格闘技徒然草

MMAを中心とした格闘技情報&観戦ブログ

★DREAM.16予想と展望

▼第1試合 ヘビー級ワンマッチ
川口雄介(BLUE DOG GYM/DEEPメガトン王者)
VS
ジェームス・トンプソン(イギリス/LONDON SHOOT FIGHTERS)

大会前日に決定したカードはDEEPメガトン王者川口vsトンプソンのメガトンマッチ。前日にねじ込んだにしては良いカード。まあ、川口は2週間前にキックの試合に出て負けたばかりなので、スクランブル出場であることは間違いないし、コンディション的には気の毒ではあるが。それでも手が合う相手なのが救い。もともと負けっぷりの良さが魅力だったトンプソンだが、ここ最近は切なくなる負け方が多かった。相手が川口なら、持ち味の豪快な殴り合いが見られるだろう。
トンプソンKO勝ち。

▼第2試合 フェザー級(65kg契約)ワンマッチ
石田光洋(T-BLOOD)
VS
西浦“ウィッキー”聡生(STGY)

塩漬けvsストライカー・その1。フェザーに落としても、良くも悪くも今まで通りだった石田と、アメリカ帰りで体が大きくなり打撃の重さが増したウィッキー。しかしウィッキーは前回体格的に勝る所が相手で、今回が本当にアメリカ修行の成果が問われる試合と言える。以前なら一番苦手だったレスラータイプ。テイクダウン耐性がどれくらいついているか。
希望はウィッキーのKO勝ちだが、石田が完封しそう。石田判定勝ち。

▼第3試合 フェザー級(65kg契約)ワンマッチ
宮田和幸(Brave/シドニー五輪レスリング日本代表)
VS
リオン武(シューティングジム横浜/第5・8代修斗世界ライト級王者)

塩漬けvsストライカー・その2。フェザーに落としてからは負けなしの宮田。持病のガス欠も70kg時代に比べたら見られなくなった。リオンは初参戦で嫌な相手と組まれてしまった。テイクダウンを警戒する分、持ち味の打撃が抑えられてしまう。おそらくテイクダウンはある程度防げるとは思うが、100%は無理で、打撃でも優勢に立てずに判定負けと予想。

▼第4試合 フェザー級(63kg契約)ワンマッチ
所 英男(チームZST
VS
ヨアキム・ハンセンノルウェー/フロントライン・アカデミー/初代DREAMライト級王者)

動きがあって面白い試合になることは間違いない。連敗中のハンセンより、負けても階級上の相手という言い訳ができる所の方が気楽にのびのび攻められそう。しかし、下になったところでパウンドをもらってKO負けか。

▼第5試合 フェザー級(65kg契約)ワンマッチ
小見川道大(吉田道場)
VS
コール・エスコベド(アメリカ/Pacific Martial Arts)

エスコベドは寝業師という触れ込みだったが、前田戦では打撃で押されながらも、最後は左ハイ一発で逆転KO勝ち。打撃は苦手ではないんだろうけど、やっぱり主武器はグラウンドのよう。KO勝ちは前田が不用意にアグレッシブになりすぎたおかげというのも半分ある。小見川が相手だとスタンドでは圧倒されそう。となると、前回全く見ることのできなかった寝技がどれくらいのレベルなのかが重要になってくる。小見川は下から仕掛けてくる寝業師には手こずる場面もあるので、圧倒しながらも攻め切れないという展開もありうる。負けはないと思うが。
小見川がなんだかんだでスタンドで打撃を入れてKO勝ち。

▼第6試合 フェザー級(64kg契約)ワンマッチ
高谷裕之(高谷軍団)
VS
チェイス・ビービ(アメリカ/HITスクワッド)

良かった頃のビービを全く見たことがないので、判断できない部分もあるが、レスリング系でフィジカルでも劣っている相手ならば、高谷は全く怖く無いだろう。タックルをしのいでスタミナを削り、最後はKO勝ち。

▼第7試合 無差別級ワンマッチ
石井 慧(アイダッシュ/北京五輪柔道100kg超級金メダリスト)
VS
ミノワマン(フリー/スーパーハルクトーナメント優勝)

毎回、相手に「足関さえ警戒すれば勝てるんじゃないか」と思わせながらも、最終的には足関に捕らえ(最近は別の勝ち方もあるが)勝ってきた美濃輪。相手がちゃんと足関対策をしてきたのかどうかは不明だが、石井に対策をする準備期間がなかったのは確か。石井は当然打撃に活路を見出すことになるが、その打撃もどれだけ成長しているか未知数。海外の試合ではパンチでダウンも奪っているが、相手のレベルが良くわからない。前回無様な試合をしてしまった上で、日本の大観衆の前で負けたら終わりというプレッシャーに勝てるかどうかも気になる。まあメンタルが弱い人間が、世界最高峰のスポーツの祭典でトップには立てないと思うが。
美濃輪がミョーに空気を呼んで打撃勝負でも挑まなければ、美濃輪が勝つ。美濃輪足関で一本勝ち。
石井は大晦日はハレック戦がいいと思う。グレイシーvs柔道金メダリストならまだ世間に届く。しかし美濃輪に勝てないようなら、ハレックにも100%勝てないだろう。

▼第8試合 ライト級ワンマッチ
青木真也パラエストラ東京/第2代DREAMライト級王者)
VS
マーカス・アウレリオ(ブラジル)

勝って当然の相手と見られているので、勝ち方さえも要求される試合ではあるが、グラウンド勝負になればアウレリオにも十分勝機がある。青木は、スタンドでミドル連発でなければ、アウレリオと寝技真っ向勝負を挑むことになる。青木が一本を狙いに来るほど、アウレリオが逆に一本を取る可能性も高まる。仮に青木が負けたとしても「取りこぼし」というほど甘いレベルじゃない。
トータルで青木優勢で、最終的に一本を取れそうなところまで行くが、凌がれて判定勝ちと予想。

▼セミファイナル(第9試合) ミドル級ワンマッチ
桜庭和志(Laughter 7)
VS
ジェイソン・“メイヘム”・ミラー(アメリカ/チーム・メイヘム・ミラー)

試合前から一本を狙うと宣言しているメイヘム。打撃で潰しに来るようだと、勝ち負けより桜庭の健康状態が気になってしまうので良かった。しかし一本を取るのにも、パウンドで弱らせておいてから絞め・極めなどを狙うならまだ取れるチャンスもあると思うが、パウンドを完全に捨ててグラップリングのみの勝負を挑むようだと、メイヘムでも一本を取るのは難しいだろう。桜庭は今回どれだけ逃げられるかどうかというだけの試合になりそう。
メイヘム判定勝ち。

▼メインイベント(第10試合) ライトヘビー級王座決定戦
ゲガール・ムサシ(オランダ/Team Mousasi/DREAM初代ミドル級王者)
VS
水野竜也(フリー)

この試合がメイン。一応タイトルマッチだし。勝敗に対する興味はあまりない。水野がどれだけ凌ぐことができるかに興味。
ムサシKO勝ち。
明日午後3時より実況します。