格闘技徒然草

MMAを中心とした格闘技情報&観戦ブログ

★格闘兄弟

現在発売中の週刊プレイボーイに「行け行け朝青龍!! 格闘技統一王座への道」という記事がありました。内容は、朝青龍が総合や他の格闘技でも通用するかどうかを、「大相撲最強説」を唱える大学教授とエンセン朝青龍の兄・スミヤバザルのコーチ)の発言を元に検証するというもの。まあ、あまり真面目に検討しているわけではなくて、ロマンを優先させるものです。「強靱な肉体にはパンチもキックも効かない」とか、「柔道の経験があるから吉田の袖車は通用しない」とか、ツッコミどころは多かったけど、本気で突っ込むのも野暮かなと。
そのプレイボーイの記事の中で、エンセンは「朝青龍がジムに遊びに来たけど兄貴より強かった」なんて発言をしてました。でも、元々スミヤバザルは「朝青龍より強い兄」ということで売り出していたのでは・・・。だいたいスミヤバザルより強いと言われても、どの程度なのかわからないし。
朝青龍に限らず、兄弟選手が出てくると、必ず「自分より強い」や「自分と同等」って売り出し方をされますね。最初はホイスの「ヒクソンは僕の10倍強い」発言なんだろうけど、兄弟がいうとなんとなく信憑性があるような気がします。かくいうエンセンも、兄のイーゲンが日本デビューした当時は「ボクより強いヨ!」なんてことを言ってたわけですが。
でも、実際には後に出てきた選手の方が強かったという例は、ヒクソンくらいしかないですが。例えば、ホドリゴ・ノゲイラの双子の弟ホジェリオも、「兄と同等」などと売り出されはしたけど、実際はライトヘビー級で中堅くらいの実力でしたし。兄弟の評価はあまりあてにならないものなのでしょうか。まあ、これからデビューする選手をわざわざ「たいしたことない」とは言わないでしょうが・・・。
それ以外に総合で有名な兄弟といえば、ケン&フランクのシャムロック義兄弟、バレンタイン&アリスターのオーフレイム兄弟など。日本人では阿部裕幸・マサトシ、小谷ヒロキ・直之、村濱天晴・武洋あたりが有名です。あと、兄弟で格闘技をやっているけど、一方がマイナーという例はマット・ヒューズの弟マーク・ヒューズ桜井”マッハ”速人の弟桜井達也など。わりと兄弟そろって活躍している例の方が多いような気がします。
今注目の兄弟は、ムリーロ・ニンジャの弟マウリシオ・ショーグン。彼はすでに実績をあげていて、「ニンジャの弟」というポジションから抜け出しています。先日のIFCトーナメントでは負けてしまったけど、日本に来れば兄と同等以上の活躍は見込めそう。他には、プライド武士道に参戦するエメリヤーエンコ・ヒョードルの弟エメリヤーエンコ・アレキサンダー。こちらはまだ実力が不明で、「兄と同じくらい強い」というお決まりの紹介をされていますが、さてどうでしょうか。