マスコミの前での公の場としては、これが今年初めての登場。０６年の目標を質問されると、五味は「今年もまた、みなさんが喜んでいただけるようなカードを戦っていきたいですね」と、まずはこう述べた。しかし、そのカードの中に今年新設された無差別級ＧＰは入っていない。
「今はこの体でいい作品をつくれているし、まだ年齢的にも体重が増えてくれないんですよね。だから今は、ＰＲＩＤＥのこの階級で１０連勝中といったことや、ライト級のベルトを大事にしていきたい。あとは、自分に匹敵するような選手が育ってくるのを待つような感じですね」
かつてシウバに挑戦を表明したこともあったが、それは体重差のある勝負に挑むのではなく、ミドル級まで増量するという意味だったのか？「今はこの体でいい作品をつくれている」というけど、ライト級でいい試合が出来なくなったら階級を上げるのだとしたら全く逆。まあ、上の階級への参戦は捨てたということだろう。
一方、谷川PがMAXで魔裟斗との再戦も検討していると言ったKIDも、上の階級には「考えたこともない」と言い、K-1挑戦も拒否。
Ｋ−１ＭＡＸ参戦には否定的で、「このベルトを守ることに専念する。価値を上げるため、ラスベガスでもやりたい」。本職の総合格闘技で世界に羽ばたく。
二人とも、自分が一番輝ける舞台を選択したわけで、これが一番。両選手とも、一度勝った相手との再戦も含め、まだまだ組めるカードはあるはず。けれど、こういう話題が出てくると言うことは、今のリングの中で対戦が望まれる選手がいないからかもしれない。五味vsKIDの対戦は別に見たくないけど、HERO'Sと武士道でそれぞれ外国人選手を1名だけ刺客として相手に送り込んだらどうか。武士道からパルヴァー、HERO'SからBJペンを出して、それぞれKID、五味と対戦させるなら見てみたい。まあ実現することはないだろうけど。
