格闘技徒然草

MMAを中心とした格闘技情報&観戦ブログ

★SRC15予想と展望

今回は、

他、メガトンマッチ1試合というラインナップ。

▼第1試合 SRCバンタム級ASIAトーナメント2010 準々決勝 5分2R
井上学vsソ・ジェヒョン

バンタム級トーナメントの推薦選手で、唯一現役王者の井上学が第1試合に出場。相手は韓国人ファイター唯一の生き残りのソ・ジェヒョン。
推薦選手はもうちょっと豪華なメンツが並んで欲しかったところ。その中で、たった一人現役王者として出場する井上は負けられない。相手のジェヒョンは2回戦の試合ぶりから見たらそこそこの選手でしかなかった。固い試合が多い井上だが、ここは一本勝ちを狙って行って欲しい。
井上判定勝ち。

▼第2試合 SRCバンタム級ASIAトーナメント2010 準々決勝 5分2R
清水俊一vs高橋 渉

ZST代表は2月に藤原敬典バンタム級タイトルに挑戦し、判定負けしている清水三兄弟の長兄・俊一。できればタイトルを持っている藤原に参戦して欲しかったが、DREAMが先にツバをつけているので難しかったのだろうか。再出場の予定も今のところなさそうだが。相手は2戦連続チョークで勝ち上がってきたラフター7の高橋。推薦選手とはいえ、実質ほとんど同格の戦い。パウンドありでの試合経験に乏しいことも清水にとっては厳しいか。
高橋判定勝ち。

▼第3試合 SRCバンタム級ASIAトーナメント2010 準々決勝 5分2R
田村彰敏vs佐藤将

修斗代表は元ライト級王者でリオンにも勝っている田村。今回一番の大物。しかし、前戦で上田将勝に負けているのがちょっと。上田の参戦に期待したかったのだが、どうやら修斗に専念する気持ちはタイトル陥落しても変わらなかった模様。
相手の佐藤しょーこーは、坂口道場らしい勢い良く勝つ(こともある)選手。しかし、今年のネオブラで途中敗退している佐藤では、さすがにミスマッチか。
田村がチョークで一本。

▼第4試合 SRCバンタム級ASIAトーナメント2010 準々決勝 5分2R
中原太陽vs石渡伸太郎

慧舟會からの推薦選手は、ケガから約2年半ぶりの復帰戦となる中原太陽。相手が優勝候補の石渡ということで、久々の復帰なのに厳しいカードとなった。多分一方的に石渡の勝利。
石渡がKOで勝利。

▼第5試合 SRCウェルター級グランプリシリーズ2010 準決勝 5分3R
奥野“轟天”泰輔vsYasubei榎本

ウェルター級GPではそれぞれ1,2を争うインパクトを残した奥野とYasubei。事実上の決勝戦。苦しみながらもニック・トンプソンをKOした奥野だが、打撃ではYasubeiが上か。奥野はそれでも打撃で突破口を図りたい。一発は入れば引っくり返る可能性はある。Yasubeiはグラウンドに持ち込まれた時の対応能力が知りたいところ。
YasubeiのKO勝ち。

▼第6試合 SRCウェルター級グランプリシリーズ2010 準決勝 5分3R
中村K太郎vs和田拓也

いつものワダタクの試合で、スタンドでの相撲膠着か、グラウンドでの膠着か……。テイクダウンを取った回数が多い方が勝ちになるような、きわどい内容になりそう。微妙な差になれば、引退をかけて戦っているワダタクが気持ちで上回るかもしれない。
ワダタク判定勝ち。

▼第7試合 SRCライトヘビー級ワンマッチ
高橋義生vsイ・チャンソプ

メガトンマッチ。豪快な殴り合いが魅力だった高橋だが、ここのところ、「殴り合い」にならず、一方的にKOされる試合が増えている。ダメージの蓄積もあって、打たれ弱くなっていることもある。最後に殴り勝ったのはもう7年前。相手のチャンソプは泉との殴り合いで盛り上げたユニークなメタボファイター。このレベルに勝てないようだと、さすがにもうコーチ役に徹した方がいい。それでも体格やパンチ力で上回る相手なので、一発が怖いが。
高橋KO勝ち。

▼第8試合 SRCライト級ワンマッチ 5分3R
真騎士vs國奥麒樹真

パンクラスライト級王者の真騎士vs元パンクラスミドル&ウェルター級王者の國奥。サントスに何も出来ず一本負けした國奥にとっては、敗れたらこの試合がメジャー最後の試合になるかもしれない。格闘技人生最後のチャンス。しかし打撃では圧倒的に真騎士で、グラウンドに持ち込みたくても、レスリングでも真騎士が遥かに上。組み付いても引きはがされ打撃を入れられる展開か。勝機があるとしたら、虚をついての足関くらい。
真騎士KO勝ち。

▼第9試合 SRCライト級ワンマッチ 5分3R
横田一則vsブライアン・コッブ

戦績を見る限りは「ローカルレベルの強豪」という感じのコッブ。横田は10ヶ月ぶりの試合となるが、大晦日の川尻戦(本人曰く、交通事故で万全の体調ではなかった試合)の前までは、覚醒した感があった。セミだし、このレベルにはきっちり勝つのは義務。
横田KO勝ち。

▼第10試合 SRCライトヘビー級ワンマッチ 5分3R
泉浩vsジェームス・ジキック

ジキックもまた「ローカルレベルの強豪」クラス。しかも1ヶ月前にKO負けしている。泉の相手としてはちょうどいいかもしれないが、メインとしては物足りない。泉にとっては総合転向以来、最もキャリアがある相手との対戦。まだデビュー1年ちょいで、トレーニングを始めたのも昨年から。キャリアで言えば石井以下なのだから、まだグラウンドが出来ないキックボクサーとやっていてもいいくらいなのだが、この相手でメインを任されるSRCの懐事情を考えたら、泉も結果を出すことが要求されている。
打撃ではジキック。泉は足払いや投げでグラウンドに持ち込めても、そこで一本・KOを取れる力があるかどうか。取れずに3R押さえ込みで勝とうとしたら、終盤はテイクダウンを奪えずに厳しいかもしれない。
ジキックがKO勝ち。
泉や復帰の横田が顔見せになるのは仕方がないにしても、SRCレギュラー選手同士の試合をセミやメインで組んで欲しかった。それが真騎士vsサントスであり、金原vsドゥホだったのだが、キャンセルにならなかったとしてもメインクラスのカードではなかったし、もっと豪華なカードが必要。大晦日開催があるかどうかも明日発表されるだろうが、大晦日に組むべきカードも見えてこない(日沖vsマルロンくらいか)。トーナメントも見る側がまだ期待感を持てない。せめて、選手が奮起して内容で盛り上げて欲しいところ。トーナメントだけに勝ち優先でのつまらない試合が増える不安もあるが……。
明日午後3時より実況します。