つが、立ち際に逆にチャイレスがバック。しかし正対したヴァンがダブルレッグからリフトしてテイクダウン。チャイレスガードから三角。両腕を入れて防いだヴァン。インサイドからパウンドを打ち込む。ハーフにして殴るヴァン。チャイレススタミナ切れか。凌ぐのみに。ヴァンがノンストップでパウンドを打ち込んでいく。タイムアップ。

29-28×3でヴァン勝利!

ヴァンは1Rにカーフを効かされたが、2Rに左ボディを効かせて逆襲。そこからバックブローでさらに形勢逆転したチャイレスだったが、ヴァンはガードからの仕掛けが怖いチャイレスに対しても積極的にタックルを仕掛けていった。ひやっとする場面もあったがフィニッシュは許さず。