格闘技徒然草

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★ONE FC19:第7試合・大石幸史 vs. ジャダンバ・ナラントンガラグ

フェザー級タイトルマッチ5分5R。
大石は2度目の防衛戦。ホノリオ・バナリオを2戦続けてKOしている。一方、元K-1ファイターナラントンガラグ戦極では郷野・横田に完勝。LegendFCではライト級王者となったが、安藤晃司に敗れて王座陥落。前回のONE FCデビュー戦からフェザーに転向し、大石が連続KOしたバナリオに判定勝ち。38歳でMMAキャリアはまだ12戦。
ハイブリッドコンシャスで入場する大石。バッテンマークがついたガウンを脱いで臨戦態勢。セコンドは川村。体格・年齢ともにほぼ互角だが、試合数は大石が約4倍。
大石はサイドステップ。トンガーのパンチはガード。距離を取る大石に会場からはブーイング。しかし大石はマイペース。距離をキープしつつジャブを打ち込む。ボディ。トンガー左をヒットさせると押し込み。腰を落として堪える大石。リフトしたトンガー。投げられてすぐ立ったがバックを取られる大石。後ろから膝を入れるトンガー。整体したいがグリップが切れない大石。残り30秒でようやく正対。トンガー押し込みのままゴング。
大石は長期戦の構え。組みではトンガーのパワーが優っている。
2R。大石は相変わらず距離をキープしつつジャブ。少し手数を増やしてきた。トンガーの右ミドルと大石のパンチが相打ち。リズムにノッてきた大石。パンチが相打ちになり動きが止まった大石。トンガーラッシュ。ガードの上だが押し倒したトンガー。大石亀になるとトンガーが膝・パウンド。亀のまま耐える大石。動けないのか。止められかねない。じわじわケージ際に移動して立つが、トンガーがバックからチョーク。しかし足をフックしておらず、前に落とす大石。ハーフで押さえ込む大石。残り1分。トンガーはガードを取って下からホールド。細かいパンチを当てる大石。腕を極めに来たトンガーに大石はヒジ。外れた。ゴング。
左目が腫れている大石。スタンドでもらったパンチか。視界が心配。
3R。スタンドでのステップの動きは変わらない大石。右を放つが空振り。パンチをもらい動きが止まる。トンガー左右のフック。かろうじて逃れた。トンガーの右ハイをキャッチして倒した大石だが、スクートからすぐ立たれる。トンガーロー。大井市の右がヒット!おトンガー後退!また右!トンガーパンチを振り回して凌ごうとする。回復したか。トンガーバックスピンキック。ゴング。
まだ動けている大石。右がヒットした時は惜しかった。まだチャンスはあるが、判定を考えると厳しくなってきた。
4R。トンガー意表をついたタックル。またリフトして投げてバックを取る。立った大石は正対して離れる。右は空振り。トンガー出てきて膝。そこからタックル。またバックに。立って正対。ブレイク。大石また右だがヒットせず。相打ち。パンチが入って動きが止まるトンガーだがすぐにパンチを打って弾幕を張る。頑丈。トンガーの右ハイ。また押し込む。ブレイク。ゴング。
KO寸前まで追い込まない限り、判定での勝ちはない。トンガーはタフなので一発だけでなく畳み掛けたい。
大石の右がヒット!しかし追い打ちに行った所でトンガーがパンチを返す。また右。効かせられない。トンガーのタックル。虚をつかれて簡単にテイクダウンされる大石。チョーク。しかし足を絡んでない。ヘッドロックに抱えながら殴るトンガー。手打ちだが大石固められ動けない。時間が過ぎる。残り1分。大石バックに回るが、トンガー瞬時に反転。5R戦った人間の動きとは思えない。そしてボディに膝。立った大石だがタイムアップ。
判定はトンガー。ONE FCフェザー級新王者に。
大石もバナリオをKOした右が何度かヒットしてトンガーの動きを止める場面があったが、トンガーが頑丈で追い打ちを許さなかった。MMAデビュー戦とはいえ、このトンガーを失神KOした全盛期のKIDはやはり凄かった。