格闘技徒然草

MMAを中心とした格闘技情報&観戦ブログ

★ダナ、PRIDEファイターを根こそぎ奪取宣言

GAME AND MMAさんより。
http://gameandmma.blog29.fc2.com/blog-entry-703.html

当初UFCとプライドは別団体として運営され、チャンピオン同士でスーパーファイトが組まれ、トップのプライド選手はプライドに留まるだろうと発表されました。今はそうではないようです。

「俺達は全員手に入れるよ。全員手に入れるんだ。結局の所もし世界最高の選手と戦いたいなら、もし歴史に名を刻みたいなら、そして結局の所金の問題が大きいなら、それは全部良い事なんだけど、俺自身も歴史に名を刻むのが全てな類の人間なんでね。全ての階級で誰が一番の選手なんだ?それはUFCにある。全員ここに来るんだ。」

買収完了宣言をしたから、PRIDEのイベント存続は安泰かと思ったが、違ったようだ。ダンヘンのようにPRIDEとの契約が残ってる選手をUFCで使うための買収か。
もともと、UFCもPRIDEのイベントは続けて、その中から何人かをUFCに持ってくるという考えだったはず(ライト級GPだって5月にやる予定でチケットまで売り出していたのだし)。ところが、実際買収をまとめていく中で、PRIDEの財政状況が予想以上に悪く、そのままイベントをやっても利益が出ないものだと判断されたのだろう。
ノゲイラヒョードル・シウバがフリーになったのは、広島カープがFA宣言した選手に残留交渉をしないで放出するのと同じく、はっきり言えばリストラのようなもの。PRIDEでは会場が満員になってPPVが最大限売れたとしても利益が出ないのでは、これらのトップ選手をPRIDEで使えないのは仕方が無い。オーナーが変わっても収入が増えるわけではないのだから。唯一可能性があったのは、グレーな経営陣が代わることによっての地上波復活であったが、どうやらそれもない模様。
ダナはPRIDEというイベントをこのまま捨ててしまうのか。でもPRIDE単体でも利益を出す方法はある。ギャラの高い選手をすべてUFCに回し、PRIDEはギャラの安い軽量級と日本人選手を主体にすること。そしてUFCであぶれた二線級の選手をPRIDEに投入する。レベルは落ちるが、日本人選手を主流にするならかえってその方がいい。そして軽量級ならある程度のレベルを維持した状態で日本人選手中心で回していける。ギャラはUFCの方が高くても、わざわざ敵地のアメリカに行くより、身近な人に見てもらえる日本で戦いたいという選手はいるはず。UFCにしても日本人選手はそんなにはいらないだろう。
日本人vs中堅外国人と軽量級が中心になったイベント。つまり初期武士道。これくらいならギャラもかからず、利益は出るはず。ただ、これでは地上波復活は夢のまた夢だが・・・。ダナもそんな小銭レベルの利益に興味は無いかもしれない。しかし、映像などの過去の資産を活かすことを考えたら、PRIDEというブランドを無くしてしまうのは得策ではないだろう。
果たして、PRIDEに「まだ終わりじゃないぞよ。もうちょっとだけ続くんじゃ」となる道は残されているか。