格闘技徒然草

MMAを中心とした格闘技情報&観戦ブログ

★総合格闘技に統一コミッション?

パンクラス】尾崎社長構想の「統一コミッショナー制度」  パンクラス・尾崎允実社長(43)が28日、総合格闘技の統一コミッショナー制度設立プランを明らかにした。統一ルール作成やプロ・ライセンスの発行、五輪競技化などを念頭に、来年早々にもPRIDE、DEEP、修斗などの総合系各団体やジムに呼びかけ、「総合格闘技・日本サミット」(仮称)を開催。年末までに米UFC、KOTCなども加えた世界サミットを開きたい意向を持つ同社長は、「プロボクシングのコミッショナー制度を手本にしたい」としている。

各紙に結構大きく取り上げられているこの話題。しかし、「来年にはドーム大会を」なんて語っているところを見ると、「あんなこといいな、出来たらいいな」と思っているレベルのようだ。実際声かけはしているかもしれないが、こういうことは力を持ったものがやらないと成功しない。少なくとも、修斗は賛同しないことが目に見えている。
総合格闘技界も開かれてきたとはいえ、まだまだ閉鎖的なところが多い。「ボクシングのような統一コミッションを作っては」というファンの声は良く聞かれる。しかし、それが団体にどれだけメリットをもたらすかというと疑問である。だからこそ、尾崎社長も「私欲を捨て関係者は手を結ぶべき」と発言しているわけであるが、一方でドーム大会の構想を語るようでは、やはり私欲は捨て切れてないように思える。
プロレス界においても、統一コミッションの必要性が語られたことは多かったが、結局実現していない。各団体のエゴを押さえ込むのが難しいのだろう。統一コミッションを作ったとて、民主的に運営していけるかどうか。「格闘技界の統一」をするならば、事実上キックの重量級を統一したK−1のように、帝国主義でいくしかないのかもしれない。
総合においては、むしろプロよりアマの充実の方が必要だと思う。慧舟会主導のJTCには、先日パレストラ東京も加盟し、順調に勢力を伸ばしている。アマチュアであれば、それほど利権も絡まないし、統一も難しくないと思うのだが。