格闘技徒然草

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★ミルコの対戦相手はドス・カラスJr.

「PRIDE武士道」(10.5さいたまスーパーアリーナ)のミルコ・クロコップの対戦相手がドス・カラスJr.に決定した。
高田延彦本部長が対戦相手を公募したことで話題となったこのカード。50件以上の問い合わせがあったものの、「プロとしてマッチメークできるレベルの選手がいなかった」(高田)ことで、佐伯アシスタントディレクターからDEEPを主戦場とするドス・カラスJr.が「強くミルコとの対戦を希望」したため、ミルコvsドス・カラスJr.が決定となった。

公募には町の喧嘩屋レベルから大量の応募があったものの、結局まともにミルコとやり合える相手は応募してこなかった模様。そりゃそうだ。高田はいったい誰が出てくることを期待していたのだろう。
プライドの下っ端日本人に比べたら、ドスJr.の方がよっぽど興味がある。とはいえ、体格・パワーで勝てない相手では、ドスにはちょっと荷が重い。ミルコにとっては一番美味しいタイプ。そう言えば「プロレスハンター」の異名もあったっけ。
ドスJr.が頑張ってくれたら盛り上がりそうだけど、普通にミルコが勝っちゃったら「うーん」という感じ。ドスJr.の実力測定にもなりそうにないし。ちょっともったいない。
「ミルコには事前にプラタのビデオでも渡して勘違いしてもらう」という佐伯社長のコメントは面白かったです。
さらに追加カードとして、ハリッド “ディ・ファウスト” vs ロドニー・ファベイラス、光岡エイジvsクリス・ブレナンの2試合も追加。でもこのカード、果たして必要か?全部で11試合はちょっと多すぎやしないか。
ハリッド・”ディ・ファウスト”・アラブゴールデン・グローリー所属で、6月のK-1パリ大会で世界予選トーナメントに出場、準決勝でシリル・アビディに敗れている選手。これもK-1vsプライドなのか?もっとも、信長と違ってハリッドは総合でのキャリアもある。一番最近は、3月にオランダでジェレミー・ホーンと対戦した試合で、この時は判定負け。相手のファベラスもキック出身の選手で、ヨーロッパの総合中量級ではもっともキャリアのある選手。最近は上り調子で、現在8連勝中。ともに活きが良く、ハイレベルな打撃戦になりそう。が、なぜわざわざ武士道でこの試合を組むのかがわからない。他のカードが十分そろっているのだから、必要ないと思うが。無名の欧州対決では見る側も乗れない。
それは光岡vsブレナンも同じ。二人とも悪い選手ではないが、すでに注目カード9試合が決まっているところにねじ込むほどのカードではない。このカードをDEEPでやって、勝ったものが武士道参戦というくらいでちょうどいいと思うのだが。ジョン・アレッシオに負けた者同士の対戦だし。噂通りフランク・トリッグが来るならまだ興味はあったのだが・・・。
カード追加は普通嬉しいものだけど、これはちょっと「過ぎたるは及ばざるが如し」だと思う。