その前に実況陣の煽りトーク&控え室の様子。そして煽りV。長いこと話されそう。
煽りVは完全にミルコ寄りの作り。
国歌吹奏の後、タイトルマッチ認定宣言。ベルト返還。両者コール。ミルコ183cm、104kg。ヒョードル182cm、106kg。
スタンドで前に前にとプレッシャーをかけていくヒョードル。ミルコは下がりつつ回る。ヒョードルは大振りのロシアンフックから組み付くが、ミルコは突き放す。ヒョードルが前に出て、ミルコが下がりつつジャブを入れる展開。ミルコは左ミドルも入れていく。ヒョードルのプレッシャーが弱まると、ミルコがパンチを入れる。ミルコが左ハイでバランスを崩し、ヒョードルはすかさず組みに行くが、ロープ際でもつれてリング外に出てしまうヒョードル。スタンドで再開。ミルコが左ジャブ2連発をヒョードルの顔面にヒットさせ、ぐらつくヒョードル。ミルコ、パンチで追い打ちをかけるが、ヒョードルはロシアンフックでミルコのバランスを崩す。ミルコは組み付くが、ヒョードルが上に。この時点で5分。ヒョードルは鼻血。上からパウンドを落とすヒョードルだが、ミルコは紙一重でかわす。蹴って引きはがしスタンドに戻りたいミルコだが、ヒョードルはがっちり押さえ込む。ヒョードル、強烈なフルスイングのパンチを落とす。クリーンヒットは許さないミルコだが、脱出も出来ず。その状態で1R終了まで。
2R。ミルコの動きが落ちている。1R後半の攻防でスタミナを使ったか。ヒョードルがパンチで攻め、ミルコはガードを落とす場面も多くなってくる。組み付き、足をかけて上を取るヒョードル。ヒョードルも疲れていて、頭をミルコの胸に密着させたままパンチを入れるのみ。しかしミルコも下から抜けられず。2R終了。
3R。スタンドでミルコがパンチを入れるものの、やはりヒョードルが上に。押さえ込みながらパンチ。島田がブレイク、ミルコにのみイエロー。しかしすぐヒョードルがテイクダウン。パンチを入れていたが、再びブレイク。今度は両者イエロー。だが、ミルコはすでにいっぱいいっぱいか、あっさりと下になってしまう。そのままゴング。
判定3−0でヒョードル。
1Rはすごい好勝負だったが、2R以降はヒョードルが完全に上回った。しかしKOできるほど強いパウンドもなく、重苦しい展開に。ミルコがスタミナ切れしたのもあるが、後半はスタンドでもミルコを上回っていた。両者疲労困憊だったが、その状態で身体的な強さの差が出たと思う。ヒョードルは気持ちも強かった。
ヒョードルvsミルコ、シウバvsアローナ、中村vsボブと、打撃の強い選手を押さえ込みで勝ちきる試合が続いた。ブレイクが早くなり、「押さえ込み勝ち」が出来るレスリング選手が少なくなったが、レスリング以外からそういう選手が出てきた。少し前まで打撃の時代だったのだが。あるいはここがターニングポイントになるのか。