格闘技徒然草

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UFC on ESPN+56:第8試合・ハニ・ヤヒーラ vs. カン・ギョンホ

バンタム級。7月に組まれていた試合だったが、試合当日の新型コロナウイルス検査でヤヒーラが陽性となり中止になった試合。

ともに日本のイベントで戦っていた経験がある。ヤヒーラは慧舟會D.O.G、MARSを経てHERO'Sに参戦。70kgのトーナメントにも出場して、14年前の大晦日には山本KIDとも対戦した(パンチでダウンをしたところに反則のグラウンド蹴りを打ち込まれたが反則はノーカンでKO負け)。WEC~UFCでは水垣に判定負けしたのみで、前田吉朗・廣田・金原・田中に勝利。一本勝ちも多いのになぜかプレリムでの試合が多く、2019年にUFC6年で初のメインカード登場となったがリッキー・シモンに完敗。そこからまた前座に戻ったが、今回2度目のメインカード登場となる。UFCバンタム級では8勝2敗1分けのハイアベレージを残しているがノーランカー。

ギョンホは2009年にDEEPに参戦。その後SRC・GRACHAN・Gladiatorなどに出場して、RoadFCではバンタム級トーナメントで佐藤将光を下している。UFCでは途中兵役で4年の欠場期間があったため、8年で9戦しかしていないが6勝2敗1分け。うち3勝は清水俊一・田中・夜叉坊から挙げたもの。夜叉坊からはパンチでダウンを奪われたが、チョークで逆転一本勝ちした。

カーフキックの蹴り合いから右を入れたギョンホ。飛び膝。キャッチしてシングルレッグに入るヤヒーラ。膝をついてこらえるギョンホだがレッグマウントに。ボディを殴って抵抗すると足を抜いたギョンホ。バックに回られたが立った。後方に引き込み足関を狙ったヤヒーラだが、足を引き抜いたギョンホが離れて立つ。ジャブを打ち込むギョンホ。パンチをもらっているがヤヒーラも打ち返す。カーフキック。ギョンホワンツー。パンチがヒットしている。右が入ってヤヒーラダウン。しかしガードを取るとギョンホは足を蹴るのみで立たせた。パンチで出ていくギョンホ。残り1分。ヤヒーラのタックルは察知して切る。またタックル。切られるとディープハーフで引き込んだヤヒーラ。スイープを狙うがこらえるギョンホ。ホーン。

1Rギョンホ。

2R。いきなりギョンホのワンツーがヒット。ヤヒーラカーフキックに合わせてタックル。切られたが、直後のカーフキックにまたタックルを合わせてテイクダウン。逃げようとしたギョンホからバックマウント。四の字バックからフェイスロック。腕を掴んで防ぐギョンホ。チョークは防いでいるが四の字バックを解除できないギョンホ。バックから殴って隙を作ろうとするヤヒーラ。時間が過ぎていく。ホーン。

2Rヤヒーラ。

3R。打撃で打ち合ったヤヒーラだがパンチをもらい後退。ケージまで下がったところにパンチを打ち込まれる。タックル。切られたがガードからギロチン。そのまま後方に投げると上に。立とうとしたギョンホからリバースクルスフィックスの体勢に。スクランブルで上を取り返そうとしたギョンホだがヤヒーラがサイドを取る。ギョンホガードに戻したがヤヒーラはパウンドを入れつつハーフに。残り1分半。ガードに戻すギョンホだがこのままでは勝てない。細かいパウンドを入れ続けるヤヒーラ。ギョンホ下から殴り返すが効果があるとは思えない。上下で撃ち合いながらタイムアップ。

三者29-28でヤヒーラ勝利。

1Rダウンを喫したヤヒーラだが、柔術で生き延びた。

ギョンホは3Rは負けていることが明らかだったので、下から殴り返すよりイチかバチか立って逃げるべきではなかったか。