格闘技徒然草

MMAを中心とした格闘技情報&観戦ブログ

★UFC130・予想と展望

カードはこちら。

PPVカード
<ライトヘビー級/5分3R>
マット・ハミル(米国)
ランペイジ・ジャクソン(米国)
<ヘビー級/5分3R>
フランク・ミア(米国)
ロイ・ネルソン(米国)
<ヘビー級/5分3R>
ステファン・シュトゥルーフ(オランダ)
トラビス・ブラウン(米国)
ウェルター級/5分3R>
リック・ストーリー(米国)
アゴ・アウベス(ブラジル)
<ミドル級/5分3R>
ジョルジ・サンチアゴ(ブラジル)
ブライアン・スタン(米国)

UFC.TV中継カード
バンタム級/5分3R>
ミゲール・トーレス(米国)
デメトリアス・ジョンソン(米国)
<ミドル級/5分3R>
ティム・ブティッシュ(米国)
ケンドール・グローブ(米国)

Facebook中継カード
ウェルター級/5分3R>
グレイソン・チバウ(米国)
ハファエロ・オリヴェイラ(ブラジル)
バンタム級/5分3R>
マイケル・マクドナルド(米国)
クリス・カリアソ(米国)
バンタム級/5分3R>
ヘナン・バラォン(ブラジル)
コール・エスコベド(米国)

UFC129に引き続き、今回も全試合視聴可能。
カードは度重なる欠場・変更でやや弱めに。メインのタイトルマッチ(エドガーvsメイナード)がなくなったのが痛い。一応、ジャクソンvsハミルも、勝者が次期挑戦者になる可能性がある試合ではあるのだが。
メインのランペイジvsハミル、これがセミだったら非常に豪華なカードなのだが、メインとしては弱い。映画出演から復帰してからのランペイジは、エヴァンス戦、LYOTO戦と、どちらも竸った試合となったが、ランペイジらしさは見られなかったので、格下のハミル相手に久々に豪快な試合を見たい。ハミルはグッドレスラーだが相手がランペイジだと厳しいか。
セミはヘビー級・ロイ・“ビッグカントリー”・ネルソンと元王者フランク・ミア。ネルソンはジュニオール・ドス・サントスに判定負けしてUFC初黒星を喫したが、JDS相手に判定まで持ち込んだことでむしろ評価を上げた。あまり若くもないので、ノンストップで勝ち上がらないとタイトル挑戦のチャンスはないかもしれない。対するミアは、肉体改造で増量したものの、シェーン・カーウィンにKO負けすると、今度はライトヘビー級を検討するなどやや迷走状態。打撃勝負になれば、一発の重さはネルソン。判定ならミア、ネルソンが勝つならパンチでのKO勝ちで。
ヘビー級はもう1試合。現UFC最長身ファイターのステファン・シュトゥルーフと、無敗の新星・トラヴィス・ブラウン。ブラウンは前回シーク・コンゴ相手にドローだったが、今後の減点があったためで、内容では負けていた。2m超えの巨漢で、パンチで圧力をかけ序盤は優勢だったが、後半のスタミナに難有り。ほとんどスタンドだったので、シュトゥルーフがグラウンドに引き込んだらどれだけできるのか見たい。予想はブラウンのKO勝ち。
SRCミドル級の現王者(返上も剥奪もされていないはずなので)・ジョルジ・サンチアゴUFC再デビュー戦は、本来は前座だったが、試合が流れてメインに格上げ。ズッファサンチアゴをどう評価しているのかよく分からない。SRCで活躍していたことはマニアしか知らないだろうし、ビッグネームではないだろう。この一戦はサンチアゴの実力を見極めるために組まれた感じ。
相手はブライアン・スタン。秋山に勝ったレーベンに勝ったスタンvs三崎に勝ったサンチアゴの対戦。スタンはライトヘビー級ではWEC王者だったが、UFCに移籍すると中堅クラスの実力しかなかった。ミドルに階級を落としてからは2連続一本勝ちしているが、まだトップ選手との対戦がなく、ミドル級での実力の底は見せていない。三崎が今後北米に乗り込んでくるとしたら、どれくらい通用するかの物差しにもなりそうな1戦(ただし、三崎はウェルターで戦った方がいいと思うが)。
3,4年前のUFCは、メインカードはいい選手が並んでいても、前座に出ている選手は誰だか分からないということも良くあったが、最近は飛躍的にレベルが上がったのと、WEC吸収もあって、前座でも世界トップ10クラスの選手が出場するようになっている。今回も、Facebook中継から注目選手が登場。
DREAMファイターで元WEC王者のコール・エスコベドが、欠場選手の代役でズッファに返り咲き。DREAMでは前田吉朗をKOしていて、UFCと契約されなければ、DREAMバンタム級の世界GPにノミネートされてもおかしくなかった選手。小見川には一本負けしたが、本来のバンタムではなくフェザー級マッチだったので仕方がない。相手はノヴァ・ウニオン第四の男・ヘナン・バラォン。同門のフェザー級王者ジョゼ・アルドと同じく、若いのに戦績が豊富で、デビュー戦で負けて以来、24歳で驚異の25連勝中。ブラジルローカルの戦績はあまり参考にならないとしても、WECでも2連続一本勝ちしている。今後、タイトル戦線に絡んできそうな期待のホープ
第2試合にKIDの代役として出場するUFC最年少マイケル・マクドナルドも、バラォンと同じくバンタム級で近い将来トップに立つことが期待されている。前回はUFCデビュー戦でファイト・オブ・ザ・ナイトを獲得したが、前座レベルでやや苦戦した。今回のカリアソもまだまだ前座レベルの選手。今度は快勝するところが見たい。
前座マッチで最大の注目カードは、元王者ミゲール・トーレスとKIDに勝った男・デメトリアス・ジョンソンの一戦。これもバンタム級。吉朗・水垣を下して日本にも名前が知られているトーレスだが、UFCデビュー戦ではWEC時代のアグレッシブさが影をひそめてしまった。どうやら考えるところがあったらしく、スタイルを変えた模様。前回の試合内容を批判されたりもしただろうから、今回また攻撃的なスタイルに戻してきてくれるといいが。ジョンソンはKIDからテイクダウンを奪いまくって完勝。あの試合はKIDの対応の不味さもあったが、トーレス相手でも同じようにテイクダウンを取れるか。予想はトーレスの判定勝ち。
Facebook中継は29日の朝7時45分から。UFC.TVでの中継は9時から。PPV開始は10時から。速報します。