格闘技徒然草

MMAを中心とした格闘技情報&観戦ブログ

★ルーキー川村亮がアカーシオにKO勝ち

どれだけ根性を見せられるか、というのがポイントだったメインの川村亮vsダニエル・アカーシオだったが、根性を見せた上に、パンチでダウンを奪い大逆転勝利を上げてしまった。内容では劣勢で、今回の勝利が運に助けられたものであることは否定できないだろう。別に否定しているわけではなく、その逆。運がない選手は弱いのと一緒だ。強くても運がないために2流で終わってしまう選手が多い中、この持ち運の太さは大いに期待できる。しかし、明日のスポーツ新聞の扱いでは、自身のKOより「坂口兄KOデビュー」というゲートの記事の方が大きくなってしまうだろうから、その点は不運か?
単なるネオブラ王者の肩書きだけでは、金原・松井らパンクラスのトップ日本人選手も戦いたいとは思わなかっただろうが、今回の勝利で「パンクラスの未来エース」だと認知されたし、しかも実力的にはまだまだこれからってことで、彼らにとっても川村戦は美味しい試合と言える。アカーシオも実力は十分見せたし、再戦をエサにこれからも呼び続けたらいい。今回の負けでメジャー復帰は遠のいたことだし。この辺を定期的に呼んで試合を組み続けられればパンクラスの活性化につながる。昔のパンクラスは「王者になったらベルトを土産に他団体」だったが、ちょっと前には「実力が認められたらベルト挑戦を前に他団体(デビッド・テレルなど)」となり、最近では「1試合出ただけで他団体(メンジヴァー)」ってところまで落ちている。複数試合契約にするとギャラも高くなるだろうし、交渉も面倒になるのかもしれないが、選手を定期的に呼ばないことがランキングの空洞化を招いているのだから、この辺りに力を注いで欲しい。