格闘技徒然草

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★第7試合 桜庭和志vsヒカルド・アローナ

完全に桜庭に焦点を当てた煽りV。アローナはおまけ程度に使われたのみ。それだけ桜庭がスペシャルだってことだろうけど、これだけプッシュされて負けたら、それはそれはきっついことになる。こんなに桜庭を追い込んでしまって良いのだろうか。
桜庭の入場は、贈る言葉→スピード2。前回入学式だったから、今度は卒業式ということらしい。学ラン+バッグ+ヘルメットで自転車に乗り通学入場。
アローナのニックネームが「寝技世界一」に。そんなニックネームの人が日本にいたような気がしないでもないが。
序盤はさぐり合い。遠い間合いで細かい打撃を入れ合う。桜庭のタックルは間合いが遠すぎて切られ、四点ポジから膝を入れられる。そこからアローナがスピニングチョークを狙うが、すっぽ抜ける。両者牽制が続いていたが、中盤、アローナがパンチからボディへの膝。桜庭は効いたのかロープにもたれかかる形でくの字になる。アローナがパンチラッシュから両足タックルでテイクダウン。桜庭が亀になり、また四点ポジ。アローナが膝を入れる。しばらくその体勢が続くが、桜庭が立ち上がるのに合わせてアローナがフロントチョーク。すっぽ抜け、桜庭が上に。アローナは下からキムラ。それが抜けて、一瞬桜庭に腕十字を仕掛けるチャンスが来るが、すぐに抜けられる。スタンドでの打撃戦。桜庭は耳から流血。アローナがコーナーに詰めた状態で1R終了。
2R。桜庭がタックル失敗したところに、アローナが顔面を蹴り上げる。つま先が桜庭の目にヒットし、青黒く腫れ上がる。アローナが上を取り、桜庭のガード。ここでドクターチェック。桜庭の左目はかなり腫れているが、なんと続行。いかがなものか。
再開。ガードから俯せになる桜庭。四点ポジからアローナが膝を入れ続ける。桜庭はセコンドに「力強くて動けない」と言う。そのままゴングまでアローナの強烈な膝が入り続ける。
ラウンド終了とともにセコンドからタオル投入。TKO。桜庭は左目だけでなく、右目までもが腫れ上がり、見るも無惨な状態。最初のドクターチェックの時点で止めていれば・・・。4月のヒョードルvs高阪戦に続き、選手の安全よりも興行のノリを優先させたと言われても仕方がないだろう。
内容的には、vsリスターよりも一方的な内容。予想以上にアローナの強さが見えたのがDSEにとっては救いか。桜庭は眼下底骨折の疑いもあり、また長期の欠場になってしまうのでは。さすがにこれで第一線からは退かなければいけないだろう。今後はあるのか・・・。