[1] ペドロ・ヒーゾ vs. ローマン・ゼンツォフ
前回はファブリシオに簡単にテイクダウンされてしまい、全く持ち味が出せなかったゼンツォフ。ファブリシオ戦の後、ミルコにKO負けしたマゴメドフとM-1で対戦してKO勝ちしているので、スタンドはそこそこできそう。ヒーゾはハリトーノフ戦であまりにも一方的に負けてしまい悲しくなった。ゼンツォフ相手に勝てないのならお払い箱どころか現役続行すら困難では。前回の試合はケガで本調子じゃなかったそうなので、それを信じてスタンド勝負でヒーゾ勝利。
[2] クイントン・“ランペイジ”・ジャクソン vs. ユン・ドンシク
関節技のディフェンスにはかなり難のあるジャクソンだが、ユン相手に負けてしまったら、いままでジャクソンに負けてきた選手が浮かばれない。1R、グラウンドでボコボコにしてジャクソン勝利。
[3] ユノラフ・エイネモ vs. ファブリシオ・ヴェウドゥム
期待のエイネモだが、なんでグラップラーを当てたのだろう・・・。グラップラー同士だと、「ハイレベルな膠着戦」になる危険が大きい。初参戦なんだから、タイプの違う相手とやって良さを見せるようにした方がいいのに。勝っても膠着判定じゃファンに支持されないだろう。エイネモ判定勝ち。
[4] 高阪 剛 vs. マリオ・スペーヒー
数少ない日本人ヘビー級選手で、GP出場の期待もかかる高阪。マリオなら体格的にも勝っているし、有利に試合を進められるのでは。でも一本を取るところまで行かず判定勝ち。
[5] セルゲイ・ハリトーノフ vs. アリスター・オーフレイム
無差別級戦だが、二人とも100kg前後で、体重差はほぼないと言っていい。ヒーゾ相手に打撃で上回ったハリトーノフなら、アリスターの打撃に一方的にやられると言うことはないだろう。アリスターはまたスタミナ切れするだろうから、ハリトーノフがパウンドでKO。
[6] ジョシュ・バーネット vs. 中村和裕
これまた中村が100kg以上あり、ジョシュが110kgくらいまで絞ってきたので、「無差別」というほどの体格差はない組み合わせ。何一つ中村が上回っているところはない。見せ場を作れば上出来。ジョシュがマウントパンチでレフェリーストップ勝ち。
[7] アントニオ・ホドリゴ・ノゲイラ vs. 田村潔司
この試合が唯一「無差別」っぽい体格差のある試合か。田村がパンチで押されてグラウンドになったところに、ノゲイラが十字をしかけて一本。
[8] マウリシオ・ショーグン vs. マーク・コールマン
ショーグンも100kgくらいで、コールマンが絞ってきたのでほぼ体重差なし。コールマンが勝てるとしたら3R押さえ込んでの判定勝ちくらいしかないが、ショー軍相手にそれができると思えないのでショーグンのKO勝利。コールマンには一本を取れる打撃も関節技もないので、ノゲイラvs田村に次ぐくらい鉄板だと思う。
西島はブランクもあるし、パンチだけでもハントが勝つだろう。ロー攻めやテイクダウンに行くのならつまらなくなりそう。西島のパンチでどれだけ見せ場が作れるか注目。
楽しみと思える試合が一つもない。ここ数年のPRIDEではもっとも期待感が低いイベントだが、KO・一本決着は多くなりそうで、その点では満足できる内容になるかも。