格闘技徒然草

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UFC308:メインイベント・イリア・トプリア vs. マックス・ホロウェイ

フェザー級タイトルマッチ5分5R。ホロウェイ2位。

トプリアは2月に絶対王者ヴォルカノフスキーのタイトルに挑戦し、2RKO勝ちで王座を獲得。無敗のまま頂点を制した。ジョージア国籍で、現在住んでいるスペインの国籍も取得している。2020年に欠場選手の代役として、試合10日前にUFCと契約。いきなりUFC3連勝中のユーセフ・ザラルに判定勝ち。ローカル時代は8勝のうち7勝が一本勝ちだったこともあり、グラップラーと思われていたが、UFCデビュー後は打撃でも戦えるほどパンチの技術が向上。UFCでの7勝のうち4勝がKO、1勝が一本勝ち。27歳。

ホロウェイはフェザー級での20勝、13連勝はいずれもUFC最多。2016年から19年まで王座に君臨して5度の防衛に成功。将来UFC殿堂入りすることは間違いない。前王者のヴォルカノフスキーと3度対戦したが全敗している。最初の2戦はどちらが勝っていてもおかしくなかった接戦だったが、22年7月の3戦目は、ジャッジ3者とも50-45をつける完敗。そのため、ヴォルカノフスキーが王者のうちには王座への挑戦の機運が上がってこなかった。ホロウェイは階級を上げたライト級でジャスティン・ゲイジーとのBMFタイトル戦に出場。終始打撃戦で上回り、判定勝ちが濃厚な5R残り10秒に、自ら足を止めての打ち合いを要求。10秒間の激しい打ち合いの末、残り1秒でKOし、BMF王座を獲得した。この勝利のインパクトにより、当初はホロウェイを「古い挑戦者」とみなしていたトプリアも、ホロウェイとの対戦を受け入れることになった。20歳でUFCデビューしたため、UFCキャリア12年でまだ32歳。

事前の予告通り、中央に立ちマットを指差して打ち合いを要求するトプリア。ホロウェイは闘牛士のポーズを見せて付き合わない。トプリアがパンチで出る。ホロウェイ前蹴り。ジャブを突くトプリア。ケージに詰まるがすぐサークリングしたホロウェイ。トプリア一転してタックル。テイクダウン。すぐに立つホロウェイだが、立ち際に足をかけてまた倒した。しかしすぐまた立ったホロウェイ。クラッチを切って離れる。パンチで出たホロウェイにトプリア右フックがヒット。トプリアカーフキック。右フックを入れたトプリア。ホロウェイケージまで後退したが、すぐにサークリング。トプリアカーフキック。ホロウェイ足が流れる。またカーフ。ジャブを入れるトプリア。ホロウェイワンツー。前蹴り。前蹴りからワンツー。左ハイ。蹴りを増やしてきた。残り1分。トプリアのワンツーの打ち終わりにホロウェイがワンツーを返す。ホロウェイジャブから左ハイ。バックスピンキックは不発。トプリアのワンツーが入りホロウェイスリップ気味にダウン。すぐに組み付いてバックに回ったトプリアだがホーン。

1Rトプリア。

2R。ジャブを出すホロウェイだがトプリアが詰めてくる。ホロウェイ関節蹴り。左ハイ。トプリアが出るとすぐにサークリングしてかわす。またパンチで出るトプリア。サイドステップでケージにつまらないホロウェイだが、トプリアが詰めて左フックをヒット。カーフキック。ワンツー。さらに右フック。前蹴りを出すホロウェイだがトプリアがの圧は止められない。ワンツー。常に手を出し続けるホロウェイ。ホロウェイのワンツー。初めてクリーンヒット。残り1分。関節蹴り。トプリア手が出なくなった。ホロウェイのジャブにカーフキック。ホロウェイは関節蹴り・三日月蹴り。バックスピンキック。ホーン。

2Rホロウェイ。

3R。ジャブを出すトプリアにホロウェイ関節蹴り。さらにミドル。距離を取るホロウェイにトプリアボディブロー。ホロウェイはトプリアが出るところにジャブをあわせる。さらに関節蹴り。トプリアの右がヒット!ぐらついて初めてケージを背負ったホロウェイ。トプリアすぐに詰めてパンチのラッシュ!しのいでサークリングしたホロウェイ。しかしまた出たトプリア。左フックでアゴを打ち抜きホロウェイダウン!トプリアニーオンから鉄槌ラッシュ!KO!

2Rホロウェイがペースを握ったかと思ったが、3Rにギアを上げたトプリアがKOで王座防衛。フェザー級のレジェンド2人を連続KO。

ホロウェイはキャリア初のKO負けで、タイトル戦で初のフィニッシュ負け。

勝ったトプリアはケージサイドで見ていたヴォルカノフスキーを呼び込み再戦を受諾。