格闘技徒然草

MMAを中心とした格闘技情報&観戦ブログ

★UFC on FX8:第1試合・ルーカス・マルチンス vs. ジェレミー・ラーセン

ライト級。
シュートボクセ所属のマルチンスは、今年1月にエジソン・バルボーザ戦が組まれていたジャスティン・サラスの代役として急遽UFCデビューが決定した24歳。ストライカーで、バルボーザ相手に積極的に打撃で攻めていったものの、1RKO負けしている。
相手のラーセンはTUF15に参加。最初のチーム分けでは16人中15位指名で、トーナメントでも初戦敗退したが、相手が優勝したマイケル・キエサということもあり、フィナーレ大会に出場。ジョー・プロクターに1RKO負けしている。
相変わらず第1試合から盛り上がっているブラジル大会。放送中のTUFブラジル2は低視聴率らしいけど、会場の観客はやっぱり熱い。
蹴りをキャッチしたラーセンがテイクダウンを狙うと会場はブーイング。金網に押し付けてテイクダウンを狙うラーセンだがマルチンスは肘で抵抗。パンチを入れて離れるラーセン。マルチンスの前蹴りが顔面にヒット。しかしラーセンのパンチで倒される。パウンドを狙うが下からヒール!回転して逃れようとしたラーセンにカーフ・スライサー。外して脱出。スタンドで激しい打撃戦。思い切りはいいが、両者ガードが甘い。パンチで出たラーセンがダブルレッグから抱え上げてテイクダウン。寝かされずに立ち上がるマルチンス。離れた。残り1分。両者大振りの打撃戦。マルチンスがハイを放つがバランスを崩して下に。ラーセンインサイドからパウンド。ホーン。
1Rはパンチのヒットでラーセンか。
2R。いい打撃を放っているマルチンスだが、ガードが甘く自分ももらう。ラーセンはタックルに切り替え。金網で堪えたマルチンス。ラーセン離れ際にパンチ。また打撃戦。顔面にもらってぐらつくマルチンス。ダメージをもらってさらに大振りになってきた。ラーセンの右がビッグヒット!ぐらついたところにさらに追い討ち。もらってふらついているマルチンスだがパンチを打ち返している。ラーセンもかなり大振り。ホーン。
2Rもラーセン。
3R。パンチで出て行ったラーセンだがマルチンスのカウンターが入り前のめりにダウン!追い討ちのパウンド!レフェリー止めた。
地元選手の大逆転勝利に会場大爆発。最後は相打ちだったが、前に出ていた分ラーセンの方がダメージが大きかったか。
ガードは甘いがアグレッシブなマルチンス。会場盛り上げ要員として貴重な存在。

★UFC on FX8:第2試合・ジュシー・フォルミーガ vs. クリス・カリアソ

フライ級。
フライ級ランキング5位のフォルミーガvsランキング7位のカリアソ。ランカー同士の対戦だが第2試合。
BJやマモルに勝っているフォルミーガは、UFCデビュー戦でいきなり次期挑戦者決定戦でジョン・ダドソンと対戦するが、2RKO負け。これが2試合目。“カミカゼ”カリアソはバンタム級では日本大会で水垣に微妙判定勝ちしているが、フライ級初戦ではジョン・モラガにギロチンで一本負けしている。アマチュアボクシングではゴールデン・グローブを獲得している。
組み付いたフォルミーガ。金網際でダブルレッグでテイクダウン。すぐ立ち上がるカリアソだがまたテイクダウン。今度は立たせない。ハーフで押さえ込む。足を抜いてサイドに。マウントを狙ったがハーフに戻される。まだ押さえ込んでいるだけ。マウント→ハーフの攻防が続くがガードに戻したカリアソ。下から肘。レフェリーブレイク。会場はブーイングかと思いきやそうでもない。打撃戦。ホーン。
1Rは上をキープした時間が長かったフォルミーガ。
2R。タックルであっさりテイクダウンしたフォルミーガ。簡単にマウント。カリアソがハーフに戻した。1R同様ポジションの争いが続いていてダメージを与える攻防がない。地元選手有利でもブーイングを飛ばし始める観客。フォルミーガ、マウントからようやくパウンド。レフェリーブレイク。パンチで攻め込むカリアソ。しかしフェイントが多く実パンチが少ない。パンチをヒットさせるとフォルミーガのタックルはがぶって切る。ホーン。
最後のパンチはヒットしたが、やはり上を取って試合を支配していたフォルミーガか。
3R。シングルレッグから足を抱えてハイシングルで倒したフォルミーガ。寝かされずにリカバリしたカリアソ。金網膠着でブレイク。スタンドでは打撃で先手を取るのはカリアソ。フォルミーガは組み付いてテイクダウンを狙うが倒せない。カリアソギロチン!結構深く入ってる!自ら転がってなんとか外したフォルミーガ。またテイクダウンを狙うが、逆にカリアソがテイクダウン。フォルミーガは消耗してきたか。インサイドでパウンドを入れてパスしたカリアソ。サイドからアメリカーナ。さらに肘。フォルミーガが立ち上がったところでホーン。
両者勝利をアピールするが、カリアソの最後の攻めは、一本を取らないと勝てないことがわかっていてのものだろう。
29-28×3でフォルミーガ勝利。
テイクダウンとポジショニングだけで勝ったフォルミーガ。しかし3Rには倒し切る体力が無く苦戦した。ポジショニングは上手いがそこからの攻めが遅いのが課題。押さえ込んでいるだけではブレイクされてしまう。

★UFC on FX8:第3試合・ジョン・リネカー vs. アザマット・ガシモフ

フライ級。
ランキング8位のリネカー。前戦では漆谷を打撃で圧倒してリリースに追い込んだ。まだ22歳。
アザマット・“タフガイ”・ガシモフも23歳と若い。前回UFC154ではバンタム級でアイヴァン・メンジヴァーと対戦し、タックルでテイクダウンを奪ったもののガードからの腕十字で一本負け。すぐに終わってしまったのでどんな選手かわからなかったが、コンバットサンボ王者との事。ジャクソンズMMA所属。
打撃戦。リネカーは右ボディ。右フックがビッグヒットしガシモフダウン!インサイドからパウンド。しかしガシモフ立ち上がり脱出。ガシモフ、パンチのフェイントからタックルに入る。いいタイミングだったが、受け止めたリネカーが投げて上を取る。インサイドからパウンド。立ち上がりはなれたガシモフ。打撃戦。ガシモフはタックルのフェイントも入れる。右ボディから左フックを入れるリネカー。勢い良く攻めていく。テイクダウンを狙ったリネカーだが、ガシモフが金網をつかんで減点1。再開。またパンチでダウンを奪うリネカー。ガードから十字を狙ったガシモフだが決まらず立ち上がる。ホーン。
1Rはリネカー。攻め疲れさえなければ時間の問題か。
パンチで出て行くリネカー。やや顔面のガードが甘い。また右ボディから左フックがヒット。ガシモフも打ち返していくが分が悪い。左右のボディでうずくまったガシモフ。リネカーは高速パウンド連打。レフェリーストップ!
Facebookマッチ3試合はすべてブラジリアンが勝利。今日もホームのブラジル人は実力3割増しか。

★UFC on FX8:第4試合・ファビオ・マルドナド vs. ロジャー・ホレット

ライトヘビー級。
前回、ランペイジの代役としてグローバーテイシェイラと対戦し敗れたマルドナド。3連敗となったが、テイシェイラをパンチでぐらつかせる場面もあり、もう一戦チャンスを与えられることになった。
ホレットはベラトールのライトヘビー級トーナメント準決勝を怪我で欠場してリリースされるとUFCに参戦。デビュー戦は引退していたマット・ハミルのカムバックマッチだったが、重いパンチを放ちながらもテイクダウン耐性ゼロで下になっても何もできずに判定負け。
UFC.tvにトラブルが発生して映らない模様。5分ほどで直った。
打撃戦。ホレットのサイドキックがスピニングバックキックが低すぎてローブローになりタイムストップ。転がって苦しむマルドナド。苦しげなマルドナドだが再開。意表をついたタックルに行きテイクダウンしたホレット。押さえ込んでるだけ。レフェリー高速ブレイク。今度は金網膠着。押し込まれているマルドナドがパンチや膝を入れるがブレイク。ホレッタまたタックル。倒されたマルドナド。残り30秒だが押さえているだけのホレット。ホーン。
1Rはホレット。塩試合の臭いがプンプンする。マルドナドの方はローブローのダメージがまだある。
2R。またバックキックを放つホレット。低い。ホレットシングルレッグ。倒せず。マルドナドが金網に詰めて密着状態でパンチを入れていく大石戦法。離れた。打撃戦。パンチを打って来いと挑発したマルドナドだがホレットはタックル。金網に押し込むが体を入れ替えたマルドナドはまた密着してパンチを打ち込んでいく。
このラウンドはマルドナド。インターバル中、やたら客席を煽る。試合自体はエキサイティングではないが…。
3R。ホレットのタックルを受け止めて金網に押し付けたマルドナドはまた密着してボディブロー連打。打たれるままのホレット。パンチで一方的に攻め込むマルドナド。ボディも効いてきたか。ホレットはクリンチするだけ。離れた。マルドナドのパンチに下がるだけのホレット。残り1分。組み付いたホレットだが膠着ブレイク。またクリンチ。マルドナドは大内刈りでテイクダウン。インサイドからパウンド。スタンドを要求したところでホーン。
29-27、29-28、29-27でマルドナド勝利。
マルドナドも決して褒められる内容ではなかったが、1R早々のローブローをもらった後だと考えると良く戦った。
ホレットは何が得意なのか良くわからない。前回はテイクダウンから押さえ込まれて何もできなかったが、今回は打ち合わずにテイクダウンを狙いに行ったものの、2R以降はほぼ倒せなかった。内容も2試合続けてひどいし、これでリリースか。

★UFC on FX8:第5試合・ユーリ・アルカンタラ vs. イリアルデ・サントス

バンタム級
小見川に勝っているアルカンタラ。小見川のUFCでの敗戦はポイントゲーム的に封じ込められての負けが多かったが、アルカンタラ戦はダウンも奪われて完敗だった。しかしそのアルカンタラも次戦でハクラン・ジアスに敗戦。再起戦ではペドロ・ノブレ相手に圧倒しながらも、パンチが後頭部に入るとノブレは動けなくなりノーコンテストになる不運(ノブレはこの試合でリリースされている)。当初はマルコス・ヴィニシウスと対戦予定だったが、ヴィニシウス欠場でUFC初参戦のサントスに。
この試合は地元ブラジリアン対決。
パンチで出て行くアルカンタラ。飛び膝!かわしたサントスは組み付いてテイクダウン狙い。引き剥がして膝を入れるアルカンタラ。パンチ連打が顔面にヒット。ひるまずタックルに来たサントスだが、すぐに立たれる。プレッシャーをかけるアルカンタラ。左がビッグヒットしサントスダウン!パウンド!すぐにレフェリーが止めた。
実力差がありあり。バンタム級ならかなり上位を狙えそう。

★UFC on FX8:第6試合・パウロ・チアゴ vs. マイケル・プラゼレス

ウェルター級。
コスチェックを秒殺KOし衝撃デビューを飾ったパウロ・チアゴだが、ここ5戦は1勝4敗。特に前回のキム・ドンヒョン戦ではテイクダウンされて何もできず敗れたので、リリースまであるかと思ったが、首の皮一枚つながった。当初はランス・ベノイとの対戦だったが、負傷欠場により新顔のマイケル・リカルド・ドス・プラゼレスに。ブラジルローカルで16戦無敗だが、実力は未知数。
体の厚みがあるプラゼレス。打撃も重そう。打撃系かと思いきや組み付いてテイクダウン狙い。スタンドで組み勝ち倒しに行くが潰され下に。瞬時に立ち上がりリカバリー。クラッチは離さずまたテイクダウン狙い。金網膠着でマリオブレイク。プラゼレス強烈な左ミドル。初参戦とは思えないくらい落ち着いている。また組み付くとダブルアンダーフック。テイクダウンを狙うが金網膠着。ホーン。
1Rはプラゼレス。四つ組みは強いがテイクダウンは出来ておらず、グラウンドの実力はまだわからない。
2R。チアゴがテンカオからのパンチをヒットさせダウンを奪う!すかさず上になるチアゴ。ハーフ。起き上がったプラゼレスだが、ダメージがあるのかチアゴに投げられる。また立った。そして逆にテイクダウン。チアゴは亀になり立ち上がると逆にテイクダウン狙い。しかし最終的にテイクダウンしたのはプラゼレス。金網を背にしたチアゴに対し細かいパンチを入れる。がぶるプラゼレスだが、首を外して上を取り返したチアゴ。ハーフから細かいパウンド。ホーン。
このラウンドはチアゴ。しかし両者手数が少ない。
3R。パンチの打ち合いから距離が詰まると四つ組みの攻防に。また離れるとプラゼレスはパンチからタックルへ。金網で凌ぐチアゴ。膠着ブレイク。パンチで攻め込むプラゼレス。また見合いが増える。残り1分で組み合うと金網に押し付けたプラゼレス。チアゴが外掛けテイクダウン。このテイクダウンは大きい。ハーフからマウントへ。亀になったプラゼレス。仰向けに戻るが今度はサイド。アームバーを狙うがホーン。
最後の攻防が勝敗を分けたか?
判定三者29-28でチアゴ勝利。
プラゼレスは初出場の割りに良くやったのかもしれないがもっと積極性が欲しかった。

★UFC on FX8:第7試合・グレイソン・チバウ vs. ジョン・チョリッシュ

ライト級。
ライト級最重でフィジカルが武器のチバウ。実力は上の下といったところで、ランキング下位ギリギリ入れないあたりをうろちょろしている。
チョリッシュはUFCデビュー戦は勝利したが、前回はダニー・カスティーリョ相手に消極的な戦い振りで判定負けしている。
胸板と二の腕が太いチバウに対し、ひょろっとした体系のチョリッシュ。蹴りをキャッチしてテイクダウンしたチバウ。金網を使って立ったチョリッシュ。離れた。チバウが豪快なダブルレッグでテイクダウン。しかしまたすぐにリカバリーするチョリッシュ。プレッシャーをかけるチョリッシュだが手が出ない。また組み付いたチバウ。ホーン。
1Rはチバウ。チョリッシュはテイクダウンされた後のリカバリーは早いがそれしか出来ていない。
アゴ飛び膝。受け止めたチョリッシュも首相撲から飛び膝。見合いや四つの膠着が続くが、チバウの左がヒットしチョリッシュ効いた!すかさず追い討ち。太い腕でギロチンへ。がっちり入ってチョリッシュタップ!
チャンスを逃さないのはさすが。

★UFC on FX8:第8試合・フランシスコ・トリナルド vs. マイク・リオ

ライト級。
リナルドはジャングルファイトライト級王者。TUFブラジルでは2階級上のミドル級でトーナメントに出場し、途中敗退したがフィナーレではペジシュンボを破っている。その後、ライト級に戻ったものの、グレイソン・チバウに敗退。前戦はC.J.キースに肩固めで一本勝ちしている。元ブラジルキック王者でBTT所属。
マイク・リオはファミリーネームはリオだがキューバルーツのアメリカ人。バックボーンのレスリングではNAIAナショナル王者。TUF15に参加後、昨年12月のTUF16フィナーレでUFCデビュー。同じTUF15組のジョン・コファーに一本勝ち。
長髪で髪かき上げ系ファイターのリオ。きれいなタックルでテイクダウン。がぶるとギロチン。抜いたトリナルド。今度はトリナルドがタックル。組み付いたところに首投げで投げようとしたリオだが、堪えたトリナルドがさば折りテイクダウン。得意の肩固め。逆サイドのハーフのままで絞めてタップアウト。
マウントで決まることも珍しい肩固めだが、逆サイドのハーフで決まったのは初めて見た。よっぽどタイトに決まっていたのかもしれない。

★UFC on FX8:第9試合・ハクラン・ジアス vs. ニック・レンツ

フェザー級。前座最終試合。
マルロン・サンドロのいとこのハクランは、元修斗南米王者で戦績21勝1敗1分。1敗は久米を破り初代RFC王者となったナム・ウィチョル戦。1分はパンクラスでの伊藤崇文戦。昨年6月のUFCデビュー戦でいきなりユーリ・アルカンタラをテイクダウンからのパウンドで削って判定勝ち。12月にチャド・メンデスと対戦予定だったが、直前に負傷欠場で流れている。今回はマニー・ガンブリャンと対戦予定だったが、ガンブリャン欠場のためレンツ戦に変更となった。名門ノヴァ所属。
レンツは昨年フェザー級に転向し、初戦で光岡をKO。前戦ではハクランと同門のディエゴ・ヌネスを判定で破ってリリースに追い込んでいる。現在フェザー級ランキング10位。ハクラン同様、前戦はテイクダウンからのパウンドで削って勝利している。お互い同じタイプの試合内容で勝っているが、テイクダウンはD-1レスラーのレンツが上か。
パンチで攻め込むハクラン。レンツタックル。金網を使って耐えるハクラン。離れた。打撃戦からシングルに入るレンツだが切られた。またパンチの打ち合い。レンツの手数が多い。そしてタックルへ。またケージで堪えているハクラン。今度はハクランが外掛けテイクダウンを狙うが、レンツは脅威の粘り腰で上を取る。バックに回るレンツだが、ハクランはスイッチでバックを取り返す。正対に戻したレンツはダブルアンダーフックからまたテイクダウン狙い。差し合い。ブーイングが飛んでいるが金網膠着とは呼びたくない。息詰まる攻防。ホーン。
接近したラウンド。どちらとも取れるし10-10でもいいと思うが、一瞬テイクダウンした分、マストならレンツか。
打撃戦。左フックでバランスを崩したレンツだがそのまま押し込むと膝の打ち合い。膝が入りバランスを崩したハクランが下に。すかさず上を取るレンツ。ハーフバックからパウンド。仰向けになるハクラン。ハーフから肘を落とすレンツ。起き上がって立ったハクラン。しかしすぐにまたテイクダウンを狙うレンツ。外掛けテイクダウン。足で距離を作ったハクランだが、またガードに飛び込んだレンツ。ハーフからマウントへ。残り30秒。パウンド。ホーン。
2Rは完全にレンツ。スタンドレスリングで拮抗していたが、徐々にレンツのテイクダウンが上回るようになってきた。
後が無いハクランがパンチで攻め込むと会場は大歓声で後押し。バランスを崩しながらも組み付いたレンツだが金網で凌いだハクラン。押し込むと抱え上げてテイクダウンしたハクランだが、レンツはギロチン。外れた。ハクラン、ハーフから肩固め。肘でディフェンスして外したレンツ。もう一度狙ったが外れた。攻めなければいけないハクランだがちょっと動きが落ちている。レンツ、下から蹴りはがして立った。打撃戦。パンチで出たハクランだがレンツタックルで凌ぐ。時間が無い。スイッチを狙ったハクランだがホーン。
微妙な1Rがどちらについたか。Sherdogのジャッジでは三者ともレンツだが。
28-27、29-28、29-28でレンツ勝利。
28-27が謎だが、ジャッジ一人が2Rと3Rに2ポイント差をつけたとのこと。1R僅差で10-9をつけたので、その分差があった2,3Rに2ポイント差をつけたという事か?理屈にはあっているが、唐突に一人だけそういう基準をぶっこんで来られても困惑してしまう。いずれにしてもホームタウンデシジョンもなく本日ブラジリアンが初黒星。

★UFC on FX8:第10試合・ハファエル・ナタル vs. ジョオン・ゼフェリーノ

ミドル級。
元はTUFブラジル王者・セザール・フェレイラ vs. CB.ダラウェイだったが、ダラウェイ欠場でカモージーに。その後、フェレイラも欠場となり、ハファエル・ナタル vs. カモージーとなった。さらに、カモージーがフィリッポゥ欠場の代役としてジャカレイと対戦することになったため、ナタルの相手は新顔のジョオン・ゼフェリーノに。
ゼフェリーノは13勝中9一本勝ち。フェバリットテクニックはツイスターとのことだが、この試合で披露するチャンスは訪れるか。
両者とも柔術黒帯のグラップラー。組み技対決になるか、組技では差がつかずに打撃戦となるか。
ゼフェリーノのニックネームはブラジリアン・サムライ。
右を振り回したゼフェリーノ。意外と打撃も出来るのか。両者パンチが大振り。パンチで出て行ったゼフェリーノだが逆にカウンターをもらう。組み付いたナタル。ダブルアンダーフックから投げを狙ったが潰され下に。潜って上を取り替えそうとすると、ゼフェリーノは足関に。内回しヒール。ナタルはパンチでディフェンス。しつこく狙っていくゼフェリーノ。アキレス。決まらず。またヒール狙い。膠着状態になり、残り30秒でレフェリーブレイク。スタンドに戻るがホーン。
これも難しいラウンドだが足関を仕掛けていたのはゼフェリーノなので個人的にはゼフェリーノのラウンド。Sherdogも三者ゼフェリーノ。
ナタルのローに右ストレートを返したゼフェリーノ。続けて大振りの右フックを打ち込む。ゼフェリーノタックル。これは悪い見本のタックルで切られる。がぶったナタル。仰向けになって引き込んだゼフェリーノだが、付き合わずに立たせるナタル。打撃戦だがやはり打撃は本職じゃないもの同士という感じ。組みつきをかわされると自ら仰向けになって引き込むゼフェリーノ。旧世代の技術。ガードに飛び込んだナタルがパウンドをとしてハーフ。ホーン。
2Rはナタル
打ち合いで背中を向けたゼフェリーノに、スタンドでバックを取ったナタルがパンチ連打。離れるゼフェリーノ。今度はナタルのバックキックに組み付いたゼフェリーノだが、逆に浴びせた押してテイクダウンしたナタル。ハーフ。細かいパウンドを落としていくが、フルガードに戻される。しかしそこからパスしてサイドへ。亀になったゼフェリーノにパウンド。仰向けに戻る。フルマウントでまたパウンド。また亀。パウンド。ガードを固めるのみのゼフェリーノ。ホーン。
3Rナタル
30-27、29-28、29-28の3-0でナタル勝利。
勝ったがパッとしない試合内容で当分前座がお似合いのナタル。まあ今回は繰上げでメイン登場になったが…。
ゼフェリーノは引き込んだり、下になっても立ち上がる動きもなかったり、旧世代柔術家という感じだった。これではUFCで戦っていくのは厳しいだろう。

★UFC on FX8:第11試合・ハファエル・ドス・アンジョス vs. エヴァン・ダナム

ライト級。
Evolve所属でランキング10位のRDAことハファエル・ドス・アンジョス。黒帯柔術家で、Evolove所属となってからは打撃のスキルも上がってきている。3連勝中でその前はグレイソン・チバウに敗れているが、2月にそのチバウを破っているのがダナム。
打撃戦。打ち合いに応じるRDA。距離が詰まると首相撲に捕らえて膝。互角の打撃戦からローを掬って倒したダナム。RDAはガード。体を起こさず細かいパウンドを入れるダナム。残り15秒でブレイク。パンチが交錯。ホーン。
打撃では差がなかったので、上になっていた分、ダナムのラウンドか。Sherdogのジャッジは2者ダナム、1者RDA。
激しいパンチの打ち合いからダナムがレッグダイブ。テイクダウンされたがバタフライガードで浮かせるとすぐに立ち上がるRDA。RDAの右ボディがヒット。今度はRDAがタックルへ。金網で絶えるダナム。RDAはシングルに切り替えたが倒せずパンチを入れて離れた。打ち合いでRDAのコンビネーションがヒット。ダナムのタックルは切る。また打撃戦。今度はダナムのパンチがヒット。打ち合いから飛び膝を放ったダナムだがRDAがカウンターをヒットさせる。ダナムがシングルからテイクダウンを奪ったところでホーン。
このラウンドも難しい。テイクダウンが2度あったので微妙にダナム。Sherdogは2者RDA、1者ダナム。
近い間合いでのパンチの打ち合い。ダナムタックルへ。受け止めたRDA。離れた。RDAの右ミドルがヒット。さらに右ボディ。ダナムもパンチを返す。RDAはさらにボディにも膝。けっこうボディが入っているが、効いたそぶりは見せないダナム。組み付いて金網に押し込む。残り1分。ムエタイクリンチに捕らえたRDAが膝。離れる。打撃戦。ちょっとパンチが大振りになったRDAだがヒットもしてる。ダナムが出て行く。ホーン。
3RはややRDA?最終的にどちらが勝ってもおかしくない内容。
29-28×3でハファエル・ドス・アンジョス勝利。Sherdogは三者とも29-28でダナムだが、1,2Rは割れている。
ストライカー並に打ち合っていたアンジョス。一方、せっかくの柔術スキルを活かす場面がほぼなかったのがもったいなかった。ダナムは打撃だけでなくタックルも交えてうまく戦っていたが、せっかくテイクダウンしたのにすぐ立たれてしまったのがポイントにならなかった原因かもしれない。

★UFC on FX8:セミファイナル・ホナウド・ジャカレイ vs. クリス・カモージー

ミドル級。
UFCデビュー前だがランキング9位のジャカレイ。UFC再契約後、フランシス・カーモンには敗れたがその後中堅クラスで4連勝中のカモージー。コスタ・フィリッポゥの代役としてセミ出場だが、ジャカレイの実力の底を測るにはやや実績不足か。オッズも今大会一番の大差。
強烈なパンチを打ち込んでいくジャカレイ。組むとテイクダウンを狙うが脇を差される。しかし離れた。強烈なパンチから浴びせ倒したジャカレイ。下から蹴るカモージーに対してハーフからパウンド。パス成功。ニーオン。股下を抜けようとしたカモージーだがジャカレイはオモプラッタ。前転したカモージーのサイドにつくとマウントから肩固め。サイドにつくとすぐに落ちた。
ジャカレイ危なげない勝利。

★UFC on FX8:メインイベント・ヴィトー・ベウフォート vs. ルーク・ロックホールド

ミドル級5分5R。
最後のStrikeforceミドル級王者・ロックホールドのUFCデビュー戦は、いきなりランキング2位のヴィトーとの対戦に。オッズでは微差でロックホールド優勢だが、今日の結果を見ても、地元でのブラジル人は強い。
じわじわ出て行くロックホールド。ハイキック空振りでこけたがすぐに立つ。会場はヴィトー応援のチャント。スピニングバックキックを見せるヴィトー。ロックホールドのタックルを切るとパンチ。組んで金網に押し付けるが離れた。またスピニングバックキックを放つと顔面にクリーンヒットし、ロックホールドダウン!パウンド連打!レフェリーストップ!
ジャカレイを破ったロックホールドを1RKO。ブラジルでのヴィトーは神がかっている。

★UFC on FX8:総評

メイン以外、タイトル戦線に直結するカードが組まれていなかったが、会場の盛り上がりは相変わらず。
ヴィトーは何度目かの全盛期が来ている。奇襲での勝利ではあったが、それを引き寄せるのも実力。ビスピンに勝ってもタイトル挑戦の機運は高まらなかったが、この勝利でさすがにヴィトーにも声がかかるだろう。ランキング2位と3位で、以前流れたヴィトーvs岡見が次期挑戦者決定戦として組まれるにはベストタイミングかもしれない。時期的に日本大会はないだろうけど、岡見を応援する立場としては、できればブラジルでもなく中立の地域で組まれて欲しいところ。

★PXC37:ライブストリーミング

http://new.livestream.com/accounts/1594039/events/1994619
これからメインのバンタム級タイトルマッチ・ピットピットンゲvs田中路教。
金網に押し込んだピットピットンゲだが、田中がタックルでテイクダウン。パウンドを落としながらパスすると、首をギロチンに固めながらマウントへ。そのままギロチンで絞め上げる。決まらず外した。ピットピットンゲ、マウントから脱出し立ち上がる。スタンドで見合い。ピットピットンゲの単発のローがヒットする。田中タックル。それに合わせてアッパー。かまわずタックルで組み付いた田中だがピットピットンゲはバックに回りチョーク。喉元には入っていないが絞め上げる。ゴング。田中は落ち着いた表情で立ち上がりコーナーに戻る。
最後の攻防で1Rはピットピットンゲか。しかし十分勝てる相手。
慎重な田中。サークリング。田中の蹴りにピットピットンゲは左右のパンチを合わせる。またピットピットンゲのロー。重そう。しかし田中は2発目のローに合わせてタックルでテイクダウン。金網際でインサイドからパウンド。攻勢。どんどん削っていく。肘も落とす。ピットピットンゲは下から十字を仕掛けるが肘が抜けていて決まらず。田中パウンドラッシュ。ゴング。
2Rは田中が圧倒。ちなみにタイトル戦は5Rマッチ。
またローから攻めるピットピットンゲ。パンチで出て行くが、田中のカウンターのタックル。テイクダウン成功。また金網際でインサイドからパウンドを落とす展開。立とうとしたピットピットンゲだが、押し倒して逆にマウントへ。パウンド。ピットピットンゲ亀に。バックチョーク→腕十字!しかし股下から逃げられると、立ち上がったピットピットンゲが逆にマウント。一瞬で返した田中。パスしてサイド。ピットピットンゲ、また亀に。腕を足で固めて地獄固め。チョークを狙う。外れたがパンチを打ち込んでいく。ゴング。
3Rも田中。1R終盤のチョーク以外は危なげない。
田中またタックル。一度は切ったピットピットンゲだが、田中が金網まで押し込んでダブルレッグでテイクダウン。インサイドからパウンド。やはり返せないピットピットンゲ。パウンドでガンガン削る田中。ピットピットンゲ、下から蹴る程度の反撃。ゴング。
4Rも田中。ピットピットンゲはグラウンドになってもガードからは立ち上がってこれないのでテイクダウンできれば問題ない。
疲れは見えない田中。これまでと同様、距離をとって様子を伺う。ピットピットンゲのローに合わせてまたタックル。テイクダウン!ピットピットンゲ、ホールドするのみ。パウンドで削る田中。パスしてサイド。金網を蹴って返したピットピットンゲ。逆にサイドに。急に沸く会場。しかし密着して細かいパンチや肘を入れるだけのピットピットンゲ。袈裟固めからVクロスアームロックを狙ったが田中はディフェンス。押さえ込んだまま削るだけのピットピットンゲ。ニーオンからパウンド。ゴング。
勝利をアピールしたピットピットンゲだが、5R落としたとしても3-2で田中のはず。
48-46、48-46、48-46の3-0で田中がPXC新チャンピオンに!
今日は現地のフィリピーナオバチャンチンが通訳だが、日本語が怪しい。
「打撃をもらわないでテイクダウンをすることに注意した。すいません、つまらない試合になってしまいました」