格闘技徒然草

MMAを中心とした格闘技情報&観戦ブログ

★9/5後楽園大会全カード決定

【第10試合】ライト級 5分2R
山本 "KID" 徳郁(日本/PUREBRED東京)
versus
カレブ・ミッチェル(アメリカ/シーザー・グレイシー・アカデミー)

最近、やや勢いがない修斗。マッハ、三島らが抜け、横浜で敗れた五味も修斗離脱を仄めかすなど、スター選手の不在が大きい。先日の横浜大会も、試合のレベルは非常に高かったのだが、カードを見た時点で修斗ファン以外の心の琴線に触れるものは少なかった。
そんな中、修斗ファン以外にも注目されているのが山本 "KID" 徳郁。去年の勝田戦の、勝利が決まった後も殴り続けた事件で、一気に名前をあげた。個人的には、「試合後も攻撃を続ける」という行為は大嫌いなのだが、それでもKIDの輝きは無視できない。これだけの雰囲気を持っている選手は、格闘技界全体を見渡してもそう多くないだろう。
KIDが属するライト級は、現在修斗の中でもっとも激戦区となっている。王者のノゲイラを筆頭に、パーリング、ジョン・ホーキ、植松、ルミナ、そして参戦が噂されるジェンス・パルバーなど強者揃い。このうち誰と絡んでも、KIDならワクワクするカードになる。ところが、後楽園のメインでKIDと戦うのは、無名の修斗ルーキー・カレブ・ミッチェルだった。戦績を見ても、アンソニーハムレットに敗れるなど、パッとしたものがない。正直言ってミスマッチだ。
それでなくとも、KIDは最近強豪と対戦していない。ランカーが対戦を避けているという噂である。あまりの強さゆえの悲劇だ(リングでの素行の悪さも少しは影響しているかもしれないが・・・)。それは何より、KIDの試合を見たいというファンにとっての悲劇でもある。
現在、-65kgの階級はUFCにもなく、KIDの試合は修斗以外では期待できない状態。今年の6月にIKUSAに出場するという話もあったが、やはり修斗以外では対戦相手のレベルが違いすぎる。KIDに早くライト級のベルトを獲ってもらって、タイトルマッチで強豪との対戦が見られるようになるのを待つしかないのだろうか。