格闘技徒然草

MMAを中心とした格闘技情報&観戦ブログ

PANCRASE309:第5試合・東陽子 vs. タチアネ・フォンテス

女子バンタム級5分3R。東はランキング1位。ただしランカーは東一人で王者もなし。

元柔道強化選手の東は31歳でのMMAデビュー戦は一本負けしたが、昨年と今年で4戦して4連勝中。

相手のフォンテスは28歳でMMA3勝1敗。23歳で柔術を始め、26歳でMMAを始めると、インドのSFLなどに出場。

ワンツーをヒットさせたフォンテス。組んでいった東だがフォンテスがタックルへ。ボディロックからテイクダウン。バックに付いているが東は腕を極めに行く。反転して上になった東。フォンテスはディープハーフ。潜ってバックに。テイクダウン狙うフォンテスを投げた東。しかし入れ替えたフォンテスがバックを取る。立ってケージで正対した東。また投げたが投げ終わりで上を取ったのはフォンテス。下からキムラを狙う東だがホーン。

1R三者フォンテス。

2R。距離を取りカーフキックを入れていくフォンテス。東は前に出ていくが下がられパンチがヒットしない。フォンテスのローにパンチを合わせる東。ヘッドムーブがない東。前に出てパンチを出すがほぼ空振り。フォンテスのパンチを貰う。腹への前蹴りを打ち込むとスリップダウンしたフォンテス。上になった東。フォンテス腕十字。腕を引き抜いた東だが、フォンテスは足に絡んで足関狙い。パウンドで抵抗する東。ホーン。

2R三者東。

3R。出ていく東。フォンテスは距離を取り、東のパンチの打ち終わりに打ち返す。距離を詰めてパンチを入れた東。フォンテスタックルに。首投げを狙った東だが、フォンテスこらえて潰しバックに。バックマウント。腰を上げると立って離れた東。スタンドへ。パンチで出る東。フォンテスが組み付いたがケージでこらえる東。離れた。東出ていく。出ていく東。フォンテスが出てくる東にカウンターを入れていく。東のパンチは遠く届かない。タイムアップ。

判定29-28、28-29、29-28のスプリットでフォンテス勝利。

戦績は微妙だったが、東とは実力が釣り合っていたフォンテス。

PANCRASE309:第4試合・ライカ vs. アニー・カロリネ

女子フライ級5分3R。ライカはランキング3位(現在のところランキングは3位まで)。

元ボクシング世界王者で43歳のライカ。昨年と今年はいずれも1勝1敗で勝ったり負けたり。

カロリネは27歳でMMAは6勝7敗と負け越し。特に直近7戦で2勝5敗と勝てていない。散打・アマチュアムエタイがバックボーン。現UFCファイターのヴィルナ・ジャンジローバと3年前に対戦し腕十字で一本負けしている。

ローを蹴るカロリネ。組んで押し込んだライカ。離れ際のパンチが入りカロリネちょっとふらついた?追い打ちに行こうとしたライカだがカロリネが強いパンチの連打を入れるとタックルに。テイクダウン。ハーフからけっこう強めのパウンドを入れるカロリネ。投げてテイクダウンしマウント。反転したライカだがバックマウントに。チョークを狙うが防いでいるライカ。バックから殴るカロリネ。ホーン。

1R三者カロリネ。

2R。ライカすぐにタックル。テイクダウン。キープし細かいパウンドを入れるライカ。体を起こしてパウンドを入れるがカロリネ腕十字へ。クラッチして耐えるライカ。外れた。しかしライカがパウンドを入れるとすぐに下から仕掛けるカロリネ。腕十字からのスイープで返そうとしたカロリネ。ライカは立たせないようにう用意に飛び込んだがカロリネの三角に捕まる。しかしサバいてパスしたライカ。脇からボディに膝を入れる。ホーン。

オープンスコアは三者イカ

3R。パンチで出るライカにカウンターの肘を入れたカロリネ。スタンドで見合い。パンチを打ち込んだライカだがカロリネも打ち返す。プレスしていくライカ。カロリネのパンチも入っているが、疲れているのか出ていかない。ケージ際を下がり続ける。間合いを詰めたライカ。カロリネがボディに膝を入れる。離れた。出ていくライカ。手数は出しているが空振りも多い。タイムアップ。

判定29-28、28-29、29-28のスプリットでライカ勝利。

戦績は微妙だったが、ライカとは実力が釣り合ってたカロリネ。

PANCRASE309:第3試合・三浦広光 vs. レッツ豪太

ウェルター級5分3R。両者とも元王者だが現在はノーランカー。

3年前、当時の王者村山をスタンドの打撃で圧倒してタイトルを獲得した三浦だが、翌年阿部にKO負けして王座陥落。その後はシュートボクシングの試合でKO負け。昨年は試合をしておらず、今年6月には手塚との暫定王座決定戦が組まれたが負傷欠場している。一時ボクシングに転向し、日本ランキング1位まで上り詰めた。

レッツは2015年に村山との王座決定戦で判定勝ち。翌年、ノンタイトル戦で鈴木槙吾にKO負け。再戦でもパンチでダウンを奪われた後チョークで一本負けし、タイトルを失った。その後は関西を中心とするイベント・GLADIATORを主戦場とし、ウェルター級王座を獲得したが陥落している。パンクラス参戦は鈴木戦以来4年ぶり。

組んでくるレッツに三浦の右が入りレッツ効いた。寝かせるとパウンドラッシュ。ガンガン入りレフェリー止めた!

 

PANCRASE309:第2試合・高木健太 vs. アレキサンダー・ラカス

ウェルター級。高木はランキング4位。

6月の手塚との王座決定戦ではまさかのチョークでの一本負けを喫した高木。再起戦の相手はミルコのチームメイトで石井慧推薦選手のアレキサンダー・ラカス。空手・キックからMMAはに転向したが、MMAでの15勝は8KOの他、5つの一本勝ちもある。

カーフキックを入れていく高木。両者のパンチが交錯。ラカスもロー。右のパンチを打ち込むラカス。ラカスがローキックのモーションを見せると反応する高木。効いているか。高木の左がヒットしラカスダウン!すぐ立ったがパンチで追い打ちに。ラカスも打ち返すが、タックルへ。切って上になった高木。しかし自ら離れた。左右のパンチを振り回すラカス。パンチで出た。ワンツーがヒットしそのまま組んだ。ラカスの左右のフックがヒット。しかし高木も振り回す。パンチが入り膝をついたラカス。起き上がりタックルに入ったが、切られて引き込んだ。立って離れた高木。ちょっと疲れがある高木。ラカスの連打をもらった。後退。出てくるラカスにカウンターの右フック。ホーン。

1Rオープンスコアは三者10-9高木。

2R。プレスしていく高木。左右のパンチを出すが、ちょっとスピードがない。カーフキック。ラカス左ハイがヒット。パンチを打ち込みしのごうとする高木だが逆にパンチを打ち込まれる。ラカスタックル。テイクダウン。亀になる高木からバックマウント。チョークを狙うが引き手を脇に挟んでディフェンスする高木。しかし腕を抜いてチョーク。タップアウト。

ダウンを取られた状態からの逆転勝ち。しかし高木の失速が勝因か。

PANCRASE309:第1試合・阿部右京 vs. 平信一

ライト級。

阿部はパンクラス初戦はネオブラ王者小林にポジションを奪う展開で判定勝ちしたが、2戦目は林源平からテイクダウン→バックを奪ったものの、反転して上を取られてからのパウンドで1RKO負け。

ZST王者の平は7月のパンクラスデビュー戦では前座以上中堅未満の松岡に毎ラウンド開始と同時にダッシュして組み付いて行ったが、ポジションを取られる展開が続いて判定負け。

いきなり組んだ平がクリンチからパンチをボディに入れる。アッパーに切り替え連打がヒットし阿部が膝からダウン。しかし組んで上になった阿部。平下から殴る。平スイープ。上からパウンド・肘。脇をくぐってバックマウントになった阿部が殴るが10秒しかなくホーン。

1Rは平か。

2R。またクリンチしてパンチを入れる平。離れたところでパンチを入れるとバランスを崩し下になった阿部。ダメージが残っているか。インサイドからパウンドを入れる平。立とうとする阿部だがパンチを入れ立たせない平。残りわずかで阿部がタックルに入り上を取るがホーン。

2Rも平。

3R。間合いを詰めて密着した状態からパンチを打ち込む平だが阿部タックル。尻もちまでつかせる。レッグマウント。寝かせた。密着したままパウンドを入れるがKOが必要ではないのか。残り1分。反転しようとして逆回転して上を取り返そうとした平。阿部バックマウントになるが真後ろにつけていないのでチョークに入れず。タイムアップ。

判定三者29-28で平勝利。

PANCRASE309:プレリミナリーファイト第4試合・井関遼 vs. 諏訪部哲平

バンタム級3分3R。

ベテラン前座ファイターのGRABAKA井関は昨年はGRACHANとパンクラスで3連勝したが、今年は1勝1敗。

ZSTを主戦場とする諏訪部は、昨年1度代役でパンクラスに参戦すると、昨年のネオブラ準優勝野村に1Rタックル→パス→サイドからのキムラで1R一本勝ち。

諏訪部タックルで組み付くとボディロック。投げを狙うが井関こらえてパンチを入れる。諏訪部投げてバックを狙うが、完全なバックは取れずに立たれた。諏訪部が押し込み膝を入れる。ゴング。

2R。すぐタックルに入った諏訪部。井関ギロチンに入るが足のロックがなく自ら外す。パンチを入れていく諏訪部。立たれたがまたテイクダウン。しかし寝かせられず立たれると逆にボディロックした井関がテイクダウン。しかし諏訪部また起き上がりタックルへ。膝までは着かせるが寝かすことができない。ゴング。

3R。諏訪部すぐにまたタックル。立たせない。一方寝かせることもできないが、押し込みながら膝を入れる。立たれたがまた膝。離れたが即タックルに入る諏訪部。井関のギロチンを外してバックを狙うが正対する井関。テイクダウンをこらえてパンチを入れる。タイムアップ。

ONEなら井関の勝ちになる内容だが…。

判定2-1で諏訪部勝利。

PANCRASE309:プレリミナリーファイト第3試合・聖王DATE vs. 藤井徹

バンタム級3分3R。

2017年からパンクラスに参戦している聖王だが、ここまで5戦全敗。

藤井は今年6月に41歳にしてプロMMAデビューしたが1R1分少々でKO負けしてしまった。アマチュアMMA歴は長く、アマチュアで水垣と対戦したこともある。その後キックでプロ14戦のキャリアがある他、柔術も黒帯を持っている。

DATEスタイルの聖王。半身で関節蹴り・サイドキック。バックスピンキック。藤井タックルで飛び込むが切られて引き込み。パウンドを落とす聖王。藤井足を絡めてヒールを狙うが、聖王立ってパウンド。藤井アキレス。しかしパウンド連打で外した聖王。パウンド・肘のラッシュ。ゴング。

プレリムだし止めてもおかしくなかった。

聖王のスピンキックがクリーンヒットし藤井ダウン!立って距離を詰めてきた聖王にクリンチするが、逆に下になる。聖王強烈なパウンド。しかし藤井が下から三角狙い。腕十字。抜いた。しかしまた三角に捕らえる。かなり深く入っているが聖王耐えている。腕十字へ。これも耐え抜きゴング。

2Rはどちらに入れるか迷うラウンド。

3R。疲れが見える聖王。サイドキックを入れるが藤井に組まれる。外掛けテイクダウン。上を取った藤井。下から脇を差してスイープを狙った聖王だがもう半回転して上をキープする藤井。しかし藤井も上にいるだけ。聖王脇を抜けて立った。バックからパンチを2発入れる。テイクダウンした聖王だが藤井足関。しかし聖王がパウンド。タイムアップ。

29-27、29-27、30-27の3-0で聖王勝利。

PANCRASE309:プレリミナリーファイト第2試合・竜己 vs. 中嶋悠真

フライ級3分3R。

KRAZY BEEの岡野竜己は今回からリングネームを竜己に変更。ここまでパンクラス1勝2敗。今年のネオブラは一回戦で優勝した猿飛流と対戦し判定負け。

マッハ道場中嶋は4月にネオブラ一回戦でプロデビューしたが一本負け。7月の2戦目も判定負けでここまで2連敗中。

両者はKRAZY BEE主催イベントで一度対戦しており、その時は竜己が秒殺KOしている。

距離を取りステップする竜己。時折飛び込んでパンチを打ち込むが、なかなかコンタクトしない。両者の打撃が単発でヒットするのみで1R終了。

2R。また距離を取る竜己。中嶋も間合いに入らず。飛び込んでくるところにカウンターを狙う。ステップの時間が長く攻撃が少ない竜己。中嶋も攻撃が当たるところに入って行かない。ゴング。

3R。飛び込んできた竜己に右ハイをヒットさせた中嶋。竜己間合いを詰めてパンチの連打。かすめてバランスを崩す中嶋。中嶋下がって距離を取りながらパンチを入れる。間合いを詰めてパンチを出してきた竜己だが、中嶋は勝ち逃げなのか下がってかわしていく。最後に飛び膝を出した中嶋。タイムアップ。

判定3-0で竜己勝利。

PANCRASE309:プレリミナリーファイト第1試合・立花恵介 vs. 大城正也

ストロー級だったが立花がリミットを1.4kgオーバーしキャッチウェイトに。3分3R。

STG田中塾の立花はパンクラス1勝3敗。

28歳の大城は6月に修斗でプロデビューしたが2Rチョークで一本負け。今回がパンクラス初参戦でプロ2戦目。

パンチを振り回す大城。右がヒットし立花フラッシュダウン。すぐ立ったが立花ケージに押し込みながらテイクダウンを狙う。入れ替えた大城。引き剥がす。大城がパンチで出て組み付いた。立花の首投げを潰して上にになるとパウンド。立花立った。ケージに押し込み肘・パンチを入れる大城。大城が投げると動きが落ちている立花。しかし入れ替えて上になった立花。パウンドを落とす。ゴング。

ダウンを取った立花、その後の展開で上回った大城と、どちらが取ったか微妙だが、最後にまた立花が上を取ったので立花か。

2R。両者パンチを振り回す。ケージに押し込んだ大城。押し込んでパンチを打ち込む。立花も打ち返す。大城組んでテイクダウンを狙うと立花はケージを掴んで防ぐ。レフェリー口頭で掴むなと注意するのみで試合は止めず。離れ際に立花の右フックがヒットし大城ダウン!プレリムなのでダウンの時点でレフェリー止めた。

ちょくちょくケージつかみがあった立花。もっと厳しく反則をとってほしい。

UFC on ESPN6:グレッグ・ハーディ vs. ベン・ソソリの結果が吸引器の使用によりノーコンテストに変更。ハーディ陣営はコミッションに提訴する意向。

www.mmafighting.com

グレッグ・ハーディがベン・ソソリ戦の2R終了後、インターバル中に吸引器を利用。レギュレーション違反により、試合結果がノーコンテストと変更された。

しかしながら、ハーディのマネージャーであるアブラハム・カワは、ハーディとコーチが吸引器を利用する前にコミッションの人間に確認し、利用可能と言われたので使ったと主張しており、コミッションに提訴する予定とのこと。

UFC on ESPN6:メインイベント・ドミニク・レイエス vs. クリス・ワイドマン

ライトヘビー級5分5R。ランキング4位レイエス、ワイドマンはミドル級の8位。

ワイドマンのライトヘビー級転向初戦。ライトヘビー級タイトルは2人連続でミドル級から転向してから連勝していた選手が挑戦。サントスもアンソニー・スミスもミドル級ではトップクラスではなかったが、ライトヘビー級に上げてからはトップランカーに。ライトヘビー級の層の薄さも要因の一つか。一方で、先にライトヘビー級に上げていた元ミドル級王者ロックホールドはいいところなく完敗している。

無敗のプロスペクトであるレイエスUFCでも3試合連続1Rフィニッシュしていたが、ランカークラスには勝ったが判定勝ち。前回のオズデミア戦はスプリット判定勝ちと、相手のレベルが上がるにつれて壁に当たってきている。一方ですでにランキング4位。1位コーミエはJJのタイトルに挑戦するつもりなし、2位と3位は今年挑戦したばかりのサントスとスミス、ということを考えると、すでにトップコンテンダーになっている。ここで勝てばタイトル挑戦権獲得は確実か。

プレスするレイエス。下がるワイドマンだが、レイエスのパンチをかいくぐるとタックルに。テイクダウン。すぐにケージを使い立つレイエスクラッチを放さずボディロックからテイクダウンを狙うワイドマンだが、レイエスはケージでこらえる。ワイドマン離れた。ワイドマンが間合いを詰めていくが、左をもらいダウン!レイエスがスクートから鉄槌を打ち込むと、顎にヒットしワイドマンの意識が飛ぶ!KO!

レイエスの強さというより、やはりワイドマンはミドル級が適正だったと思わせる内容だった。