格闘技徒然草

MMAを中心とした格闘技情報&観戦ブログ

★三崎vsシアー、瀧本vsサイボーグ決定

http://www.sengoku-official.com/pc/topics/2008/01/0122.html

三崎和雄vsシアー・バハドゥルザダ
瀧本誠vsエヴァンゲリスタ・サイボーグ

三崎の相手のシアーは、修斗での山下戦しか見ていないが、パンチが重く、タックルを切ってスタンドで戦うタイプの選手。地味で知名度もなくそれでいて強いため、全く美味しくない。大晦日で評価を上げた三崎には、てっきりアゼルバイジャンレスリング王者みたいな総合デビュー戦の素人を連れてきて快勝させると思っていたので、三崎が一番美味しくないシアーとの対戦を受けたのはポイントが高い。
シアーは寝業師の山下戦とは全く違うスタイルになるかもしれないので未知数だが、いずれにしても打撃戦になるのは間違いない。秋山に打ち勝った三崎が簡単に負けるとは思えないが、GP決勝みたいな舞台でもなく、有名選手でもない相手で、いつもの三崎スタイルの試合をしたら、勝っても評価が下がってしまうと思うのだが。
ちなみに、戦極では踏みつけは有効だが、サッカーボールキックは禁止。Kamipro野口インタビューでは「(秋山vs三崎戦の蹴りは)サッカーボールキックではなくボレーシュートだ」という迷言があったが、戦極のオフィシャルルールには「足の甲での攻撃(サッカーボールキック)」とある。「やれんのか」に比べればわかりやすいが、グラウンド状態が具体的に何を指すのか、「3点ポジション以上」の3点とはどの部分のことかなど、ルール上の曖昧な点は旗揚げまでにクリアにしてもらいたい。
瀧本vsサイボーグは、実力的には妥当な組み合わせ。しかし妥当でありすぎてどうでもいい。というか瀧本自体に興味が持てなくなってきた・・・。同じ金メダリストでも、吉田と違って等身大の実力者と対戦してきた瀧本だが、それだけにもう実力が測定されきってしまった。着実に実力を上げてきているし、、柔道で世界の頂点を極めた栄光をかなぐり捨てて総合格闘家として生きようとしているのは素晴らしいが、金メダリストという看板を取り除いてみたら、ただの中堅選手。相手がまた中堅のサイボーグでは乗れる要素がない・・・。まあ、ストライカー相手にも果敢に打ち合う瀧本だから、激しい打撃の展開もあり、最後はグラウンドで瀧本が極めるかサイボーグがKOするかという派手な展開も期待できるかもしれない。でもまあどっちが勝ったところでどうなるわけでもないのだが。瀧本も実力を発揮できるようになってきたのだし、そろそろただ戦うだけじゃなくて、何かテーマがある戦いが見たいところ。
瀧本は今度のDEEPでやるミドル級トーナメントに出たら面白かったかもしれない。優勝候補の隆多が完敗しているブスにも勝っているし、十分優勝も狙えるだろう。でもさすがに金メダリストがそこまで降りていくわけにはいかないか・・・。