格闘技徒然草

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UFC266:第11試合・ニック・ディアス vs. ロビー・ローラー

ミドル級5分5R。

アンデウソン戦以来、6年8ヶ月ぶりの復帰となるニック。38歳でUFC7勝6敗1分け、2011年のUFC復帰後は1勝2敗1NC。戦績だけ見ると大したことはないが、その人気は絶大。PPV95万件を売り上げたGSP戦は、GSPにとっても自身の最高売上となっている。最後の試合となったアンデウソン戦以降、試合出場の意欲はなくブランクが開く。しかし最近になってからニックが戦いたがっているという報道が出るようになり、復帰が決まった。が、直前になりニックの要望によりリミットをウェルター級からミドル級に変更。32歳と38歳では代謝も異なり、以前のようには体重が落ちなかったのか。これは大きな不安要素。

ニックより1歳年長の元ウェルター級王者ローラーは現在4連敗中。うちベン・アスクレン戦はパウンドで大ダメージを与えたところから、本人は効いてないとアピールしたブルドックチョークで止められた誤審に近い内容だったが、残り3試合はすべてジャッジがフルマークをつける完敗。試合でもかつての強さを見せることがなくなっている。しかし6年ぶりの試合での調子には疑問があるのか、オッズは階級変更前の時点からややローラー優勢となっている。

17年前にUFCで両者は対戦しており、ニックがKO勝ちしている。UFCではもっとも間が空いた再戦となる。

スローなバックスピンキックを見せたディアスだがかわされパンチを貰う。ローラーラッシュ。ケージを背負って打たれていたディアスだが打ち返す。ローラーガンガン打ち込む。パンチのスピードもないディアス。腹回りもゆるい。ディアスワンツーで出てヒット。右ボディ。ローラー出ていきパンチを入れるがディアスも返す。お互いパンチがヒットしている。スピードがないパンチだが手を出していきヒットしているディアス。右ボディ。ローラー下がらないがディアスの手数に押されている。顔面へのパンチは防いでいるローラーだが右ボディはもらう。腕を掴んだローラーが左アッパーをヒット。ケージまで下がったディアスにパンチを打ち込む。ディアス右ボディ。両者手を出し続ける。ノンストップで打ち続ける。ホーン。

1R手数はディアス。

2R。ケージに詰めたローラーが右ボディ。頭を下げたディアスに膝。出たディアスだが左ミドルをもらい効いたか。距離を取る。しかしまた手を出していくディアス。ローラーが手を出すすきもない連打。ケージを背負っているのはディアスだが手を出しヒットしている。が、ローラーの左ミドルをもらうと手が止まる。また打ち出すディアス。離れたディアス。追いかけてくるローラーに右ボディ。ディアスの手が止まるとローラーがパンチを打ち込む。ディアスがパンチを返すともらうがそれでも打ち続ける。ボディが入りディアスちょっと効いたか。ホーン。

2Rも手数ではディアスだが、ローラーのミドル、ボディで効いた様子を見せた分、ローラーか。

3R。ローラー打たれながら出ていくと左ボディ。ディアスも打ち返すがパンチを貰い膝をついた。ローラーがアッパーを入れようとしたがディアス引き込む。ローラー付き合わず離れる。立つように要求するレフェリーだが、ディアスが続行不能でレフェリー止めた。

年齢・ブランク・コンディション不良、すべての不安がそのまま出た内容だったディアス。手数と打たれ強さにはかつてのニック・ディアスの残滓が見えたが、今後はレジェンドマッチ以外での使いみちはなさそう。

ローラー久しぶりの勝利だが、ウェルター級ランカー相手に戦えるかは別の話。