格闘技徒然草

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★秋山vs三崎がノーコンテストに

KamiproHandより。やれんのかでの秋山vs三崎の試合結果がノーコンテストになった模様。秋山は2年連続大晦日で試合結果なしになったことになる。
発表された島田ルールディレクターの見解。
http://www.yarennoka.com/news/detail.php?id=1200994277

「このたびの秋山選手からの抗議文に対しての競技統括としての見解を述べさせて頂きます。三崎選手の蹴りに対しては反則とも反則でないとも取れます。一連の攻撃の流れで起きた行為ですので、非常に判断が難しいと言わざるえません。しかし、ルール会議において選手及びセコンドには「本イベントは、旧PRIDEルールとは全く違う禁止行為のあるルールですので必ず気を付けてください、そして疑わしきは罰します」と通達していました。そうした意味においては選手サイドのルールの把握の乏しさも認識されます。これにより、三崎選手の明らかに四点ポジションにいる選手を蹴りに行く行為自体は、ルールに抵触していると判断せざるえません。つまりその行為自体がフィニッシュにつながり、一方の選手が試合続行不可能になったというケースは、私の経験値で言えば、1999年9月に行われた『マーク・ケアー×イゴール・ボブチャンチン』戦に、非常に近いケースであると思われます。
よって今回は、ノーコンテストが適切ではないか、といのが競技陣の判断です。
 今後はより一層、選手には疑わしい攻撃をしないという抑止力になればと思います。そして私も益々の精進をしてジャッジング向上をしていく所存です」

ポイントは「疑わしきは罰する」と事前に通達していたということ。このことがもっと知られていたら、あのキック攻撃に対する議論にもかなり影響を与えたのでは。郷野もKamiproで「グレーゾーン」だと認めているが、「結局は“疑わしきは罰せず”なんですよ」と言ってしまっているから、このことを知らなかったのだろう。郷野はセコンドでもないからルール会議には出ていないんだろうけど。
「四点ポジションにいる選手を蹴りに行く行為自体は、ルールに抵触していると判断せざるえません」ともあるが、同じkamiproの野口レフェリーインタビューでは、蹴り始めた時点ではグラウンド状態だったじゃないかという指摘に対し「ムリヤリっぽいですね〜(笑)」「蹴った瞬間どうだったかという方が、競技としては重要」と言っている。野口レフェリーは判断は間違っていなかったとして処分されないようだが、これではレフェリー間でもちゃんと見解が統一されているかどうか疑問だ。急なイベント開催で、ルールも直前に決まって、そこまでする余裕はなかったのだろうが。
インタビューで野口レフェリーは、PRIDEでもほとんど抗議が来たことがないと言っているが、PRIDEではないが今回と同じK-1との合同興行である国立でのDynamite!でも、レフェリーとして物議を醸している。ホイスvs吉田戦において、契約ではレフェリーストップがなかったにも関わらず、野口レフェリーは吉田が袖車をかけた体勢で試合を止め、ホイスサイドが激怒。抗議をしたものの、プロデューサーの石井館長は「皆さんの思っている人が勝ちです」とマイクし、結局裁定は覆らなかった。その時は「選手の生命の安全確保の観点から、両選手を引き離す動きだった」として、レフェリーストップの行動ではないと弁明。しかし結局公式裁定は、ルールにないはずの「レフェリーストップ」だった。
野口レフェリーは「レフェリーが下した裁定っていうのは覆っちゃいけない」とも言っているが、明らかに間違っているものなら(K-1でのホンマンの腸蹴りとか)正されるべきだろう。今回の秋山vs三崎戦でのキックは微妙であったのは確かだし、ホイス戦であれだけ無理矢理な弁明で裁定をごり押ししたくらいなのだから、今回もそうするだろうと思っていた(そうしたところでそれほど酷い裁定だとも思わなかった)。なのでこんなちゃんとした審査結果が出てきたのが意外だった。ホイス戦と今回とで一緒なのは、協力したK-1サイドの思惑が通ったところか。
Kamiproの郷野・三崎インタビューによると、海外では“はいはい状態”の戦い方をしている選手もでてきているらしいが、PRIDEでもPRIDE13の四点膝解禁までは、よく松井がそういう戦法をやっていた。はっきりいって非常に見苦しいので、グラウンド状態の相手への蹴りは認めた方が個人的には好きだ。ただ、世界的に見たら認められないルールがもう標準になっているし、グラウンド蹴り禁止とするなら、修斗や今回の島田レフェリーの見解にあるとおり、選手に疑わしい攻撃をしないように注意してもらうというのがベストだろう(はいはいする選手にはレフェリーが注意を与えれば済む話だし)。
id:Gryphonさん経由で、秋山公式サイトのブログより
http://www.judo-saiko.com/01_blog/index.html

今日、やれんのか!サイドに提出した抗議文の結果がでました。
結果は「ノーコンテスト」この結果を受け明日、記者会見を行います。

三崎のマイクと同じで、望み通りの結果になったのだから、別に何を言う必要もないシチュエーションなのだが。何を言ってもマイナスにしかならないのでは。まあ秋山の場合ヒールだから、マイナスであればあるほどプラスなのかもしれないが。三崎のマイクについてどう感じたのかも多分語るだろうから注目したい。