格闘技徒然草

MMAを中心とした格闘技情報&観戦ブログ

★世界のMMA・PXC37

時々、暇な時に海外のMMAのチケットの価格などを調べることがあるので、メモ代わりに残してみる。
今回調べたのは、5月18日にフィリピン・パシッグで行われるPXC37。日本から田中路教が出場することが決定している。
チケット料金はこちら。
会場のYnares Sports Arenaはキャパ約3000人。日本だとTDCホールくらいか。
https://smtickets.com/marketing/view/1226

ケージサイド 2,450Php(フィリピンペソ)
VIP 1,850Php
ロウアーボックス(自由席) 650Php
アッパーボックス(自由席) 350Php

1フィリピンペソは現在のレートで2.31円。一番安い席で800円程度、ケージサイドは5,600円ちょっと。
フィリピン人の大卒初任給は、適当に調べた結果、約2万円弱とのこと。
一方、日本の場合は2011年のデータで20万ちょっと。
http://www.keidanren.or.jp/policy/2011/095.pdf
10倍近い物価の差があると考えると、このチケット料金設定はやや高め。
ゲート収入以外では、試合が中継されるケーブルテレビのAKTVからの放映権料もあると思われる。アメリカと同じく、フィリピンもケーブルテレビが普及しているが、この放送をどれだけの人が見ているのかはわからなかった。もちろん、その他にスポンサーからの収入もある。
PXCにはすでに2度出場している田中の他に、山内や松本光史など、日本人が多く出場している。元々がグァムを本拠地としているイベントなので、フィリピン人以外にグァムやハワイ在住の選手も多い。
この規模のプロモーションで、海外から選手を招聘して採算がとれているのか気になる。日本から選手を呼ぶ場合、セコンドも含めた渡航費と滞在費だけで向こうの年収くらいになってしまうのでは。ただ、PXCは前座でびっくりするほどレベルが低い選手も出ていたりするので、国内の選手だけではイベントが組めないのかもしれない。
PXCは北米のメジャープロモーションからオファーが来た場合は、そちらを優先しても良いことが契約で定められているとのこと。実際に、日本大会に出場したイム・ヒョンギュやダスティン・キムラなどがPXCを経てUFCに参戦している。
http://mmaplanet.jp/archives/1716262.html

最近はフィリピンのTV5をパートーナーに現地で人気は急上昇中、TV5系のスポーチャンネル=AKTVのライブ視聴率はUFCの倍という話も伝わってくる。7月のPXC31では、イナレス・スポーツセンターにソールドアウトとなる5000人以上の観客を集め、サンミゲル・ライトのスポンサーを受けるなど、同国のナショナルクライアントもスポンサーについている。

PXC以外にURCCというイベントもあり、こちらは2002年から10年以上も続いている老舗プロモーション。また、ONE FCもフィリピン大会を行なっている。ONE FCはキャパ1万6千以上のアラネタ・コロシアムを満員にしており、フィリピンでのMMA人気は高いようだ。ズッファUFC進出を検討している国の一つでもある。