格闘技徒然草

MMAを中心とした格闘技情報&観戦ブログ

PANCRASE316:ネオブラッドトーナメント第8試合・村元祐成 vs. 荒井勇二

ミドル級1回戦。

貴重な若い重量級村元。23歳で昨年のマーシャルワールド杯で優勝してプロ昇格。昨年は地元熊本で行われたキックのヘビー級トーナメントでも勝利して優勝している。小学生のわんぱく相撲全国大会で準優勝したこともある。

ガッツマン荒井は来月36歳となる。5年前にネオブラに出場し、4人トーナメントで準優勝。2年前に一慶と対戦し腕十字で一本負けして以来の試合だが、なぜかまたネオブラでの出場に。

荒井タックル。テイクダウンしマウントに。反転した村元。しかし膝を着いた村元の顔面に蹴りを入れた荒井に注意が与えられる。村元立った。スクート。荒井起き上がりタックルへ。シングルレッグ。倒した。立ったがすぐまた荒井がテイクダウン。サイドから押さえ込む。そのまま殴っていく。亀になり立った村元。距離を取ろうとするが、荒井すぐに追いかけてタックルからテイクダウン。またサイド。アームロックを狙ったがタイムアップ。

判定三者荒井。

2R。荒井のタックルをかわした村元。荒井は引き込み。スクートでブレイク。またパンチにタックルを合わせたが切られて引き込み、スクート、ブレイク。またタックル。ケージまで押し込む。テイクダウン。村元、テイクダウンディフェンスに大きな穴がある。ハーフから殴る荒井。サイド。しかし村元立った。残り1分。荒井のタックルを切るが、切られた荒井が引き込むと足を蹴るだけ。パンチで出ていく村元。ホーン。

2R三者荒井。

3R。KOするしかない村元だが、タックルに入られるとすぐ倒されてしまうため、打撃をなかなか出せない。単発の右がヒット。荒井は仕掛ける必要がないのでローを蹴るだけ。単発の右を続ける村元。時間がなくなっていく。残り1分。パンチを出したところに荒井タックル。がぶってパンチを入れていく村元だが当然KOできるわけがない。タイムアップ。

判定三者29-28で荒井勝利。

MMAに必要な技術が足りなすぎた村元に対し、荒井の攻めも足りなかった。

PANCRASE316:ネオブラッドトーナメント第9試合・山下剛 vs. 廣野雄大

ミドル級1回戦。

マッハ道場山下は昨年のネオブラウェルター級に出場したが、スタンドで打撃を入れられる展開で判定負け。その後、HEATやNEXUSに出場するも連敗。階級を上げての出場となる。

廣野も昨年のネオブラウェルター級にエントリーしていたが、前日計量で3.9kgオーバーで失格。それまでずっとミドル級で試合をしてきており、ウェルターに落とすのは未知数だった。今回は本来の階級でのエントリー。

 組み付いてくる山下を受け止めて膝を入れる廣野。離れた。パンチで出る山下。ケージに押し込むが、廣野首相撲から膝。山下離れてパンチの連打を入れる。パンチで出た廣野。また山下パンチで出る。廣野ワンツー。ミドルを入れる。距離を詰める山下。右が入った。押し込むが廣野膝。放して連打を入れる山下。廣野また膝。ホーン。

1R三者廣野。

2R。山下シングルレッグ。切った廣野。山下パンチで出る。廣野は右ミドル。連打で出た廣野だが山下打ち返す。山下またタックル。廣野受け止めてニンジャチョーク。振り回して外した山下。またミドル。山下パンチで出るが凌ぐ廣野。またミドル。ホーン。

2R三者廣野。

3R。KOするしかない山下だが疲れている。前蹴り・スーパーマンパンチを入れる廣野。肘。ミドル、膝を入れる廣野。またミドル。山下パンチ連打で出たが廣野距離を取る。出なければいけない山下だがもう力が残ってないか。最後に山下の左が入ったがタイムアップ。

判定3-0で廣野勝利。

PANCRASE316:ネオブラッドトーナメント第7試合・春川広明 vs. 中田大貴

ライト級1回戦。

パラエストラ広島の春川は29歳。9年前、福岡で行われたGLADIATORなどに出場経験があるが、実質これがプロデビュー戦。

中田は昨年のアマチュアパンクラス全日本選手権に優勝してプロデビュー戦となる。HEARTS所属の24歳。バックボーンは空道。英語が堪能でHEARTSの選手のセコンドで海外での試合に同行することもある。

パンチの打ち合いからがぶった中田、一気にバックに回り四の字バック。チョーク。腕を掴んで耐えている春川。バックキープし殴っていく中田。チョークは防いでいるが逃げられない春川。残りわずかでまたチョーク。取れず。ホーン。

1R三者中田。

2R。大振りのフックを振り回す春川。空振り。大振りのフックを繰り返す春川。長髪を繰り返すが中田付き合わない。中田のハイをキャッチしてテイクダウンした春川。バックを取らせて立つ中田。残り1分。しかしすぐ尻クラッチからテイクダウンする春川。立った瞬間にまたテイクダウン。三角を仕掛ける中田だがホーン。

2R三者春川。

3R。中田がパンチを入れていく。春川シングルレッグ。切ってパウンドを入れる中田。バックに回り殴るとバックマウント。チョークは浅い。春川正対を狙うが中田足のクラッチを外し上をキープ。タックルに入る春川。潰してパンチを入れる中田。なおも押し込む春川。差し替えした中田が外掛けで倒すと一気にマウント。肘・パウンド。春川亀になりまたバックマウント。春川動いて脱出しようとするが、中田はポジションをキープし続ける。マウントになり肘連打。タイムアップ。

判定三者29-28で中田勝利。

PANCRASE316:ネオブラッドトーナメント第6試合・鹿志村仁之介 vs. 狩野優

ライト級1回戦。

鹿志村はこの春に高校を卒業したばかりの18歳で、パンクラス初の21世紀生まれ。小4から柔道を始め、息子をプロ格闘家にしようと目論む父のバックアップで柔術も並行して行い、柔道では県大会優勝、柔術では紫帯で全日本選手権優勝などの実績がある。昨年10月のアマチュアパンクラスで初MMAを行い優勝すると、今年2月にプロデビュー。タックルからテイクダウンしチョークで完勝した。また、今月行われたZSTグラップリングトーナメント予選に出場し、リーグ戦2勝1敗で本戦出場を決めている(本戦が行われるのは明後日)。

狩野は昨年のアマチュアパンクラスで優勝し、先月のTTF CHALLENGEでプロデビューした21歳。デビュー戦はギロチンチョークで一本勝ち。TRIBE所属で現役大学生。

牽制の蹴りを入れる鹿志村。今成ロールで飛び込んだ鹿志村。押さえ込んだ狩野だが、鹿志村もぐっていく。スクートから狩野のパンチがヒットし効いた鹿志村。ガードでしのごうとしたが狩野パウンド連打。亀になった鹿志村、パンチを貰いながら動けず打たれ続ける。レフェリーストップ。

注目の若手対決は狩野が1RKO勝ち。

PANCRASE316:ネオブラッドトーナメント第5試合・井上雄斗 vs. DARANI DATE

フェザー級2回戦。

21歳の井上だが、ここまでプロ4戦全勝。父はプロシューターの井上正也で、まだ日本では数少ない、パウンドありのMMAをアマチュアから始めてプロになった親子。2月の1回戦はパウンドで1RKO勝ち。

23歳のDARANIは一昨年ネオブラ準優勝、昨年は1回戦負け。今年の1回戦はテイクダウンして上から攻める展開でフルマーク判定勝ち。成長しているところを見せた。

距離を取りサイドキックを入れるDARANI。距離を詰める井上だが組んでボディロックしたDARANI。テイクダウン。立とうとする井上にパンチを入れる。井上入れ替えて上に。ハーフから足を抜いてサイド。パウンド・肘を入れる。残り1分。井上ノースサイスチョーク。外してサイドに移行。ホーン。

1R三者井上。

2R。組んで首投げを狙ったDARANIだが、井上こらえると逆に投げて上に。またサイド。抑え込みながら殴る井上。DARANI亀になってバックを取らせて立つ。スタンドでバックから殴る井上。バックからの膝が顔面に入りDARANIダウン!パウンドを入れるとレフェリー止めた。

PANCRASE316:ネオブラッドトーナメント第4試合・宮島夢都希 vs. 大谷啓元

バンタム級1回戦。

KRAZY BEE所属宮島は1回戦がプロデビュー戦で、ノーガードでステップしパンチを入れる堀口スタイルで相手の目を腫らしてのドクターストップ勝ち。23歳。

パンクラスイズム横浜所属大谷は27歳。一昨年にプロデビューしてから5連敗していたが、2月に1回戦でテイクダウンから固める展開でついにプロ初勝利。必死にしがみついていくグラップラーだが、まだ頑張りに結果がついてきていない。

ローをキャッチして倒された大谷。下から草刈りで倒そうとしたが宮島が上キープ。ディープハーフからスイープを狙う大谷だが宮島が上をキープ。肘を落とす宮島。大田にしつこくスイープを仕掛けてバックに回った。宮島立ってスタンドバックの状態に。後方に倒れた。ハーフバックからフルバックに。反転しようとした宮島だが大谷四の字バックへ。バックから殴っていく大谷。宮島反転して上を取る。パウンド。強いパウンドを入れていく。ヒットしている。ホーン。

ジャッジ三者パウンドを入れた宮島を支持。

2R。大谷パンチをかいくぐりタックル。ボディロック。テイクダウンを狙う。しかし若干雑に倒れて宮島が袈裟固めに。首を抜いてバックを取った大谷。亀になった宮島。また仰向けに。キープしている大谷だが今のところ押さえているだけでダメージを与えていない。宮島も脱出できないまま時間が過ぎる。ホーン。

2Rは三者大谷。

3R。大谷すぐタックル。切られると引き込み。スクートになるが足を蹴る宮島。ブレイク。大谷タックル。膝を合わせた宮島。引き込む大谷。パウンドを入れる宮島だが離れて立つ。またタックル。膝を合わせた宮島。大谷下に。パウンドがバシバシ入る。タオル投入。

宮島KO勝ち。

PANCRASE316:ネオブラッドトーナメント第3試合・山中憲次 vs. 井上暉也

フライ級2回戦。

24歳の山中はパンクラスデビューは昨年12月だが、NEXUS等でキャリアがあり、これが18戦目(8勝8敗1分け)。2月の1回戦はプロデビュー戦の川北相手にテイクダウンで攻め判定勝ち。

関西在住のペンキ屋ファイター井上は2月の1回戦が東京デビュー戦。KRAZY BEE所属の竜己から、2Rに右オーバーハンドをヒットさせ失神KO勝ち。

蹴りを入れていく山中。両者間合いが遠い。井上タックルで飛び込んだ。倒したがすぐ立つ山中。なおもケージに押し込みテイクダウン狙い。膝を入れながらテイクダウンを狙うがまずクラッチが取れない。離れた。また遠い間合いで見合い。牽制の蹴りのみ。右オーバーハンドを出す井上。ホーン。

1R二者山中、一者井上。

2R。井上タックルで飛び込む。倒せないが押し込んだ。テイクダウンを狙うが倒せず離れる。また両者遠い間合い。山中のローにパンチを合わせた井上。アッパー。井上タックルまたタックル。倒せず押し込み。離れた。またローにパンチを合わせた井上。山中は間合いが遠くパンチが届かない。山中逆にタックル。ボディロック。が、入れ替えて押し込んだ井上。ボディに膝を入れて離れる。ホーン。

2R三者山中。

3R。倒すしか無い井上だが出ていかない。間合いが遠くパンチをかわされる。逆に山中のパンチを貰った。山中タックル。尻クラッチからテイクダウン成功。密着したまま細かいパンチを入れる山中。井上スイープを狙うが返せず。密着されているため仕掛けもできないまま時間が過ぎる。残り30秒で亀になり立った井上だが疲れている。ふらつきながらパンチで出たがクリンチされタイムアップ。

判定3-0で山中勝利。

PANCRASE316:ネオブラッドトーナメント第2試合・田代悠生 vs. 坪内一将

フライ級1回戦。この試合も3月に予定されていて延期となったもの。

パンクラス2勝3敗の田代。ネオブラは2018年に出場したが、優勝した大橋と1回戦で当たり敗退。前戦は力也のプロデビュー戦で、ジャーマンで投げられスタンディングギロチンに捕まり一本負け。

大阪・コブラ会所属坪内。これがプロデビュー戦。

1R。坪内の左が入り田代ダウン!ヘッドロックに抱えてしのごうとする田代。立って坪内がケージに押し込むとテイクダウン。ハーフからパウンド。亀になった田代からバックマウント。殴る坪内。チョーク。タップアウト。

坪内、打撃でダウンを奪い最後はチョークでフィニッシュ。試合もアグレッシブ。

PANCRASE316:ネオブラッドトーナメント第1試合・西村大輝 vs. 梅川毒一郎

フライ級1回戦。本来3月に予定されていたが、イベント中止により順延となっていた。そのため、別ブロックではすでに2回戦まで進んでいる組み合わせもある。

西村は昨年のネオブラでプロデビューしたが1回戦負け。しかしその後は判定で2連勝中。

コブラ会梅川は昨年プロデビューしたが、ここまで0勝2敗と勝ち星なし。昨年の大阪大会では同じネオブラに出場している井上暉也に判定負け。

西村が蹴りをキャッチしシングルレッグ。ケージを背に片足でこらえる梅川。こらえながらパンチ連打。膝。西村また押し込んだ。西村がパンチのラッシュを打ち込むと顔面に膝。さらにノンストップでパンチ連打を打ち込む。打たれるままになる西村。レフェリーストップ。

膝を着いた状態で顔面への膝蹴りがあったように見えたがレフェリーノーチェック。顔面じゃなかったのか?

PANCRASE316:メインイベント・ISAO vs. アキラ

フェザー級ノンタイトル戦。王者ISAOとライト級5位のアキラ。

王者ISAOは昨年はナザレノ・マレガリエとの王座統一戦で接戦を制し判定勝ち。防衛戦ではかつて敗れたカイル・アグオン相手にやはり接戦となりスプリット判定勝ち。

ライト級トップランカーのアキラはこの試合からフェザー級に転向。ライト級では現在3連敗中。もともと身長167cmとフェザー級でも小さいくらいで、ライト級ではあまり減量もしていなかったとのこと。

上半身の厚みはフェザー級でも変わりなく見えるアキラ。両者前手で距離を測りながら間合いに入らない。タックルに入ったアキラだが切られた。左で飛び込むISAO。アキラタックル。シングルレッグ。頭を潰して耐えたISAO。アキラケージに押し込むが引き剥がされた。パンチを入れるISAO。アキラアンクルピックに。がぶって鉄槌を入れるISAO。肘。バックに回りチョーク。腕を掴んで耐えるアキラ。外れた。しかしまだハーフバック。キープするISAO。ホーン。

1R三者ISAO

2R。首相撲に捕らえたアキラだが、ISAOは足払いで崩すとケージに押し込む。離れ際に肘。ISAOパンチからタックル。受け止めたアキラだがケージに押し込まれる。離れた。パンチで出るアキラ。右を振り回したがかいくぐってタックルに入るISAO。アキラ切った。逆にタックルに入るアキラ。ISAOがぶる。ギロチンで一度引き込んだが戻した。シングルレッグに入るアキラだがガブッてパウンドを打ち込むISAO。押し込むアキラだが離れた。ホーン。

2R三者ISAO

3R。アキラが出るタイミングでISAOタックル。テイクダウン。すぐにチョークをセット。防がれたがバックマウントに。反転しシングルレッグに入ったアキラだが、ISAOこらえると四つから投げてテイクダウン。ハーフから残り10秒でマウントを取ったがタイムアップ。

判定三者フルマークでISAO勝利。

横綱相撲。しかしメインを張る王者としてはきっちりフィニッシュ取って欲しかったところ。

PANCRASE316:セミファイナル・ライカ vs. 端貴代

女子フライ級2位ライカ・3位端。

元ボクシング世界王者ライカは45歳。パンクラスでは8戦目となるが、中井りん戦以来2度目の日本人対決。昨年は3戦して2勝1敗で、チョークでの一本勝ちもある。

Invictaでのタイトルマッチ経験もある端は42歳で、昨年シッジ・ホッシャとのフライ級クイーン・オブ・パンクラスタイトルマッチで対戦したが判定負け。9月にはライカを破っているマイラ・カントゥアリアに判定負けし連敗中。

じわじわ間合いを詰めるライカ。端組み付いた。ダブルアンダーフックからテイクダウン狙い。ケージでこらえるライカ。こらえたライカがパンチのラッシュ。連打がヒットするが端また組み付いてしのいだ。投げてテイクダウン。サイド。亀になったライカのバックに回る。チョークを狙うが時間がない。ホーン。

1R三者端。

2R。間合いを詰めるライカ。パンチを入れるが端が組み付いて押し込む。テイクダウン。ケージを使って立ったライカだが、なおも組み付いてテイクダウンを狙う端。投げてテイクダウン。サイドからアメリカーナ。極まりかかったが外れた。残り1分。立とうとしたライカからバックマウントに入るが時間がない。ホーン。

2R三者端。

3R。ライカパンチで出るが端も打ち返す。距離を取りながらジャブ、前蹴り。KOされなければ勝てる端は勝負する必要がない。ライカパンチで出るが、残り1分半で端タックル。テイクダウン。引き剥がそうとしたライカだがガードに。背中を向けて立ったライカ。バックに付いている端。ライカ正対するが20秒しかない。またバックに回り倒したところでタイムアップ。

判定30-27×2、29-28の3-0で端勝利。