格闘技徒然草

MMAを中心とした格闘技情報&観戦ブログ

★K-1GP2009開幕戦感想

レミー・ボンヤスキーvsメルヴィン・マヌーフ
マヌーフは何度もダウンを奪われKO負けした前回よりははるかに競った内容。しかし別の相手と見たかった気も。相手がボンだからマヌーフのモチベーションも最高だったんだろうけど。
マヌーフが一番活躍できるであろうK-1ルールの85kg級を作ってあげられないだろうか。今ヘビー級に出ている日本人にとってもベストの階級になるだろうし。
ピーター・アーツvsアリスター・オーフレイム
1Rで体力を削られたアーツ。逆にアリスターは2R以降省エネファイトで余力十分。そのままアリスターが完勝。フィジカル負けしない相手じゃないと厳しい。アリスターは来年はK-1は出ないと言っているが、優勝をさらわれたらどうするんだろう。その前にDREAM.12もあるけど出るのか?さらにGG自主興行もあるし。GGは3人になったし、どこかで怪我をしてGPは棄権するつもりなのかと思ってしまう。K-1としては絶対に逃がしてはいけないだろう。GP決勝は一日3試合なので厳しそうだが。
あとマヌーフもだけど、総合の選手が相手を投げるのはもっと厳しく反則を取ってほしい。「総合の癖でつい」というほど総合では投げを使ってないはず。そんなに厳しく反則をとらないところだから計算でやっているのかもしれないが、あまり美しくない。ちょっと話はそれるけど、先日の戦極でのロープ掴みとか場外逃避みたいなのは、過去に前科がある選手に関しては一発減点でいいと思う。マニュアルどおりに最初は口頭注意にしていたら、1回までならOKというのと同じになってしまうから。
セーム・シュルトvsダニエル・ギタ
今日一番興奮した!まあ少数意見だろうけど。ギタのローはシュルトにも通じると思っていたが、シュルトは前に出ることによってローを封じる。実況陣はギタ押しだったけど、初めて見る劣勢のギタに衝撃。この後、2Rに3分間シュルトがギタを痛めつけますが、あらかじめ痛めつけておいたものがこちらです、といった感じで2Rカット。ギタが追い込まれていくところが見たかったのに。3Rに2度ダウンを奪って完勝したシュルトだが、欲を言えばKOして欲しかった。今日は判定が多かったので、しっかりKOして他の選手との格の違いを見せて欲しかった。
しかしやっぱり開幕戦でこの二人を当てたのはもったいなさ過ぎる。ギタの最終予選での勝ちっぷりはCSと深夜の関東ローカル中継でしか流れてないし、あのギタが押されてる!というインパクトはあまりお茶の間に伝わってなさそう。谷川Pはシュルトに勝ったギタを売り出すつもりだったのかもしれないが、裏目に出てしまった。
武蔵vsジェロム・レ・バンナ
バンナは脇腹の肉が余っていてコンディションはあまり良くなさそう。それもあってか武蔵がパンチで打ち合って健闘。バンナの左腕をもっと蹴るかと思っていた。ここ最近の武蔵の試合の中では一番いい試合だったし、良かったんじゃないだろうか。お疲れ様。
エロール・ジマーマンvsグラウベ・フェイトーザ
前半でポイントリードしたジマーマンだったが、3Rに追い上げられていた。もしダウンでもして延長になっていたら負けていたかも。
京太郎vsルスラン・カラエフ
2Rから。京太郎が離れて回る展開だが、魔裟斗が「京太郎は距離を詰めてきた」といったのでびっくり。1Rはどんな展開だったんだ。2Rにポイントを失って後がなくなり、3Rにようやく前に出る京太郎。カラエフのパンチが大振りになったこともあって、互角に近い打ち合いに持ち込んでいたが、やっぱり及ばなかった。最近のカラエフが相手ならもしかしたら……と思っていたが、ポイントは微差だけど明確な差があった。
シング“心”ジャディブvsエヴェルトン・テイシェイラ
ダイジェスト過ぎてわからないけど、テイシェイラは相変わらず荒削りだったんだろうなと思った。
バダ・ハリvsサビッド・サメドフ
煽りVでバダ・ハリに「長期出場停止」と出ていたが、そんなの無かったのに。
欧州GP王者のサメドフが金魚に見えた。バダ・ハリは1年でさらに力をつけてきている。まあ圧倒できない相手にどれだけ力を出せるのかはまだわからないが。
やっぱりGPレベルになると面白かった。ただ勝ち上がった8人はアリスターを除くと代わり映えしない面子に。シュルト以外は去年と同じ決勝メンバーだし。やっぱりギタをシュルトに当てたのがもったいなかった。GGが3人なので決勝は同門対決もありそう。グーガン・サキもリザーバーに出てきそうだし。