格闘技徒然草

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★ONE FC11:メインイベント・キム・スーチョル vs. ビビアーノ・フェルナンデス

バンタム級正王者スーチョルと暫定王者フェルナンデスの王座統一戦。昨年のバンタム級トーナメントで優勝した上田将勝には挑戦権が与えられているが、この勝者との対戦となるか。
スーチョルはレアンドロ・イッサをKOして王座戴冠。怪我もあり、これが1年ぶりの試合。
ビビアーノはまだキャリア17戦。昨年の大晦日に前田吉朗を秒殺した後、5月のONE FCで岡嵜康悦を判定で下して暫定王座を獲得した。
21歳だが頭髪の後退が著しいスーチョル。ビビアーノはコールと同時に刀で斬る素振りを見せる岡見的なパフォーマンス。
ゴング。いきなり距離を詰めてパンチを打ち込んでいくスーチョル。ビビアーノのミドルをキャッチして倒すとパンチを入れるがすぐ立つビビアーノ。ビビアーノはタックルに入るがスーチョルが切って殴る。しかしシングルで片足を捕らえたビビアーノがテイクダウン。金網際でハーフに抑えこんでコツコツ殴る。金網を蹴って動こうとするスーチョルだが返せない。ビビアーノ足を抜いてマウントを狙う。ハーフでこらえるスーチョル。パス成功。サイドで押さえ込みながらヒジやパウンドを入れるが、スーチョルは下から膝。ビビアーノ立ってスクートに。スーチョル下からペダラーダ連打。レフェリー島田ブレイク。金網に押し込んだスーチョル。お互いヒジの入れ合い。ゴング。
ビビアーノのテイクダウンから押さえ込みの安定感。スーチョルは寝技になるとさすがに分が悪いか。
2R。パンチからタックルに入ったスーチョルだが切られる。逆にビビアーノがシングルでテイクダウン。ハーフ。ヒジ・膝・パウンドを入れていくビビアーノ。スーチョルは下から殴り返すが逃げることが出来ない。レフェリー島田のブレイクに救われるスーチョル。パンチ・ヒジを打ち込んでいくスーチョル。ビビアーノは下がってかわす。タックルを受け止めてアッパーを入れたスーチョルだが押し込んだビビアーノ。金網膠着でブレイク。パンチ・ヒジを打ち込んでいくスーチョルだが、またテイクダウンされ下に。ハーフから削るビビアーノ。ゴング。
ビッグヒットはないが、細かい打撃で精神的・肉体的に削ってきているビビアーノ。スーチョルも今ならまだ逆転の打撃を入れる余力が残っているが。
3R。前に出てパンチ・ヒジを入れてきたスーチョルだが、ビビアーノのタックルを切れずにまた下に。蹴りあげてスクートにするとブレイク。パンチ・ヒジを振り回すがすぐに組まれてしまう。テイクダウンをこらえて引き剥がした。ヒジを何度も狙っていくスーチョル。組まれると大内刈りでテイクダウンを狙ったが倒せず。金網まで押しこむビビアーノ。引き剥がした。ビビアーノの片足を担いで投げながらパンチを入れていくスーチョル。削れているはずなのにタフ。ビビアーノタックル。こらえてヒジを落とすスーチョル。しかしまたすぐに押さえこまれる。振るマウント。金網を蹴って逃げようとしたがまだ上を取られている。ゴング。
トータルジャッジとはいえ、相当なダメージを与えないと逆転は難しくなってきた。
4R。ヒジを打ち込むスーチョルだがそこで組み付かれてテイクダウンされる。下から蹴りあげてスクートに。ブレイク。スタンドでスーチョルのヒジがヒット。ソバット。スーチョルの打撃が当たるようになってきた。虚を突いたタックルでスーチョルテイクダウン。しかし自分からすぐに立ちスクート。攻めあぐねてブレイクがかかる。ビビアーノレッグダイブ。金網でこらえているスーチョル。こらえながらヒジやパンチを入れる。突き放してヒジを狙うがまたタックルに入られる。こらえているスーチョル、腕時計を見る仕草からラッシュ開始。ヒットするがビビアーノはタックルで組み付いて凌ぐ。ゴング。
ヒジを狙ったところでタックルに入られるパターンが続いているスーチョル。もう倒すしかない。気持ちは切れていないが、スタミナはどうか。
毎ラウンド開始時におじぎをするスーチョル。ビビアーノ、ここに来て強いパンチを打ち込んできている。スーチョルまたヒジ。しかしタックルを合わせるビビアーノ。受け止めたスーチョルに膝を入れたビビアーノだがローブロー。すぐ再開。バックスピンハイキックを見せたスーチョル。まだ倒す力がありそう。が、ビビアーノタックル。切れないスーチョル。残り半分。金網で耐えているスーチョル。しかし時間は過ぎていく。ヒジを入れて離れた。パンチで出て行くスーチョルだが受け止めたビビアーノ。残り30秒。シングルで倒そうとしたスーチョルだが倒せず。今度はビビアーノのタックル。耐えている。ゴング。
仮にラウンドごとの判定だとしたら、最終ラウンドだけはスーチョルかもしれない。しかしONE FCはトータルジャッジ。ビビアーノも余裕を持って逃げ切った。
判定3-0でビビアーノが統一王者に。スーチョルはタックルが切れず、下になってからのリカバリーも足りなかった。ビビアーノもやや攻めあぐねた部分があったが、ほぼ危なげない完勝。
負けたスーチョルは悔し泣きのインタビュー。ビビアーノとは実力差があったが、まだまだ強くなる。