格闘技徒然草

MMAを中心とした格闘技情報&観戦ブログ

★K-1が独自の総合格闘技イベント開催へ

打撃系格闘技の最高峰「K−1」が独自に総合格闘技イベントを立ち上げる計画が24日、浮上した。谷川貞治イベントプロデューサー(41)が「来年、K−1戦士の受け皿となる総合の大会を独自に開く計画がある」と明らかにした。実現すれば、ボブ・サップ(29)や武蔵(30)、ピーター・アーツ(32)らK−1戦士たちの参戦も確実。総合格闘技ブランドとして確立されたPRIDEやUFCなど負けじと、K−1が総合の舞台に殴り込みだ。

K-1とプライドが対立しているというのは周知の事実だが、とうとう興行的にプライドに対抗しようという構え。もともと「K-1戦士が総合に挑む」というのは2,3年ほど前からやっているわけで、総合進出の下地はある程度出来ている。とはいえ、「K-1出身総合ファイター」のミルコはすでにプライドの持ち駒であり、近いうちに総合デビューすると噂のアーツも、K-1との契約切れを待ってプライドに行くという話。総合が出来る選手の数は不足している。
何より、「K-1戦士が誰と戦うのか」というのが一番の問題。協力体制にある新日、あるいはX-1(WJ)だって、やっていることは「部外者が総合に挑む」という形であり、総合の専門家はほとんどいない(ジョシュと高阪くらいか)。対抗戦をやったとしても、総合としてはレベルが低い、ただの大男の殴り合いになってしまう可能性がある。もっとも、最近のK-1ジャパンはそれで成功しているわけなので、侮れないが・・・。
図式としては、知名度と人気のK-1・新日連合軍と、実力的に高レベルなプライド軍(傘下にDEEP、同盟軍にUFC)といった形か。観客動員や視聴率といった争いだけでなく、バックについた組織の力関係も影響してきそうだ。
ところでK-1が総合をやるのに対抗して、プライドがキックの試合をやったりはしないだろうか。昔のプライドでは、オープンフィンガーグローブを着用したキックボクシングの試合をやっていたものだが。