格闘技徒然草

MMAを中心とした格闘技情報&観戦ブログ

★エンセン井上、MMA復帰?

エンセン井上MMA現役復帰が実現味を帯びてきた。10日グアムで開催されたFFCFに出場したエンセンは、PRIDE.5で対戦したこともある西田操一と試合を行い、チョークで勝利している。当初、この試合はエキジビションで行われるとされていたが、メインイベントで決着もついたことから試合として行われた模様。エンセンも自身のHPで「現在久しぶりに99.4キロです。10日の試合で死ぬつもりで倒しに行きます!」と書き込んでいることから、MMA復帰への試運転的な試合だったと思われる。

明らかに続行不可能になるまでボコボコにされていながら「まだやれる!止めるな!」と主張したかと思えば、止めないでいるとセコンドが乱入してきてぶっとばされるという、レフェリー泣かせのファイター・エンセン井上に総合復帰の気配が。
「男で生きたい

男で死にたい

男になりたい」

をテーマに掲げたエンセンMMA復帰を決心したのは、やはり統轄本部長に「お前は男闘呼だ!」という台詞を言ってもらいたかったからであろうことは間違ない。ウソだが。今年で37歳になるエンセンが今さら戻ってきたところで、総合格闘技界に何らかの影響を及ぼすことはないであろう。
そもそもエンセンとはなんだったのか。修斗ヘビー級の超新星として、一気にスターダムにのし上がり、あのランディ・クートゥアにも勝ったことがある。PRIDE設立当時は、桜庭よりもエンセンの方が格上とさえ思われていた。
歯車が狂いだしたのは、無理に増量してヘビー級に専念するようになってからだ。国籍こそアメリカだが、血統的には純粋な日本民族であるエンセンにとって、ヘビーは厳しすぎた。もともとが90kgがベストの体格である。もし、エンセンが90kgで戦い続けていたら、桜庭に並ぶほどの評価を得ていたかもしれない。かつてはフランク・シャムロックと互角の試合をしたこともあるのだから。
しかし、実際はケアー、ボブチャンチン、ヒーリング、ノゲイラと、スーパーヘビーとの対戦で全くいいところなく全敗(根性だけは見せたが)。結局、等身大の実力者とは対戦しないまま総合を去った。復帰するなら、小路やヤマヨシあたりとの対戦が見たい。