格闘技徒然草

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★武士道其の六カード発表

■PRIDE武士道−其の六−
(4月3日 神奈川・横浜アリーナ

エメリヤ−エンコ・ヒョードル(ロシア/レッドデビル)
vs
高阪剛(チーム・アライアンス)

美濃輪育久(フリー)
vs
ギルバート・アイブル(オランダ/ボスジム

桜井隆多総合格闘技R-GYM)
vs
ムリーロ・ブスタマンチ(ブラジル/ブラジリアン・トップチーム

ルイス・ブスカペ(ブラジル/ブラジリアン・トップチーム
vs
ルイス・アゼレード(ブラジル/シュート・ボクセ・アカデミー)

高瀬大樹(フリー)
vs
ダニエル・アカーシオ(ブラジル/シュート・ボクセ・アカデミー)

ヒカルド・モラエス(ブラジル/ブラジリアン柔術
vs
エメリヤ−エンコ・アレキサンダー(ロシア/レッドデビル)

<PRIDEミドル級グランプリ ラストワントーナメント1回戦>
アマール・スロエフ(ロシア/レッドデビル)
vs
パウロ・フィリオ(ブラジル/ブラジリアン・トップチーム

<PRIDEミドル級グランプリ ラストワントーナメント1回戦>
ディーン・リスター(米国/ファビアノ・サントス柔術
vs
小路 晃(フリー)

HERO'Sで前田が総合に絡んで来るなり、リングス色の強い選手を集めてきたのは、たぶん偶然ではない・・・ことはなくて、やはりただの偶然という気はする。
しかしその中で、HERO'S出場予定選手に名を連ねていたアイブルと、リングスジャパン出身の高阪の出場はやはり意図があってのことかと思いたくなるところ。特に高阪は、実力やコネも十分にあるのにこれまでPRIDEに出ないのが不思議に思われていたのに、このタイミングで出場とは。ますます謎は深まるばかり。
その高阪とヒョードルの対戦は、ヒョードルの調整試合としては非常に良くできたカード。実力的に危険すぎないし、過去に唯一負けている相手という因縁がある。ヒョードルの勝ちは間違いないが、高阪も過去に数々の強豪を相手にして、何も出来ず秒殺されたことはないので、粘っての逆襲に期待。
美濃輪vsアイブルは、美濃輪もアイブルもこんな使い方しかできないというかこれがベストというか。良くも悪くも美濃輪らしさを感じるカード。
ブス先生も隆多の相手をするくらいまで落ちたか・・・。が、案外今のブスは、これくらいのレベルがちょうど良いのかもしれない。武士道GPに出ても優勝までは難しいんじゃないかと思う。
ブスカペvsアゼレードはシュートボクセvsBTT。アゼレードはマッハに負けたりアンデウソンに勝ったりしている選手で、当然階級は70kg台後半。この試合が何kgの契約体重なのか気になる。やはり武士道ウェイトの73kgか?勝った方が五味とやるのだろうか。
高瀬の相手はアカーシオ。アカーシオは、シウバが「長南とやりたい。体重差の問題があるというなら、うちのアカーシオがやるだろう」と言っていた選手で、そもそものルーツはルタ。高瀬は組技系とやると塩試合になるので、アカーシオならいいだろう。
モラエスvsアレキは大味っぽい試合になりそう。モラエスは歳でコンディションも悪いだろうし、アレキが勝つと思う。
そしてミドル級GP4人トーナメントだが、全選手地味。しかも実力拮抗なので、優勝しても「お前GPに出なくていいよ」って言われそうな地味な試合が続出しそうだ。フィリォが優勝した場合、すでに発表済みのホジェリオ、UFC枠としての出場が濃厚のビクトーに加えてBTT勢が3人になる。これはギリギリのライン。となると、アローナの居場所がなくなるか?小路は厳しい所に入ったが、GP出場のチャンスを与えられただけでも良かっただろう。ところでオーディションで見つけてきた選手は誰?
武士道らしさというと、「悪い意味で安っぽい」「ぐだぐだ」というのが大きいが、今回はそれなりに面白いカードが揃った気がする。今回は武士道というより、ナンバーシリーズの格落ちバージョンか。それだけにますます武士道の存在意義が問われそうだ。
それに、過去の武士道に比べ、中・軽量級のないがしろ度が上がっている。HERO'Sで中量級のトーナメントが発表されたのに対抗しようという意志は見られない(もっとも、今回のカードが企画されたのは、HERO'S発表の前だろうから当然か)。美濃輪も結局中量級で使う気はないらしい。このまま中量級はHERO'Sに差し出してしまうのだろうか?そんなことはないだろうけど、HERO'Sのやり方次第では、中量級の国内NO.1イベントの座はあっさり取られてしまうだろう。まあHERO'Sの方も中量級に専念できない事情があるだろうから、そうはならないと思うが。