格闘技徒然草

MMAを中心とした格闘技情報&観戦ブログ

★8/31パンクラス両国大会予想

■ 第1試合 無差別級戦/5分3ラウンド
渋谷修身vs矢野通
体重差30kgは通常ありえない。が、メインのジョシュと違って総合デビューの矢野にとっては、70戦のキャリアを持つ渋谷とそれくらいのハンデは必要か。レスリングでの実績はあるが、層が薄い日本レスリング重量級では、それだけで勝てるほどのアドバンテージになるかどうか疑問。しかし、とりあえずグラウンドで上になることは出来るだろう。渋谷は、下から極めることが出来なければ判定負けになるかもしれない。極めが弱い渋谷だけに、きっちりと極めることが出来るかどうかは心許ないが・・・。
■ 第2試合 ミドル級戦/5分3ラウンド
三崎和雄vsヒカルド・アルメイダ
この試合、アルメイダの勝ちは動かない。三崎がどれだけ健闘するかと、勝ったアルメイダが、試合後にミドル級のランカーになってしまうのかだけが注目。結果は見えているけど、いい試合になると思う。
■ 第3試合 ライトヘビー級戦/5分3ラウンド
佐々木有生vsエバンゲリスタ・サイボーグ
サイボーグの真価が問われる試合。メッカでは、スタンドの打ち合いに強さを見せたものの、グラウンドにおいてはショーグンに一方的にやられていたと聞く。佐々木相手にグラウンドで攻め込まれるようであれば、キャラは良くても実力的にはこれより上は望めないだろう。グラバカは戦略がしっかりしているので、佐々木ならサイボーグの実力をしっかりと引き出すと思う。しかし、サイボーグは猪木軍入りして、今後のパンクラス参戦は微妙なため、パンクラスにとっては勝ち逃げさせないためにも、もっとも負けられない試合かもしれない。
■ 第4試合 ライトヘビー級戦/5分3ラウンド
郷野聡寛vsニルソン・デ・カストロ
山宮戦を見た限り、カストロはそれほど怖い選手ではない。しかし、郷野にとってはファイトスタイルがかぶっているのでやりにくいだろう。打撃では確実にカストロが上なので、郷野は組み付いてテイクダウンを狙いに行くしかない。腰はそれほど重くないようなので、とりあえずテイクダウンは奪えると思う。しかし、それも序盤なら。後半、スタミナが切れてきたら、打撃勝負のカストロが有利になるだろう。郷野も極めて勝つ試合は少ないので、長期戦になるかもしれない。一瞬の気も抜けない勝負になるか。
■ 第5試合 キャッチレスリング/5分2ラウンド
鈴木みのるvs飯塚高史
組み技オンリーならまぐれは起こらない。鈴木が極めることが出来るかどうかだけが焦点。このスタイルでのキャリアの差を考えたら、極めて勝たなければいけない。
■ 第6試合 ミドル級戦/5分3ラウンド
國奥麒樹真vsクラウスレイ・グレイシー
グレイシー姓を持つ男であるが、普通に「柔術黒帯で、総合デビュー戦の選手」として見た方がいいかもしれない。ホドリゴやダニエルのデビュー戦を見ると、強かったが穴も多いという印象。グレイシーの価値が暴落している現在、國奥がインパクトを残すには、一本勝ちしかないだろう。無名グレイシーに判定で勝って評価される時代ではない。
■ セミファイナル ライトヘビー級戦/5分3ラウンド
菊田早苗vsエルヴィス・シノシック
この試合も、菊田が一本を取れるかどうかがポイント。極められないイメージがついてしまっている菊田にとっては名誉挽回のチャンスだ。UFCでも極められていないシノシックからタップを奪えれば、そこそこ価値があることだと思う。でも勝って当然で、判定勝ちでも評価が下がる相手なので、リスクは高い。
■ メインイベント 無差別級タイトルマッチ/5分3ラウンド 近藤有己vsジョシュ・バーネット
近藤の不利は否めない。スタンド・グラウンドともに、これといった穴がないジョシュが相手だと、やはり体格差がものをいってくる。救いは、ジョシュがガチガチに勝ちに徹して来ないだろうということ。この体格差で押さえ込んで、ひたすら勝ちにこだわられたら、勝機は限りなく薄い。しかし、ジョシュはもともとそういうタイプでない上に、体格差で勝って当然と見られているし、プロレスをやるようになってからは観客の目も意識するようになっている。少なくとも、手も足も出ないという相手ではない。問題は、手も足も出した上でも勝てないかもしれないということだが・・・。近藤が勝つには、やはり打撃勝負しかないだろう。