格闘技徒然草

MMAを中心とした格闘技情報&観戦ブログ

UFC on ESPN+10:第5試合・ダニー・ロバーツ vs. ミシェウ・ペレイラ

ウェルター級。

UFC5勝3敗の中堅ファイターロバーツ。バックボーンはボクシング。前戦はクラウディオ・シウバにテイクダウンを取られる展開から3Rにガードからの腕十字を叩きつけて外したもののレフェリーに止められ納得の行かないレフェリーストップ負けを喫した。

ペレイラは今大会の裏目玉ファイター。トリッキーな打撃、ケージを使ってのムーンサルトパスガードなど、勝つことよりも客を沸かせることに特化した異次元MMAを体現するファンタジスタ。前戦のROAD FCではライトヘビー級で戦っていたが、今回はベスト階級のウェルター級での試合に。

入場時にすでに感極まっているペレイラ

スイッチを繰り返すペレイラ。飛び込んで右がヒット!意味もなくケージを蹴って飛ぶ。また右を入れた。ミドル。前転踵落とし(空振り)。ワンツー、前蹴り。ダンスステップからのスーパーマンパンチ、さらにケージを蹴って飛ぶ。飛び膝!ヒットして効いたところに右を打ち込みロバーツダウン!追い打ち不要のKO!

ペレイラ、出来過ぎのKOデビュー。ロバーツはペレイラのトリッキーな動きに戸惑っているうちにやられてしまった。

UFC on ESPN+10:第4試合・マイク・トリザーノ vs. グラント・ドーソン

フェザー級

無敗が集められたTUF27で優勝したトリザーノ。TUF後も勝利し無敗継続中。しかしTUF後の初戦も同じTUFに出場していたルイス・ペーニャで、真のUFCファイターとの対戦はこれが初めて。TUF決勝とペーニャ戦はいずれもスプリット判定勝ち。今回からフェザー級に落とす。地元ニューヨーク出身。

コンテンダーシリーズで勝利し、キャリア全フィニッシュで3月にUFCデビューしたドーソン。同じくコンテンダーシリーズを経てUFCに参戦したジュリアン・エロサからテイクダウンを奪いまくったものの、フィニッシュはできずにキャリア初の判定勝ち。

タックルに入ったドーソン。四つに組み止めたトリザーノがケージに押し込むが入れ替える。テイクダウンを狙う。こらえて離れるトリザーノ。ドーソンがローを入れる。左ハイ。トリザーノがパンチで出る。打撃戦。ジャブを入れるトリザーノにドーソンタックル。シングルレッグで倒した。立ち上がるトリザーノのバックに乗ろうとするドーソンだが、トリザーノはケージを背負ってバックに回らせない。ドーソンは膝を入れる。正対したトリザーノ。押し込んで膝を入れるがトリザーノ離れた。ドーソン、組み付きながら外掛けテイクダウンを狙うがまた受け止めたトリザーノ。ケージに押し込む。入れ替えるドーソン。押し込んで膝。テイクダウン。しかし残り10秒。ホーン。

1Rはテイクダウンの分、ドーソンか。

2R。ジャブで出るトリザーノ。もらっているドーソンだがワンツーで出ると四つに組む。ボディロックしテイクダウン。倒れたときにはマウントになっている。亀になったトリザーノ。ドーソンバックマウントで体を伸ばした。パウンド。腕を掴んでしのいでいるトリザーノだが、ドーソン顎の上からチョーク。タップアウト!

無敗TUFから勝ち続けていた地元のトリザーノ、MMA初黒星。ジャブは良かったがテイクダウンを許しすぎた。

UFC on ESPN+10:第3試合・パトリック・カミンズ vs. エド・ハーマン

ライトヘビー級。

レスリング時代にコーミエに勝ったこともあるエリートレスラーのカミンズ、当初は打撃戦でKOされる負けパターンだったが、直近2戦は武器のはずのレスリングの攻防でテイクダウンを奪われて連敗しており、ランキングからも外れた。

ハーマンはそのカミンズより1ヶ月年上で今大会の最年長ファイター。2006年にUFCデビューした古参ファイターで、ずっとミドル級で戦ってきていたが、ライトヘビー級に戻した初戦はKO勝ちしたものの、現在3連敗中。

両者ともにリリース(または進退)がかかった生き残りマッチ。

ジャブを入れていくカミンズ。パンチからタックルにつなげたが離れた。ハーマンのパンチがヒット。お互いパンチがヒットしている。前に出ていくカミンズ。シングルレッグ。倒したが下から蹴ってカミンズが離れたところで立ったハーマン。カミンズのパンチを貰いマウスピースが飛んだハーマン。パンチが空振っているハーマンだがクリンチアッパーを放つカミンズに首相撲からの膝がヒット!かすめるように頭に入りカミンズ効いた!ふらついて倒れたカミンズにパウンド!KO!

UFC on ESPN+10:第2試合・ザク・カミングス vs. トレヴィン・ジャイルス

ミドル級。

UFC7勝3敗とまずまずの戦績のカミングス。NJCAAオールアメリカンレスラーで柔術黒帯のグラップラー。ずっとウェルター級で戦っていたが、前回からミドル級に上げている。ただ、転向初戦の前回はまだ腹回りが緩めで、ミドル級の体格になりきっていなかった。

ジャイルスは2017年にUFCに参戦し2連勝したが、昨年は警察学校を卒業するためにUFCファイターとしては異例のMMA休業を選択。約1年半ぶりの試合となる。26歳でMMA11戦全勝。UFCでの2戦はいずれもKO勝ち。

ジャイルスに比べるとやはりまだ絞れそうに見えるカミングス。ケンカ四つで両者警戒しなかなか間合いに入れない。踏み込まないと打撃が当たらない距離。ジャイルス出て右を打ち込む。ジャブ。カミングス左ミドル。カミングスのローをジャンプしてかわすジャイルス。カミングスがプレッシャーをかける。サークリングするジャイルス。出てパンチを打ち込むカミングス。そのまま組んで押し込むが時間がない。ジャイルスが入れ替えてボディに膝。ホーン。

1Rややカミングス。

2R。出てくるカミングスにジャイルスが先に手を出していく。右がヒット。ワンツー。タックルのフェイントからパンチを出すカミングスだがなかなか手が出せない。ジャイルスの右がヒット。ジャイルスの右ローがローブローに。再開。ジャイルスがジャブを入れる。もらって鼻をカットするカミングス。四つに組んだがジャイルス離れた。また四つに組んだカミングスがケージに押し込み、テイクダウンを狙うが残り10秒切ってる。ホーン。

2Rも差はあまりない。

3R。ここまで明確に取ったラウンドはどちらもないがポイント計算はどうなっているのか。カミングスは圧を強めてきた。ワンツーを放っていく。ジャイルス距離を取りかわす。カミングスがジャンピングミドルキック。タックルに。受け止めたジャイルス。ジャイルスのワンツーがヒット。カミングス前に出て左をヒット。カミングスの左フックがビッグヒットしジャイルスダウン!カミングスすかさず組むとギロチンで引き込む!パスして外そうとしたジャイルスだがパスできずタップ!

カミングス、ミドル級転向後2連勝。ジャイルスはMMA初黒星。

UFC on ESPN+10:第1試合・フリオ・アルセ vs. ジュリアン・エロサ

フェザー級

地元ニューヨークのアルセ。タイガー・シュルマンMMA所属で打撃が強く、UFCデビューから2連勝したが、前回はシェイモン・モラエスに2度ダウンを奪われる苦しい展開で、3Rまで手を出し続けたもののスプリット判定負けを喫した。

夜叉坊にKO負けしてリリースされたエロサはローカルでキャリアを重ね、昨年UFCと再契約。しかし再契約後も2連敗で後がない状態。フェザー級ではトップクラスの189cmのリーチを誇る。

プレスするアルセ。間合いが詰まりエロサ首相撲に捕らえたが振りほどかれる。ジャブを入れるアルセ。飛び込んできたエロサにカウンターを狙う。エロサ右ハイ。四つに組むとケージに押し込む。離れた。残り1分。間合いを詰め右ハイを打ち込んだエロサ。アルセも左ハイをヒットさせる。エロサの蹴りをキャッチして倒した。スクランブルで返そうとしたエロサだがアルセ立ってスクート。エロサも立ったところでホーン。

1Rほぼ五分。

2R。エロサが前に出てきた。ケージまで下がらせると蹴り・パンチを入れていく。アルセ組んで入れ替えて離れる。どんどんプレスするエロサ。またケージまで下がったアルセだがボディから顔面にパンチをヒット。エロサタックルに入るが切られる。頭を振りながら出ていく。ジャブを合わせるアルセ。エロサ飛び膝。キャッチしたアルセだが振りほどかれる。エロサケージに押し込むが時間がない。ホーン。

2Rは打撃のヒット数でアルセか。

3R。エロサ前に出てパンチの間合いに入る。アルセがパンチを入れるが下がらない。右を入れたエロサ。アッパー。アルセのパンチも入ってる。それでもプレッシャーをかけてケージ際から出さないエロサ。アルセの左ハイがビッグ・ヒットしエロサダウン!KO!

攻撃を受けても下がらなかったエロサだが、最後は見えない位置からの左ハイをもらった。負ければリリースだけに、リスクを負って出るしかなかったか。

ROAD FC053:メインイベント・クォン・アソル vs. マンスール・ベルナウイ

ライト級タイトルマッチ。そして賞金100万ドルのトーナメント決勝戦

ただし、現王者のアソルはシードで決勝からの出場。トーナメント開催中は試合をしておらず、2年半ぶりの試合となる。16人のトーナメントを勝ち上がり決勝に進出したベルナウイは下石康太ら、トーナメント全試合をフィニッシュして勝ち上がってきた。

いきなり飛び込んで右を入れたアソル。そのまま組んでケージに押し込む。ダブルアンダーフック。離れてパンチを入れるがベルナウイ離さず逆に押し込んでいく。肩パンチ。クリンチからパンチの連打!もらっているアソル。さらにパンチを打つとアソル崩れる。ベルナウイパウンド。ガードで凌ぐアソル。ベルナウイインサイドからパウンド。アソル蹴り離そうとしたが離れず。マウント!アソル亀に。ローリングして上を取ろうとするがバックをキープするベルナウイ。バックマウントからチョークを狙う。チョーク。タップアウト!

ONE:ENTER THE DRAGON:メインイベント・青木真也 vs. クリスチャン・リー

ライト級タイトルマッチ5分5R。

四つに組んだ青木。外掛けで倒したが腕をロープに引っ掛けて防ぎ立ったリー。しかしまたテイクダウン。ハーフ。パスを狙う。ガードに戻そうとするリー。ハーフのままだがリー立った。しかし青木はボディロックを放さず。こらえるリーからまたテイクダウン。マウント。パウンド・肘。リーはロープを蹴って体勢を変えようとするが青木腕十字!体をまたいで防ごうとしたが伸ばされた!しかし耐えているリー。外した!上を取っている青木。パスしてマウント。ドントムーブが入り中央に。残り30秒。肘を落としながらハイマウントに。残りわずかで腕十字に行くがすっぽ抜けた。スタンド。リーがパンチを打っていくがかわす青木。ゴング。

2R。青木が飛び込んで右フック。タックルに。リー切った。青木また四つに組んだが受け止めたリー。引き剥がす。パンチを入れるリー。もらった青木、コーナー際で倒れる。リーのパウンドラッシュ。レフェリー止めた。

青木王座陥落。リーが20歳でONEの頂点に。

ONE:ENTER THE DRAGON:セミファイナル・ニキー・ホルツケン vs. レギン・アーセル

ライト級キックボクシング王座決定戦。

ローを蹴るホルツケン。右フック。アーセルもパンチを打ち込んでいく。右フック。ホルツケンバックスピンキック。どんどんプレスする。ガードでディフェンスして打ち返すアーセル。手数で上回るのはホルツケン。ゴング。

2R。アーセルラッシュ。飛び膝。テンカオ。先に手を出していく。ワンツーがヒット。押され気味のホルツケン。が、アーセルが止まったところで打ち返す。左ボディ。アーセルはボディにテンカオ。出てきたアーセルにホルツケンが膝を打ち込むが、ローブローに。リプレイで見ると、ファールカップをかすめてボディに入っているが…。再開。ホルツケンまたボディで攻める。バックスピンキックをボディに打ち込む。ゴング。

3R。ジャブを打ち込むホルツケンにアーセル飛び膝。飛び膝からのラッシュ。アーセル、膝とパンチのラッシュ。腕でガードするホルツケンだがガードの合間を縫ってアッパーがヒット。ホルツケンディフェンスに専念。手が出ない。アーセル、パンチから膝で猛攻。ゴング。

4R。疲れが見えるホルツケン。アーセルもスピードは落ちているが手数を出していく。ホルツケン出ていくが、アーセルの飛び膝が顎にヒットしダウン!立ったがアーセルラッシュ。ふらつきながらもゴングに救われる。

5R。失速しているホルツケンだが前にプレスしてパンチを出していく。アーセルは無理をせず下がる。アーセルワンツーからクリンチ。ホルツケンの右ハイヒット。しかし浅いか。ホルツケン手を出し続けるがタイムアップ。

判定3-0でアーセルが初代王者に。

ONE:ENTER THE DRAGON:第14試合・ペットモラコット・ペッティンディーアカデミー vs. ジョルジオ・ペトロシアン

キックボクシングフェザー級トーナメント一回戦。

ペトロシアンの右がヒットするがペットモラコットも下がらない。しかし打ち返してもかわすペトロシアン。ペットモラコット、また右をもらった。コーナーに詰めて連打を入れたペトロシアン。ゴング。

2R。ペトロシアンの左がヒットするがペットモラコット出ていく。両者のパンチが交錯しているが、ヒット数ではペトロシアン。ペットモラコットは組みが多くなってきた。しかし組んでからの攻撃は一発のみのため、膠着した展開に。引き剥がして殴るペトロシアン。ゴング。

3R。ペットモラコットは手を出していくがすぐ首相撲に。組み付いてくるペットモラコットを引き剥がしパンチを打ち込むペトロシアン。ペットモラコットの首相撲→ブレイクの展開が続く。最後出ていかない両者。タイムアップ。ペットモラコットは手を上げて勝利アピール。

判定割れた。2-1でペットモラコット勝利。

首相撲からの膝を評価した?そこまでダメージを与えていたようには見えなかったが。ペトロシアン、6年ぶり3度目の敗戦で初戦敗退の波乱。

ONE:ENTER THE DRAGON:第13試合・ヨーセングライ・IWE・フェアテックス vs. サミー・サナ

キックボクシングフェザー級トーナメント一回戦。

ローを蹴るヨーセングライ。長身のサナはワンツーで出ていく。テンカオ。ミドル。ヨーセングライのミドルにサナもミドル。パンチを打ち込むヨーセングライだがサナはパンチ、テンカオで下がらず打ち返す。サナの左フックが入りヨーセングライダウン!立とうとしてふらつくヨーセングライだがなんとか立った。ゴング。

ミドルを蹴るヨーセングライ。しかしサナラッシュ!ヨーセングライも打ち返しラッシュ。両者パンチがヒットしている。もらいながら打ち合う。意地の張り合い。サナの右がヒット。疲れがあるサナだが手を出していく。ゴング。

2Rはどちらに入るかわからない。サナだとしたらヨーセングライはもうKOするしかなくなる。

3R。ヨーセングライ出てパンチを打ち込むがサナの右が入り効いた!サナラッシュ。しかし組んでの打撃を2発入れたとみなされレフェリーに分けられる。パンチで出るヨーセングライにサナはロー。顔面に前蹴りがヒット。残り1分。パンチで出るサナ。打ってクリンチを繰り返すサナ。ヨーセングライラッシュするが組まれる。タイムアップ。

判定3-0でサナ勝利。優勝候補ヨーセングライが初戦敗退。

ONE:ENTER THE DRAGON:第12試合・セイジ・ノースカット vs. コズモ・アレッシャンドリ

ウェルター級。

UFCに19歳でデビューし、知名度先行ながら一定の存在感を示したノースカット。中堅クラスでの勝利にとどまっているとはいえ、6勝2敗の戦績を残している。UFCとの契約更改がまとまらず、フリーエージェントとなり、ONEと契約した。バックボーンは空手。

アレッシャンドリもONEデビュー戦。29歳の時にBellatorでMMAデビューし、デビュー戦は敗れたが、そこから5連勝。しかしメインカードに出ることはなく2012年を最後にBellatorを離れると、その後6年半で2試合しか行っておらず、今回は3年ぶりのMMAの試合。37歳。

プレスしてくるアレッシャンドリ。右フックが入ってノースカット効いた!さらにパンチが入り頭からダウン!KO!

ノースカット、UFCでもなかったKO負け。