格闘技徒然草

MMAを中心とした格闘技情報&観戦ブログ

PFL2024#4:第6試合・オレグ・ポポフ vs. ダヴィオン・フランクリン

ヘビー級リーグ戦だったが、急遽出場が決まったフランクリンがヘビー級リミットを2.5ポンドオーバーし、キャッチウェイトに。ポポフ2位・5点。

ポポフは昨年2月のBellatorでBellatorデビューし、ゴカン・サリカムに勝利したのみだったが、昨年末のBellator最終ランキングでは10位に入っている。リーグ初戦はBellatorランキング3位のスティーブ・モウリーとの対戦で、モウリーからバックを取られる展開で落としたが、2Rにモウリーがスタミナ切れで消耗し、パウンドアウト勝利。32歳。

当初の相手ブラゴイ・イヴァノフが欠場、さらに代役のマルセロ・ヌネスも欠場。Bellator6勝2敗のダヴィオン・フランクリンが2戦目からPFLリーグ戦に出場する。

フランクリンは奨学生としてジャクソン・ウィンクMMAでトレーニングを開始すると、プロデビューからBellatorと契約。デビューから5連勝したが、マルセロ・ゴルムに3Rチョークで敗れ初黒星。昨年10月にはスリム・トラベルシにバックを取られて膝を打ち込まれる展開から、立ち際にタックルでテイクダウンされた際に膝を痛めてKO負けした。一時はランキングに入っていたこともあるが、最終的にはランク外に落ちている。29歳。

両者オーソドックス。パンチで出たフランクリンだが、ポポフシングルレッグでテイクダウン。立ったフランクリンだがなおもボディロック。テイクダウンしたが倒され際に入れ替えて立ったフランクリン。出るフランクリンにポポフが右オーバーハンドをヒット。ポポフダブルレッグ。テイクダウンしたが、倒された勢いで後方に投げて立ったフランクリン。ポポフのジャブ、右オーバーハンドがヒット。ポポフまたタックル。また倒され際に巴で投げて立ったフランクリンだが、ポポフすぐまたタックル。また巴を狙ったが今度は失敗して押さえ込まれた。サイドからクルスフィックスで固める。身動きが取れないフランクリンにアメリカーナを狙う。外れた。ケージを蹴って後転して脱出したフランクリンだが、なおもバックについているポポフ。立ったがバッククリンチから後方に倒してテイクダウンするとすぐまたクルスフィックス。残り30秒。しかし押さえ込むだけで、そこからパウンドを入れるまでには至らない。ゴング。

1Rポポフ

2R。ジャブを突くポポフ。もらっているフランクリンだが下がらない。ポポフまたシングルレッグ。ケージを背負って耐えるフランクリンだが倒された。背中を向けて立つが、なおもテイクダウンを狙うポポフ。倒した。フランクリン疲れている。背中を向けて立ったフランクリンだが、ポポフ放さずシングルレッグへ。こらえてパンチを入れたフランクリンだが倒された。亀になるフランクリン。バックから殴るポポフポポフも疲れている。弱パンチのみ。ゴング。

2Rポポフ

3R。ポポフすぐタックル。ケージでこらえていたフランクリンだが、ポポフシングルレッグで倒した。ハーフで殴るポポフ。しかし両者疲れている。ポポフのパウンドも止められほどの威力がない。凌ぐだけのフランクリン。ポポフも密着したまま殴るだけ。フィニッシュを狙う気配もない。タイムアップ。

判定30-27×2、30-25の3-0でポポフ勝利。8点で決勝トーナメント進出。モルダフスキーも決勝トーナメントが確定。

  1. オレグ・ポポフ・8点👑
  2. *ワレンティン・モルダフスキー・6点👑
  3. ティム・ジョンソン・6点
  4. ダニエル・ジェームス・5点
  5. *デニス・ゴルツォフ・4点
  6. タイレル・フォーチュン・3点
  7. セルゲイ・ビロステニー・3点
  8. *リントン・ヴァッセル・0点
  9. *チアゴ・サントス・0点
  10. マルセロ・ゴルム・0点
  11. ダニエル・マルケス・0点
  12. ヴィオン・フランクリン・-1点

PFL2024#4:第5試合・マルセロ・ゴルム vs. タイレル・フォーチュン

ヘビー級リーグ戦。ゴルム9位・0点、フォーチュンは2戦目からの出場。

リーグ初戦で組まれていたフォーチュン vs. ダニエル・ジェームス戦で、フォーチュン欠場の代役として出場したゴルム。序盤はテイクダウンしてからの打撃で攻勢だったが、ジェームスに上を取られてからは防戦一方となり、パウンドを打たれまくりKO負け。Bellator最終ランク7位。

当初、リーグ2戦目にゴルムの名前はなく、初戦を欠場したフォーチュンが改めてダニエル・ジェームスとの仕切り直しの試合が組まれていたものの、今度はジェームスが欠場し、再度ゴルムが負傷者の代役として出場する。

フォーチュンはレスリングエリートで、Bellatorが青田買いして育成していた選手。ティム・ジョンソンやリントン・ヴァッセルら、タイトル圏内の選手には敗れているが、Bellator通算で13勝2敗2NC。ダニエル・ジェームスとは2022年に対戦し、2RでKO負けしたが、ジェームスの禁止薬物使用によりノーコンテストとなっていた。昨年4月の前戦は、リーグ初戦で勝って5位となっていたセルゲイ・ビロステニー(2戦目は欠場)と対戦し、後頭部にパウンドをもらって反則勝ちしている。また、昨年11月にはゴルム戦も組まれていたが、フォーチュンの体調不良で流れた。33歳。

フォーチュンがタックルへ。ケージに押し込む。ゴルム入れ替えて離れた。ゴルム前蹴り、カーフキック。フォーチュンまたタックル。切られる。右ボディを入れたゴルム。ワンツー。プレスしていく。またタックルに行くフォーチュンだが切られあ。左ミドル。効いたフォーチュン。前かがみになる。ケージに詰めたゴルム。フォーチュン右フックをヒットするが、すぐにまた詰めるゴルム。ケージ際まで後退するフォーチュン。残り1分。ジャブを目にもらい、目を気にするフォーチュン。ケージを背負ったおTKO頃でゴルムがコンパクトなパンチ連打を入れていく。首相撲から膝。フォーチュン入れ替えた。残りわずかでフォーチュンがパンチを打ち込むと効いた!フォーチュンパンチのラッシュ!ゴルムがダウンしバックから殴る。レフェリー割って入るが1R終了。

1Rフォーチュン10-8。

2R。ゴルムパンチをヒットさせるが、フォーチュンのタックルを切れずに倒された。ガードからフォーチュンが担ぎパスへ。後方回転させられ亀になったゴルムにバックからパウンド。ゴルム正対するがハーフで背中をべったり付けている。フォーチュンヒジ。体を起こしてパウンド連打。凌ぐだけのゴルム。なんとかガードに戻した。フォーチュンも攻め疲れしてガードの中で休んでいる。ゴルム腕十字を狙ったが、スッポ抜けてパスされた。残り10秒。亀になったゴルムにパウンドをいれるフォーチュン。ゴング。

2Rフォーチュン。

3R。フォーチュンすぐニータップでテイクダウン。ゴルムタックルが切れなくなっている。またハーフで固めたフォーチュン。ガードに戻したゴルム。上半身を起こしてケージを使って立とうとするが、フォーチュンまた寝かせてハーフからパウンド。亀になって立とうとするゴルムだが、フォーチュンにバックから殴られてまたハーフに。フォーチュンもフィニッシュを狙える状況だと思うが、疲れているのか押さえ込みながら殴るのみ。残りわずかでようやく体を起こしたが、ゴルム凌いでタイムアップ。

判定30-27×2、30-26の3-0でフォーチュン勝利。

  1. *ワレンティン・モルダフスキー・6点
  2. ティム・ジョンソン・6点
  3. *オレグ・ポポフ・5点
  4. ダニエル・ジェームス・5点
  5. *デニス・ゴルツォフ・4点
  6. タイレル・フォーチュン・3点
  7. セルゲイ・ビロステニー・3点
  8. *リントン・ヴァッセル・0点
  9. *チアゴ・サントス・0点
  10. *デヴィオン・フランクリン・-1点
  11. マルセロ・ゴルム・0点
  12. ダニエル・マルケス・0点

現在の得点状況。*はこの後試合予定。

PFL2024#4:第4試合・イララ・ジョアニ vs. シェイナ・ヤング

女子フライ級リーグ戦。ジョアニ8位・0点、ヤング10位・-1点。

Bellator最終ランキングで10位のジョアニ。当初はPFL出場メンバーに入っていなかったが、デニス・キールホルツの欠場で代役出場。リーグ初戦はタイラ・サントスとの対戦で、テイクダウンを取られると一方的に攻められ、立とうとしたところでバックを取られてチョークで一本負け。30歳。

UFCヤングはチャレンジャーシリーズを経て、PFL本戦メンバーとなったが、計量失敗でリーグ戦ポイントは減点1。渡辺華奈にグラウンドに持ち込まれて一方的に攻められるも、フィニッシュは許さないという一番厄介な戦いぶりで判定負けしている。すでに体重オーバーで減点されているため、3点対決のカモーシェ vs. 渡辺がドローにならない限り、1Rフィニッシュ勝利しても決勝進出はできない。30歳。

両者オーソドックス。パンチを振るジョアニ。組んできたヤングを引き剥がす。大振りのパンチで出る。ジャブ。カーフキックから左右のフック。ミドル。左ハイ。飛び込んでパンチを入れるジョアニ。ヤングは攻撃がヒットしていない。組んだヤング。ケージに押し込む。ジョアニ背中でクラッチして入れ替えた。残り1分。ジョアニも1Rフィニッシュが必要。外掛けでテイクダウンしたジョアニがパウンドを入れる。打たれながら立ったヤング。ジョアニバッククリンチからまた足をかけて倒した。倒され際に入れ替えて上を取ろうとしたヤングだがジョアニ下にならず立った。ゴング。

1Rジョアニ。これで決勝トーナメント進出の可能性がほぼ無くなる。

2R。ジャブをヒットしていくジョアニ。ジョアニのインローにヤングがジャブを合わせる。ジョアニが飛び込んでくるところにパンチを合わせるヤング。組んでいくが引き剥がしたジョアニ。ヤング距離を詰めてパンチを入れる。ジョアニも打ち合う。ヤングタックルに切り替えてテイクダウン。ハーフバックジョアニが立ってスタンドバックの体勢でゴング。

2Rもジョアニ。

3R。もう両者決勝トーナメント進出の可能性がない消化試合に。ジョアニ手が出なくなった。ヤングのパンチがヒットしバランスを崩したジョアニ。ヤングがジャブを入れていく。両者見合いが増える。ジョアニの左ミドルをキャッチしたヤングがテイクダウン。押さえ込もうとする。立とうとしたジョアニからバックマウント。しかし時間がない。仰向けで背中のヤングにパンチを入れていくジョアニ。タイムアップ。

30-27×2、29-28の3-0でジョアニ勝利。リーグ戦ポイントは3点のみ。

PFL2024#4:第3試合・ダニーロ・マルケス vs. ティム・ジョンソン

ヘビー級リーグ戦だが、両者とも2戦目からの出場。

当初はマルセロ・ヌネス vs. オレッグ・ポポフが組まれていたが、ポポフが欠場し、続いてヌネスも欠場。

UFCマルケス(2勝2敗)。UFCではライトヘビー級だったが、PFLでヘビー級に挙げている。昨年のPFLに出場するが、予選のリーグ戦は1勝1敗の7位で敗退。8月にワンマッチで石井慧と対戦し、リーチに勝るマルケスアウトボクシングでポイントアウトし判定勝ちした。この試合が石井の現役最後の試合となっている。38歳。

ジョンソンはUFCで4勝3敗と勝ち越しているにも関わらず、つまらない戦いぶりのためかリリース。Bellatorと契約すると、3連勝して2021年にワレンティン・モルダフスキーと暫定王座決定戦で対戦したが判定負け。ロシアでヒョードルと対戦し、ヒョードルが現役最後に勝利した選手となっている(1RKO負け)。昨年4月の試合を最後にBellatorの出場はなく、契約が切れたためにPFLにも移管されず、今年4月にはローカルイベントに出場していたが、欠場選手の代役として3つ目のメジャーイベント参戦を果たした。39歳。

マルケスオーソドックス、ジョンソンはサウスポー。ミドルを入れたマルケス。ジョンソンはパンチ連打で出ていくが、マルケスのバックステップの方が早くかわされる。しかし突進で組んでケージに押し込んだ。ジョンソンのオーバーハンドの左でマルケスダウンするが、同時に出していたマルケスの前蹴りががローブローになり両者ダウン。レフェリータイムストップ。マルケスすぐ立つが、ローブローを見てなかったマルケスはKO勝ちをアピール。ジョンソンの回復時間が取られる。再開。ジョンソンが詰めていく。タックルに行くところに膝をボディにもらったが、ジョンソン詰めて右オーバーハンド。マルケス倒れて亀になりパウンドを打たれる。しかしマルケス立った。組んでテイクダウンを奪ったジョンソン。パウンドを入れる。レフェリーただ見ている。防御できず連打を顔面に入れるのを見てようやく止めた。

ダウンの時もただ見ていたし、このレフェリーひどい。

ジョンソン1RKOで6点獲得。現時点で2位だが、上位5人のうち2人が欠場で加点がないため、決勝進出に大きく前進。ただリーグ戦は1戦のみのため、2戦目の選手が同じ1Rフィニッシュだった場合は、タイブレーク規定では試合数が多い方が上位となる。

PFL2024#4:第2試合・ジュリアナ・ベラスケス vs. リサ・モールディン

女子フライ級リーグ戦。ベラスケス6位・0点、モールディン9位・0点。

元Bellator女子フライ級王者のベラスケス。柔道がバックボーンでブラジル国内大会での優勝経験もあるが、オリンピック出場を果たせなかったことで28歳でMMA転向。2017年からBellatorに参戦すると、5連勝で王者イルマレイ・マクファーレンのタイトルに挑戦し、判定勝ちで王座獲得。しかし、2022年4月にリズ・カモーシェに4Rグラウンドでのヒジ連打でレフェリーストップ負けすると、12月のダイレクトリマッチでも2R腕十字で一本負け。さらにリーグ初戦でカモーシェとの3連戦目(カモーシェはその間に別の相手と対戦している)が組まれて判定負け。キャリア12勝の後3連敗中だが、相手はすべてカモーシェ。37歳。

モールディンはPFLチャレンジャーシリーズから本戦出場を果たした選手だが、リーグ初戦はPFL最推しファイター・ダコタ・ディッチェバにボディを効かされての1RKO負け。実力的には今回のリーグ戦で末端レベルにいる。34歳。

サウスポーのベラスケスにモールディンはオーソドックス。モールディンが左に回りながらジャブで牽制。ベラスケス様子見。手を出さない。左を入れたベラスケス。モールディンが蹴りをキャッチしてケージに押し込むが、ベラスケス入れ替えた。いら替えたモールディンだがベラスケスがパンチを打ち込むと顔面にヒット。ダウン気味に倒れたモールディン。ガードを取る。パウンドを入れるベラスケスに腕十字を狙ったモールディンだが、ベラスケス防いだ。なおもパウンド。足で阻んだモールディン。ベラスケス立って足を蹴る。隙を見て立ったモールディンだが、またパンチを入れるベラスケス。残り1分。決勝進出にはフィニッシュが必要なベラスケス。詰めていくが手が出ない。残り10秒でケージに詰めて左右のパンチ。左ボディ。効いた。膝を着いたモールディンをバックから殴るがゴング。

1Rベラスケス。しかしこれで決勝トーナメント進出の上位4人に入るのは絶望的に。

2R。プレスするベラスケス。モールディンローシングルでベラスケスの右足首にしがみつく。頭を潰したベラスケス。引き剥がしてパンチを入れると膝を着いたモールディン。またタックルへ。アンクルピックで尻もちをつかせたが、ベラスケス体をまたいで上に。ハーフからパウンドを入れるとモールディンは腕でブロックするだけになりレフェリー止めた。

ベラスケス2Rフィニッシュで5点。現時点では4位だが、カモーシェ vs. 渡辺の3点対決があるので、どちらが勝ってもポイントでは届かない(ドローなら届く可能性があるが)。実力差を考えるともっと早く攻めていれば1Rで仕留められたと思うが、前半様子見しすぎた。

PFL2024#4:第1試合・スミコ・イナバ vs. サライ・オロスコ

女子フライ級ワンマッチ。

イナバはBellator最終ランキングでは6位だったが、PFL本戦出場ならず。4月のPFL.1ではリザーバーとして試合が組まれていたが、なぜか消滅。プロデビュー戦からBellatorで6連勝していたが、Bellator最終戦で元タイトル挑戦者のデニス・キールホルツに判定負けしてMMA初黒星を喫した。父が日本人(ただし、ハワイ生まれハワイ育ち)のハーフ。33歳。

メキシコのオロスコは2019年にRIZINに参戦。当初はセミプロの真珠オークライヤーと対戦予定だったが、真珠欠場で相手がガチファイターの村田夏南子に変更となり、2Rヴォンフルーチョークで敗れている。その後は地元メキシコのLux Fight Leagueなどでキャリアを積んで、ここまでトータルで8勝5敗の33歳。

パンチで出るイナバ。カーフ。ケージに詰めて左右のパンチを打ち込む。組みに行くオロスコだが、イナバはケージに押し込み左右のパンチを入れ離れる。またケージに詰めてラッシュ。クリンチで凌ぐオロスコ。ケージに押し込んだイナバ。左ボディを打ち込む。またケージに押し込みパンチを打ち込むイナバ。オロスコは防戦一方。押し込みながら左右のボディ連打。ゴング。

1Rイナバ。

2R。ジャブからボディを入れるイナバ。飛び込んで常に連打を入れていく。オロスコもパンチを打ち返す。距離を詰めて組もうとするが引き剥がされた。飛び込んで連打を入れるイナバだが、オロスコ打たれても詰めていく。前蹴りで腹を蹴るイナバ。オロスコケージに押し込もうとしたが、入れ替えたイナバがまた押し込みからボディブロー。手数が減らないイナバ。ヒット数ほどにはダメージのないオロスコ。残り30秒で組んで初めてスタンドバック。しかしイナバケージによりかかって正対。ゴング。

2Rもイナバ。

3R。前蹴りやローを出していくイナバ。しかしオロスコも打たれてもパンチで出る。イナバ若干スピードが落ちてきた。オロスコも手数が増える。オロスコが前に出てパンチを入れる。イナバは首相撲に捕らえてケージに押し込もうとするが、オロスコ押し込まれない。膝を入れて離れたオロスコ。イナバジャブを出していくが、オロスコ詰めてパンチを入れる。左ミドル。逆にオロスコがケージに詰めて膝。イナバ入れ替えた。残りわずか。両者手を出し続けてタイムアップ。

29-28イナバ、29-28オロスコ、29-28イナバ。スプリットでイナバ勝利。

UFC on ESPN58:オッズ/予想と展望

アレックス・ペレス 2.60
平良達郎 1.52
イクラム・アリスケロフ 1.07
アントニオ・トロコリ 9.00
ティミー・クアンバ 1.51
ルーカス・アウメイダ 2.64
ダグラス・シウバ・ジ・アンドラージ 2.10
マイルズ・ジョーンズ 1.77
アスー・アルマバイエフ 1.15
ホゼ・ジョンソン 5.70
ブレイディ・ヒースタンド 2.54
ギャレット・アームフィールド 1.54
タギル・ウランベコフ 1.46
ジョシュア・ヴァン 2.80
ジミー・フリック 5.00
ネイト・マネス 1.19
ジョシュ・クインラン 1.83
アダム・フューギット 2.00
カーリ・ジュディス 2.36
ガブリエラ・フェルナンデス 1.62
ジェカ・サラギ 1.28
ウェスティン・ウィルソン 3.80
ヨセフィン・ノットソン 1.54
ジュリア・ポラストリ 2.54
メルキザエル・コスタ 1.51
シャイラン・ヌアダンビク 2.64

メインに出場する平良は2017年の岡見以来となる日本人メインイベンター。もともとは先月ティム・エリオット戦が組まれていたが、エリオットの負傷により中止。6月1日のUFC302でジョシュア・ヴァンと対戦するカードに変更となっていた。

しかしその後、平良 vs. ヴァンと、もともと今大会で組まれていたペレス vs. ウランベコフをペレス vs. 平良、ウランベコフ vs. ヴァンにシャッフル。その理由については特にアナウンスされなかったが、ペレス vs. ウランベコフではメインとして弱いことから、ランキングは下だが無敗のプロスペクトである平良との対戦に組み替えてメインに据えたのではないか。

ペレスはレスリング+ボクシングスタイル。テイクダウンディフェンスも強く、テイクダウンディフェンス率80%はフライ級史上6位で、レスリンU23世界選手権5位のムハンマドモカエフにも、簡単にはテイクダウンを許さなかった。がぶりや相手が亀の体勢から仕掛けるアナコンダチョークも得意としている。

打撃で平良がどこまで打ち合えるか。四つ組みになれば、体格とリーチの長さで平良が組み勝ってテイクダウンを奪えると思うが、試合後半になるとペレスも対応してくる可能性がある。5Rを見据えたペース配分を考えての試合もUFCでは初。

オッズは平良がフェイバリットで、これでUFC6戦連続のフェイバリット。また、実現しなかったエリオット戦・ヴァン戦もフェイバリットだった。一方、ペレスはタイトルマッチまでは5戦連続でフェイバリットだったが、タイトルマッチからは5戦連続でアンダードッグとなっている。

平良は3月にペレスと対戦して勝利している同じ2000年生まれのライバル・モカエフに、内容でも上回りたいところ。

平良一本勝ちと予想。

今大会はメインもそうだが、アジアに縁が深い選手が多く出場している。開始時間を変更したのも、アジア圏で見やすい時間帯にするためかもしれない。

・アスー・アルマバイエフ(カザフスタン

・ジョシュア・ヴァン(ミャンマー

・ジェカ・サラギ(インドネシア・Road To UFC1準優勝)

・シャイラン・ヌアダンビク(中国)

さらに無理やりこじつけるなら、

・ギャレット・アームフィールド(風間のUFCデビュー戦でKO勝ち)

・アダム・フューギット(木下のUFCデビュー戦でKO勝ち)

・ヨセフィン・ノットソン(K-1女子フライ級王座決定トーナメント準優勝)

も、日本ではおなじみの選手(今回出場するのはたまたまだと思うが)。

第1試合開始は16日朝8時から。速報します。

PFL2024#4:オッズ/予想と展望

PFLで一番面白いリーグ2戦目。試合中、リアルタイムで決勝トーナメント進出者が決まっていく。試合順も重要で、最初の方の試合はとにかく早いフィニッシュ勝利が必要となるが、後になるほど得点状況が確認できるので、決勝進出を見据えた戦術が取れる。場合によっては、「負けても決勝進出」「勝っても予選敗退」といった消化試合が発生することもあるが。

わかりやすくするため、実際の試合順ではなく階級ごとにオッズを紹介。

ヘビー級 

(B)ワレンティン・モルダフスキー 6点・1位 1.59
(B)リントン・ヴァッセル 0点・6位 2.40
(P)デニス・ゴルツォフ 4点・4位 1.25
(P)チアゴ・サントス 0点・新 4.00
(B)マルセロ・ゴルム 0点・6位 2.45
(B)タイレル・フォーチュン 0点・新 1.57
(B)オレグ・ポポフ 5点・2位 1.36
(B)ダヴィオン・フランクリン 0点・新 3.15
(P)ダニーロマルケス 0点・新 2.35
(N)ティモシー・ジョンソン 0点・新 1.61
欠場
(B)ダニエル・ジェームス 5点・3位
(B)セルゲイ・ビロステニー 3点・5位
(N)ブラゴイ・イヴァノフ 0点・6位
(B)スティーブ・モウリー 0点・8位
(P)アンテ・デリヤ 0点・10位

ヘビーはなんと半分の5人が欠場。試合間隔が短く、フィニッシュ決着が多かったので、初戦のダメージで出場できない場合があるのは仕方ないが。初戦勝った3位ジェームス、5位ビロステニーも欠場しているため、2戦目からの出場となる新規参戦組にも十分決勝進出の可能性が残されている。なんなら敗退したとしても、決勝トーナメント進出者が欠場して代役で100万ドル獲得の機会を得る可能性もある(欠場した場合は、リーグ戦次点の選手の勝ち上がりとなる)ので、ヘビー級はチャンスが多い階級と言える。また、欠場したダニエル・ジェームスが1戦目の5点のみで勝ち上がる可能性も残されている。

1位のモルダフスキーは実はほぼ勝ち上がりが決まっていて、マルセロ・ゴルムがモルダフスキーの初戦の勝利タイム(2分17秒)より短い時間で勝たない限り、最低でも4位に入るし、2位ポポフと4位ゴルツォフが負ければ、その時点で決勝トーナメント進出が確定する。

しかしモルダフスキーの相手はヴァッセル。両者はBellatorで2度対戦して1勝1敗で、昨年3月の試合ではヴァッセルが1RKO勝ちしている。初戦負けているヴァッセルが、決勝進出のために最初からハイペースで攻めてくる可能性がある。リベンジ戦でもあるし、仮に消化試合になったとしても、モルダフスキーとしては気が抜けない試合となる。

2戦目からの代役出場となるティモシー・ジョンソンは、2021年にBellatorで当時の暫定王者モルダフスキーのタイトルに挑戦したことがある(判定負け)が、昨年リリースされて、PFLには移管されなかった。同じく代役出場となるチアゴ・サントスは本来ライトヘビー級で、TUFブラジルにはウェルターで出場していた選手。ヘビー級の試合は初。

2位ポポフ・4位ゴルツォフは、内容にかかわらず、勝てば決勝進出が決まる。相手にも恵まれているので、勝ち上がる可能性が高いか。あとはアンダーカードでも、早くフィニッシュするほど勝ち上がりの可能性が高くなってくる。

女子フライ級 

(P)ダコタ・ディッチェバ 6点・1位 1.08
(P)チェルシーハケット 0点・7位 10.00
(B)リズ・カモーシェ 3点・4位 1.33
(B)渡辺華奈 3点・4位 3.40
(N)タイラ・サントス 6点・2位 1.42
(B)ジェナ・ビショップ 6点・3位 3.05
(B)イララ・ジョア0点・8位 1.67
(P)シェイナ・ヤング -1点・10位 2.20
(B)ジュリアナ・ベラスケス 0点・6位 1.33
(P)リサ・モールディン 0点・9位 3.40

ヘビー級と対照的に、女子フライ級は欠場者ゼロで、全員がリーグ戦2戦目に臨む。決勝進出ラインの上位4名のち3人は初戦1Rフィニッシュ勝利。6点獲得の3人は、勝てば決勝トーナメント進出が確定する。

1位はPFLが露骨にプッシュしているディッチェバで、ストライカーだが、ここまではまだレベルが高い相手との対戦経験がない。今回の相手はキック世界王者のハケットで、もっとも相性がいい相手。そのため、オッズも今大会一番の大差でフェイバリットとなっている。ディッチェバの勝ち上がりは固い。

続く2位サントスと3位ビショップは直接対決。しかし、ビショップはMMA7戦全勝とは言っても、36歳でMMAデビューしてキャリア2年。柔術・ノーギで活躍してきた選手で、ディッチェバ同様、MMAのトップとは対戦経験がない。初戦もグラウンドに穴があるハケットが相手だから1Rでフィニッシュできたようなもの。元UFCランキング1位のサントス戦が、初めてMMAでの実力を試される試合となる。

ボーダーライン上の4位カモーシェと5位渡辺は直接対決。カモーシェは初戦がBellatorランキング1位のベラスケスとの対戦で、2戦目がBellatorランキング2位の渡辺と、もっとも厳しいマッチアップとなっている。前回3年前の対戦では、パンチのディフェンスに難がある渡辺に序盤からパンチを打ち込んだカモーシェが秒殺KO勝ち。打撃のスキルについては度々疑問視されてきた渡辺だが、リベンジを果たすには前回からの相当な向上がないと厳しい。

得点争いのカギとなるのが初戦でカモーシェに敗れたベラスケスで、2戦目の相手は初戦でディッチェバに一方的に敗れたモールディン。昨年、PFLチャレンジャーシリーズで勝って出場を決めた選手だが、正直今回の出場選手ではワンランク落ちる。もし、ベラスケスが1Rでフィニッシュ勝利した場合、カモーシェ vs. 渡辺戦が判定決着なら、得点は両者6点で同点となる。

ベラスケスが1R勝利し、カモーシェ判定勝ちの場合、タイブレーク規定の1「直接対決の勝者」により、勝ち上がりはカモーシェとなるが、渡辺が判定勝ちした場合は、タイブレーク規定3「フィニッシュ数が多い方」という規定により、決勝トーナメント進出はベラスケスとなる。ベラスケス vs. モールディン、イララ・ジョアニ vs. シェイナ・ヤングの2試合の決着が2R以降であれば、渡辺も勝てば(ほぼ)決勝進出となるため、カモーシェ vs. 渡辺戦の前に行われるベラスケス vs. モールディン戦など他の試合の結果も、戦い方に影響を与えることになる(もっとも、渡辺は試合の勝ちに徹するため、得点状況で作戦を変えたりはしないと言っているが)。

ワンマッチ

(B)スミコ・イナバ 1.25
(N)サライ・オロスコ 4.00
(N)メリッサ・バリック 1.36
(B)クリスティーナ・キャッツキズ 3.15 ※中止

ワンマッチ2試合はどちらも女子フライ級。なにげにRIZIN参戦経験のあるオロスコが出ている(RIZIN.15で村田夏南子にヴォンフルーチョークで一本負け)。

第1試合開始は14日朝6時半。速報します。

RIZIN.47:メインイベント・堀口恭司 vs. セルジオ・ペティス

バンタム級

両者オーソドックス。ステップを繰り返す堀口。ハイ。お互いパンチが空振り。サウスポーにスイッチしたペティスにインロー。前手でジャブを突きながらニータップに入った堀口。コーナーに押し込む。ペティス入れ替えるとハイキック。かいくぐって離れた堀口。堀口右フック。さらに左フックがヒットし一瞬膝を着いたペティス。堀口インロー。飛び込んでワンツー。堀口がハイでスリップ。首を抱えたペティスだが、堀口はシングルレッグから上になり外した。ペティスのガード。下からホールドするペティス。密着したまま細かいパウンドを入れる堀口。ペティスオモプラッタ。腕を抜いた堀口。またガードに入る。ゴング。

2R。堀口飛び込んでニータップ。ペティスギロチンに抱えるがテイクダウン。ギロチンが外れるがペティスのガードに。下からホールドするペティス。密着するペティスに細かいパウンドを入れる堀口。足を越えようとする堀口だがペティスは超えさせない。コーナーで上半身を起こそうとするペティス。堀口はパウンドを入れる。下から蹴り離そうとしたペティスだがハーフに。またフルガードに戻したペティス。残り1分。立った堀口に蹴り上げ。堀口が離れたところで立ち上がるが、堀口すぐタックルでコーナーに押し込む。動きなくブレイク。ペティスのスピンキックはバックステップでかわした堀口。ペティスがシングルレッグを見せる。ゴング。

3R。大振りのパンチを見せるペティスだが距離が遠い。ジャブ。ステップする堀口。ミドルを入れた。ペティスまたスピンキックだがかわされる。カポエイラステップからまたスピンキックを見せた。じわじわ出るペティスに右オーバーハンドを入れる。堀口スリップして下に。踏みつけに行くペティス。ペティスダースに抱えた。自ら下になり解除した堀口。ガードに戻すと立ち上がる堀口。立ち際に蹴りを入れたペティス。離れる。堀口ニータップ。これは切ったペティス。残り2分。パンチで飛び込む堀口だが、そこにカウンターを狙うペティス。かわした。ペティス左ハイ。残り1分。右オーバーハンドから返しの左を入れた堀口。タックル。切ろうとしたペティスだがパンチで押し倒した堀口。ガードに入った堀口。密着したままペティスが下から殴る。堀口も上から殴る。タイムアップ。

判定3-0で堀口勝利。

勝った堀口、夫人をリングに上げてコメントさせると「以上です」で退場。特に今後についてのコメントはなし。

RIZIN.47:セミファイナル・クレベル・コイケ vs. フアン・アーチュレッタ

フェザー級

飛び込んだアーチュレッタがジャブをヒット。右ボディから左フック。カーフ。クレベルもカーフを返す。パンチで詰めたアーチュレッタ。コーナーに詰めたところで下がって距離を取る。アーチュレッタ左ハイ。左右のパンチで出るアーチュレッタにアッパーを狙っていくクレベル。シングルレッグでテイクダウンしたアーチュレッタだがクレベル足関へ。アーチュレッタが後ろ向きのマウント状態で、クレベルも下から足で胴をクラッチした状態。足のロックを解除し反転して向き直ろうとしたアーチュレッタだが、クレベルまた足関に。ヒールを狙うクレベル。アーチュレッタ回転して逃れようとしたが、回転途中でアーチュレッタタップ!

試合後に膝を押さえていたアーチュレッタだが、自分の足で歩いて退場。

クレベルはマイクで「千裕、いつできるよ?」と対戦要求。鈴木千裕はエプロンに上がって「いつでもOK」と返答。

リプレイで見ると、足をロックされた状態で、クレベルがヒールの体勢に入る前に回転したアーチュレッタが、回転している途中でタップしている。終わった瞬間に膝を押さえていたので、怪我をしたと思ってタップしたのか?終了後普通に歩いて帰ったので怪我はなかった模様。

RIZIN.47:第7試合・上田幹雄 vs. シェミスラブ・コバルチェク

ヘビー級。

上田前蹴りを出したが、キャッチしたコバルチェクがシングルレッグから組み付いてテイクダウン。亀になった上田。バッククリンチしながらヒザを入れるコバルチェク。上田立ったがまたテイクダウンすると頭部にヒザ、パウンドを入れていく。上田立とうとしたが、シェイドゥラエフは仰向けにしてバックマウントからチョーク。防いでいる上田だがコバルチェク腕十字に切り替えた。裏十字で腕が伸びて上田タップ!

寝技の実力差があった。