格闘技徒然草

MMAを中心とした格闘技情報&観戦ブログ

★どうなるミドル級GP

特命 『全盛期の頃のK-1GPのような思いっきり強豪同士で潰しあいをさせるGPですね』

さてどうでしょうか。当時のK-1と違うのは、ミドル級で世間的に知名度がある外国人がシウバしかいないことですね。アーツ、フグ、ホースト、ベルナルドらがTVに出ていたことに比べると、シウバ以外の外国人選手は世間への露出が少なすぎます。「すぽると」なんかでの煽りを見ても、日本人選手にスポットを当てていて、まだ日本人の人気に頼らないといけない状況を表していると思います。でも、本当に「強豪同士で潰しあい」をしたら、日本人は誰も残らない可能性が高いのでは。日本人がいないトーナメントの準決勝・決勝をやるだけの覚悟がDSEにあるんでしょうか?
「外国人強豪同士の潰しあい」を一般視聴者に見せられるほどには、DSEは視聴者への啓蒙していないと思います。K-1では「ヘビー級の迫力ある打撃戦」「戦慄のKO」を見せておけば、選手に対する知識が無くても楽しめるかも知れませんが、総合は違う。楽しむために必要な「知っておかなければいけない約束事」が多すぎる。先日のK-1の視聴率は、純粋に格闘技を楽しむために見ているのが視聴者の一部にすぎないことを証明していると思います。MAXの視聴率がなかなか上がってこないのも同様で(ちなみに、先日のK-1の感想を自分の周りの格闘技ファンではない人たちに聞いたところ、「曙がだらしない」等の意見は良く聞こえてきたものの、「K-1がだらしない」というように、K-1そのものに対する駄目出しをする人は全くいませんでした。この辺が、格闘技ファンと一般人との温度差だと思います)。
中継をするフジにしても、去年のヘビー級GPにジャイアント・シルバをごり押しして入れるなど、格闘技的なレベルを下げてでも一般視聴者の目を惹きつけなければいけないと考えている様子。さすがにK-1ほどの無茶苦茶はできないだろうけど、「純格闘技」だけでやっていくには、まだまだハードルが高いと思いますね。
確かに、今のところ発表されたメンバーを見る限りは「強豪同士の潰しあい」も期待できそうですが、一方でアローナの参戦がなかなか発表されないなど、中途半端なところも目に付きます。そろそろDSEも「シウバを倒す日本人は誰か」から「日本人」を抜いていくことを検討しているでしょうし(まあハントが倒しているけど)、今回のGPがターニングポイントになっているのは間違いないでしょうね。結果的に日本人抜きの決勝になったとして、それが視聴者にどの程度受け入れられるか(=視聴率がどれくらい取れるか)でも、今後DSEがどう進んでいくか決まってきそうです。とりあえず残りの選手とマッチメークに注目します。