シュートボクシング、散打と対抗戦
シュートボクシングと散打の対抗戦が、10月にいよいよ実現する。シュートボクシング(SB)協会のシーザー武志会長は19日、これまで延期続きだった対抗戦を10月25日に福建省で開催することを明かした。
中国散打は、3000年の歴史を誇り、競技人口は550万人にも及ぶ。また、2008年北京オリンピックで「公開種目」とされており、今回の対抗戦は、将来的な五輪正式競技化へ向けた実績作りの大会となる。
中国と言えば世界一の人口を誇る国。武道に対する造詣も深い。この国が本気で格闘技に取り組んだら、世界の勢力図は一変するだろう。・・・なんてことは、多分ないのだろうけど。K-1に出てきた散打のショボさを見ると。
よく「中国は人口が多いから」なんてことを言われるけど、じゃあスポーツの全ジャンルで中国が一番なのかというと、そうではない。もちろん一番のジャンルもあるし、それは競技人口の多さ=層の厚さが影響してもいるだろうけど、それだけで全てが解決するわけではない。
同じように、例えば柔道やボクシングの競技人口がどんなに多いといっても、「だから総合でも通用する」なんていう理屈にはならない。もちろん、競技人口が多いということはレベルの高さに直結するし、それぞれの競技でトップを取るのは大変なことだと思う。でも、違うジャンルで成功するかどうかは、また別の話。「競技人口が〜」というのは、単なる思考停止に過ぎない。
とドライなことを言ってみたりもしたけど、やはり中国にはロマンがある。いつかカンフー映画に出てくるような、中国拳法の達人がキックや総合のリングに上がるのを見てみたい。数年前にテレビでやった酔拳の達人と極真空手のスパーは面白かったなあ。