格闘技徒然草

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★:UFN117:計量結果。廣田が4ポンドオーバーで罰金/オッズ/予想と展望

UFC日本大会の計量が行われた。試合が土曜の午前中ということで、計量は約36時間前になり、前々日での計量に。岡見はリミットから1.5ポンドアンダーの203.5ポンド(92.31kg)でクリア。もちろん過去最重量。相手のOSPは1ポンド規定のリミットいっぱいとなる206ポンド(93.44kg)。
廣田が計量から4ポンドオーバーで唯一の計量失敗。ファイトマネーの30%罰金として対戦相手のロサに渡される。

オヴァンス・サン・プレー 1.18
岡見勇信 5.25

直前の試合出場となったというだけでなく、フィジカルが武器の岡見が強みを殺される階級上のフィジカルモンスターとの対戦という時点で、このオッズは仕方ない。岡見はほぼナチュラルとのこと。OSPは100kg以上から落としてきているだろう。
レスラーのOSPをテイクダウンするのは難しいが、岡見はどう勝負するのか。通用しなくても得意の組み付きで行くのか、まさかのガードワークか、玉砕覚悟で打撃勝負か。本番は次戦のウェルター級からだろうけど、メインに抜擢された以上、爪痕を残して欲しい。
OSPがパウンドでKOと予想。

クラウディア・ガデーリャ 1.36
ジェシカ・アンドラ3.40

ランキング1位ガデーリャと4位アンドラジの対戦。ともにヨアンナのタイトルに挑戦経験あり。ガデーリャはInvicta時代には浜崎朱加に勝っており、キャリアの2敗はいずれもヨアンナに喫したもの。しかしヨアンナをもっとも追い詰めた選手である。ヨアンナとの2度目の対戦後、拠点をノヴァ・ウニオンからジャクソンズMMAに移し、前回はランキング2位のコバケビッチから1R一本勝ちしている。
アンドラジは2月のヨアンナ戦以来の試合。ストロー級に落としてから3連勝でヨアンナのタイトルに挑戦したが完敗。重いパンチが武器だが攻めが荒い。
グラップラーのガデーリャがアンドラジを押さえ込んで判定勝ちと予想。

五味隆典 4.15
‘マエストロ’キム・ドンヒョン 1.26

壮絶など突き合いを演じるドンヒョン2号だが、今の五味だとドンヒョンとはど突き合いにはならないだろう。一方的に殴られて終わりでは。そういう予想を覆してほしいが。
ドンヒョン1RKO勝ち。

グーカン・サキ 1.61
ルイス・エンリケ・ダ・シウバ 2.45

実質MMAデビュー戦となるサキ。練習は十分つんでいるとのことだが、それでもデビュー戦はデビュー戦。エンリケはローカル全KO勝利だが、UFCでの2勝はいずれも打撃でダウンしてからスイープで上を取り返してからのもの。打ち負けても逆転する力はある。ただ、過去に逆転した相手もUFC底辺レベルだが。その後は3連敗。
底辺とはいえ世界最高峰の底辺。サキが打撃→パウンドで仕留められず長期戦になるとエンリケ逆転の可能性が高くなる。
サキ1RパウンドでKOと予想。

石原夜叉坊 1.65
ロランド・ディ 2.35

オッズでフェイバリットの夜叉坊。日本人では夜叉坊と朱里だけ。ディはPXCで松嶋こよみに秒殺KO勝ち。代役で6月のシンガポール大会でデビューしたが、アレックス・カサレスにはパンチを目にもらい、終始劣勢のままTKO負け。
さすがにこの相手に勝てないようだと、リリースは当然だし、リリースされた後にも期待できないレベル。夜叉坊KO勝ちと予想。

廣田瑞人 2.65
チャールズ・ローザ 1.53

廣田、計量で4ポンドオーバー。地元でこれはいただけない。4年前の日本大会のヤヒーラ戦でも減量苦で動きが悪かったし、2年前の日本大会も試合中の負傷で実力を出し切れていない。だからこそ今回はベストで望んで欲しかったが。計量時はかなり体調が悪そうだったが、前々日なのである程度は戻してくるか。
ローザはUFCでの3敗はいずれもストライカーが相手。グラップリングではローザが上だろうが、打撃でどこまで差をつけられるか。差がなければローザペースになりそう。
期待を込めて廣田判定勝ち。

中村K太郎 2.20
アレックス・モロノ 1.71

K太郎は網膜剥離の手術開けで約1年のブランク。
モロノはUFC2勝1NCで負け無し。相手のレベルはK太郎とほぼ同じ。柔術とテコンドーの黒帯。
普通に力を出せれば、ホームということもあり勝てるレベルだと思う。K太郎チョークで一本勝ち。

ジェシー・フォルミーガ 1.22
佐々木憂流迦 4.60

フォルミーガは8年前の修斗でのBJ戦以来の日本での試合。UFC5勝4敗だが、下位ランカーへの負けはない。前戦は来月DJに挑戦するレイ・ボーグに敗れたが接戦だったし、1月に佐々木を破っているウィルソン・ヘイスには判定勝ち。打撃も向上してきているが、UFCでの勝ちはほぼ漬けこんでの判定勝ち。
佐々木は勝ってタイトルマッチをアピールしているが、まだランク外。フォルミーガは5位だが、上にいるべナビデス・セフード・ペティス弟が全員怪我でもしない限り次の挑戦はないだろう。
フォルミーガ相手だとスコッギンズ戦のようなワンチャンスでの勝利は難しい。佐々木が打撃でどれだけアドバンテージを作れるか。組まれたらフォルミーガペースになる。フォルミーガ判定勝ちと予想。

朱里 1.87
ジョン・チャンミ 1.95

UFCデビューとなる朱里。パンクラスでの試合は、0勝1敗の代役咬ませ犬以外、すべて判定。打撃の手数と押し込みでポイントアウトした。
チャンミは先月20歳になったばかりで、UFCデビュー時の戦績は朱里と同じ5勝0敗だったが、UFCデビュー戦は底辺のJJ・アルドリッチに完敗。
チャンミは負けたが気持ちは強い選手なので、朱里はまず気持ちでは負けたくないところ。気圧されるとそのまま押し切られて判定負けしてしまう。
朱里判定勝ち。

安西信昌 3.05
ルーク・ジュモー 1.41

UFCと契約して3年でようやく3試合目の安西。これが2年ぶりの試合。2年前のザパタ戦ではテイクダウンを奪うがダメージは与えられない展開が続き、ザパタの試合中の負傷によるTKO勝ち。ザパタのUFCでの試合がこの1戦だけということもあり、まだUFCでのレベルが測れない。
ジュモーは6月に地元でUFCデビューし、ドミニク・スティールに勝利。しかし底辺クラスの相手にテイクダウンをこらえて打撃を入れる膠着した展開での判定勝ち。
安西が押し込んでテイクダウンを狙う展開か。ただ倒すだけでなくパウンドでダメージを与えていかないと後半に逆転される可能性が高い。安西判定勝ち。

阿部大治 2.05
イム・ヒョンギュ 1.80

UFC3勝3敗のヒョンギュだが、3勝はすべてKO。メインに抜擢されたサフィジーヌ戦では、ローでほぼ戦闘不能になりながらも根性で戦い抜いてダウンを奪い返す健闘を見せた。しかし、ここ2戦のマグニー戦・ペリー戦では完全に圧倒されフィニッシュされている。
ヒョンギュに連敗のイメージがあるせいでオッズが僅差だが、実績・実力差は歴然。阿部は無敗だが戦ってきた相手のレベルが違いすぎる。
しかし若くて無敗の阿部が怖いもの知らずで殴り合えば勝機は生まれてくるかもしれない。
ヒョンギュKO勝ちと予想。
第1試合開始は23日朝8時半。速報します。